軽いものから飲みごたえのあるものまで多くの種類が存在し、料理やシーンで使い分けられるワインは、女性だけでなく男性にも人気のお酒です。
しかし、ワインのカロリーや糖質量が心配になると、飲むことを躊躇してしまう人もいるかもしれません。
ワインに含まれるカロリーや糖質量はどのくらいで、どのくらいの量を飲むと太るのでしょうか?
今回は、ワインを飲むと本当に太るのか、カロリーや糖質量から検証してみることにしましょう。
また、スパークリングワインやシャンパンなどガス圧を持った発泡性ワインについては、長くなるのでまた別の記事でご紹介することにします。
ワインを飲むと太るのか
それでは、ワインを飲むと本当に太るのか、ワインと他のお酒のカロリーを比較しながら考えてみましょう。
ワインと他のお酒とのカロリー比較
ここで一旦ワインと他のお酒のカロリーを比較してみましょう。
ここでは100mlを基準にご紹介します。
参考は日本食品標準成分表です。
お酒の種類 | カロリー(約) |
赤ワイン | 73kcal |
白ワイン | 73kcal |
ロゼワイン | 77kcal |
日本酒 | 103~109kcal |
ビール(淡色) | 40kcal |
ウイスキー | 237kcal |
焼酎(甲類) | 206kcal |
焼酎(乙類) | 146kcal |
この表を見る限りでは、ワインのカロリーは他のお酒に比べてさほど高くないことがわかります。
ウイスキーと焼酎やばいじゃん!と思うからもしれませんが、これは100mlをストレートで飲んだ場合。
40度以上あるウイスキーを100ml一度に飲むこともなかなかありません。
ウイスキーや焼酎は蒸溜酒ですので、炭酸や水、お茶などで割って飲むことが多いのに対し、ワインはそのまま飲むことが多いという違いがあります。
ということは、100mlあたり73kcalのワインでも飲みすぎればカロリー過多になる恐れがあります。
晩酌のワインは太る?
晩酌でワインを飲んだからといって、それが必ずしも肥満につながるとは断定できません。
それは、晩酌の際に摂る食事の内容や飲むワインの量によってカロリー過多になるかならないが決まるからです。
たとえば、晩酌で赤ワインを400ml(グラス2杯程度)飲んだとしましょう。
この場合では、73kcal×4=292となり、ワインだけで292kcal摂取することになります。
そしてここに800kcalの食事を摂取すれば、食事とワインで1000kcal以上のカロリーを摂取することになります。
この一食のカロリーだけであれば基礎代謝にも満たないため、太る可能性は低いですが、ここへ朝食や昼食、間食の分のカロリーをプラスすると、1日の許容範囲を超えるカロリー摂取となり、消費しきれなかったカロリーは脂肪として体内に蓄積されることになります。
つまり、晩酌でワインを飲む云々よりも、本当に注意しなくてはならないのは1日の総摂取カロリーだということですね。
夜寝る前(寝酒)のワインはどうか
晩酌もそうですが、夜寝る前や寝酒に大量のワインを飲むというのは避けるべきです。
ナイトキャップに一杯だけという方もいるかもしれませんが、太りたくないのであれば白湯で我慢しましょう。
就寝中は肉体の活動量が減り、代謝が落ちます。その状態でカロリーを取り入れるのは得策とは言えないでしょう。
ただし以下のような研究もあります。
海外の大学では、寝る前に赤ワインを飲むことが脂肪の燃焼に役立つという研究調査が報告されているようです。
そしてその根拠は赤ワインに含まれているレスベラトロールという成分にあるといわれています。
レスベラトロールはサプリなどでも売られており、抗酸化物質として人気です。
しかし、現段階では研究途中であるため、「ワインで痩せる、ダイエットできる」とは思わず、ひとまずそのような研究成果の発表があったという程度に留めておくことが妥当でしょう。
さらに言うと、ワインにはカロリーがあるため、レスベラトロールのみをサプリで摂取したほうが確実に効率的です。
ファイン レスベラトロール 30日分(180粒入) EPA DHA コエンザイムQ10 ビタミンB1 配合
興味のある方は以下も参照してみてください。
レスベラトロールは、ブドウの果皮や赤ワイン、ピーナッツの渋皮などに含まれるポリフェノールの一種で、酵母の長寿遺伝子を活性して寿命を延長することが報告されて以来、夢の長寿薬かもしれないと話題になりました。
しかし実際レスベラトロールは、長寿遺伝子を直接活性化しないことがわかりました。
一方でレスベラトロールは、抗がん、抗動脈硬化、抗肥満、抗糖尿病、抗炎症などの有益な効果が動物実験で数多く報告されましたが、ヒトを対象とした研究は、これまで健常人を対象にした安全性や体内動態に関する臨床試験が多く、各国で行われているがんや生活習慣病に対するレスベラトロールの有効性に関する臨床研究は、予備的なものや小規模なものが多いのが現状です。
引用:日本薬学会 環境・衛生部会
ワインはエンプティカロリーなのか
「お酒のカロリーはエンプティカロリー、だから太らない」という話をあちらこちらで耳にしますね。
エンプティカロリーを直訳すると「空っぽのカロリー」ということになり、この直訳だけで判断するとワインにはカロリーがないことになります。
しかし、上記でもご紹介した通り、ワインにはちゃんとカロリーがあります。
では、エンプティカロリーとはいったいどのような意味を持つのでしょうか?
それは、「栄養素は含まないが、カロリー自体はある」ということです。
つまり、飲み過ぎれば体内にカロリーが蓄積されて太る可能性が高くなるということですね。
ただし、お酒のエンプティカロリーは脂質や糖質のカロリーよりも先に処理されますので、この部分で考えるのなら他の食品のカロリーよりも太りにくいと考えることができるでしょう。
ビールは太るがワインは痩せるのウワサは本当か
世間では「ビールは太りやすくワインは痩せやすい」というウワサがありますが、これは本当のことなのでしょうか?
もしそうだとしたら、ワインはビールよりもダイエット向きのお酒ということになるので、痩せたい方には朗報です。
これはどうやら「The American Journal of Clinical Nutrition」という医学誌に「ワインは血糖値を抑える」という論文が寄せられたことがはじまりです。
まずはワインのカロリーなどを見ていきましょう。
赤・白・ロゼ・各ワインの量とカロリー
それでは次に、ワインの種類や量ごとのカロリーについてまとめておくことにしましょう。
ワインの100mlあたりのカロリー
上記でも書きましたが、まずはわかりやすく100mlのカロリーです。
ワインの種類 | カロリー(約) |
赤ワイン | 73kcal |
白ワイン | 73kcal |
ロゼワイン | 77kcal |
ワインフルボトル1本(750ml)のカロリー
ワインをフルボトル1本空けてしまった際のカロリーです。
生ハムやチーズ、美味しい料理があるとついつい飲んでしまうんですよね~。
大好きな方は一人1本は空けてしまうようですが、日本酒の四合瓶(720ml)が800kcal弱と考えるとカロリーは低い方でしょうか。
ワインの種類 | カロリー(約) |
赤ワイン | 546kcal |
白ワイン | 546kcal |
ロゼワイン | 576kcal |
ワインハーフボトル1本(375ml)のカロリー
スーパーマーケットやコンビニで売られているハーフボトルのカロリーです。
だいたいワイングラス3杯。
このくらいの量であれば晩酌にももってこいですね。
ワインの種類 | カロリー(約) |
赤ワイン | 273kcal |
白ワイン | 273kcal |
ロゼワイン | 288kcal |
ワイングラス一杯(125ml)のカロリー
グラスのサイズの大きさによって多少異なりますが、通常はフルボトル(750ml)がグラスワイン6杯分を相当します。
なのでグラス1杯当り約125mlということになります。
お店で飲むグラスワインのカロリーは100kcalくらいということです。
ワインの種類 | カロリー(約) |
赤ワイン | 91kcal |
白ワイン | 91kcal |
ロゼワイン | 96kcal |
※平均的なワイングラスの分量で計算してありますので、この限りではありません。この数字はおおよその目安としてください。
ワインの種類でカロリーは変わるのか
ではでは、次にワインの種類ごとのカロリーについて見ていきましょう。
ワインにはぶどうの種類、製法の違いによってさまざまな種類があります。
甘口ワイン、辛口ワインで糖質やカロリーは変わる?
ワインには辛口と甘口があり、それはワイン製造の発酵工程に違いがあります。
ご存じの通り、ワインの原材料はブドウですが、ブドウをそのまま樽に漬け込んでおいてワインになるわけではなく、絞ったブドウ汁に酵母を加えて発酵させなければワインにはなりません。
ここからが問題。
発酵が始まった段階ではブドウの糖分が存在し、発酵が進めば進むほど糖分が減少します。
そして、糖分がすべてなくなったワインは辛口、糖分が残っているワインは甘口に分類されます。
また、甘口ワインの場合ではブドウを発酵させる前段階で人工的に糖を加える(補糖)ことがあります。
この原理で考えるのであれば辛口のほうが低カロリーということになりますね。
ところが、市販されているワインには等級こそ表示されていることが多いものの、糖分の含有率に関する表示はありません。
辛口や甘口には好みがありますが、どうしても糖分が気になる方は、ひとまず辛口ワインを選んでおくと良いでしょう。
次にカロリーについてですが、糖分の含有量に差が生じるので、厳密に言えば甘口ワインと辛口ワインではカロリーは変わります。
ただし、それがどの程度の差か?という点については詳しく分析しなければわかりません。
日本食品標準成分表に基づいたワインのカロリーはあくまでも基準となるカロリーであるため、製品による多少の誤差はあると考えておくことが妥当です。
ボディ(ライト/ミディアム/フルボディ)の厚さでカロリーは変わる?
ワインを選ぶ際、ライト、ミディアム、フルボディという言葉を見聞きすることがあるのではないでしょうか?
これはボトルの大きさではなく、濃厚でアルコール度数が高い順に、フルボディ、ミディアムボディ、ライトボディというように分類された呼び名です。
アルコールは1gあたり7kcalですので、アルコール度数が高いほどカロリーも高くなります。
なのでカロリーの量としては「ライトボディのワイン<ミディアムボディのワイン<フルボディのワイン」となります。
なお、ワインに含まれるタンニンの量が多いほどフルボディ寄りになり、渋みを強く感じるという特徴があります。
また、タンニンは赤ワインの製造過程で多く産生されるため、「ボディ」という言葉は赤ワインに対して使用されるのが一般的です。
白ワインやロゼの中にもタンニンが産生される種類があるにはあるようですが、その量は微量であるため、これらのワインの場合では「ボディ」という言葉を使用せず、「甘口」あるいは「辛口」と分類分けされています。
ブドウの品種でカロリーは変わる?
使用されるブドウの品種は、ワインの種類によって異なります。
では、ブドウの品種によるカロリーの差はどれくらいあるのでしょうか?
ここでは、代表的なブドウの品種を例に挙げてご紹介しています。
ワインの種類 | 使用品種 | ブドウのカロリー(100g) |
赤ワイン | メルロー | 83.2kcal |
白ワイン | シャルドネ | 83.9kcal |
ロゼワイン | ピノ・ノワール | 81.5kcal |
このように、ブドウ品種ごとに若干のカロリー差があります。
これらはあくまでも生のブドウのカロリーを示した数字であり、製品としてのワインに姿を変えると添加物によってカロリーは変動します。
あまりブドウの品種は気にしなくても良さそうですね。
無添加ワインはカロリーが多い?低い?
ワインの中には「酸化防止剤無添加」謳っている製品があります。
無添加という言葉からはなんとなく健康的なイメージが伝わってきますが、カロリー面ではどうなのでしょうか?
これについていろいろと調べてみましたが、添加物に関するカロリーの記述は見つかりませんでした。
ここでひとつだけ覚えておきたいのは、完全に無添加のワインは存在していないということです。
ほとんどのワインには酸化防止剤として亜硫酸が添加されていますが、オーガニックを謳っているワインであっても、品質保持目的で微量の亜硫酸が添加されています。
つまり、添加物のかろりーについてはあまり気にする必要はないということですね。
ワインの銘柄でカロリーは変わる?
スーパーマーケットやコンビニなどでは、お手軽価格で気軽に購入できるワインが販売されており、できればこれらのカロリーをきちんと把握しておきたい!
ということで西友やセブンイレブン、成城石井やサミット、ライフなどなど回ってみましたが、どの銘柄もカロリーを確認することはできませんでした。残念。。。
しかし、その代わりといってはなんですが、メジャーなワインのタイプだけは確認することができましたので、とりあえずこちらを参考にしてみてください。
ワインの製品名 | タイプ |
おたる ナイヤガラ | 白 やや甘口 |
フランジア(赤) | 赤 やや辛口 |
フランジア(白) | 白 やや辛口 |
リラ(赤) | 赤 やや甘口 |
リラ(白) | 白 やや甘口 |
マドンナ | 白 甘口 |
ヨセミテ(ロード赤) | 赤 やや辛口 |
ヨセミテ(ロード白) | 白 やや辛口 |
先ほどの理論でいくのであれば、辛口のものを選んだほうがダイエットしている方や少しでも痩せたいと思っている方には良いような気がしますね。
カロリーオフやカロリーの低いワインはあるのか
カロリーオフやゼロカロリー、糖質オフなどが取りざたされている昨今、ワインにだってカロリーオフが存在します。
赤白それぞれ存在し、これらは通常のワインよりも100mlあたりカロリーが21.9kcal低くなっています。
200mlでは43.8kcal、500ml飲んだ場合では109.5kcalも摂取カロリーが少なくなりますので、ダイエットや減量を意識している方にはこのようなカロリーオフワインがおすすめできるかもしれません。
サントリー カロリー30%オフのおいしいワイン
サントリー カロリー30%OFFのおいしいワイン。(酸化防止剤無添加)(赤) 1.8L紙パック
サントリー カロリー30%OFFのおいしいワイン。(酸化防止剤無添加)(白) 1.8L紙パック
「ワインを日常的に楽しみたいが、カロリーが気になる」という声に応えるべく、2015年に発売したこちらの商品。
フルーティーで普段の食事にもよく合います。
かなりすっきりとした味わいでダイエット中の方にも人気の商品です。
ぶどうの持つ香りや味わいを大切にするため、酸化防止剤は一切使用していないのもうれしい。
ノンアルコールのワインは存在する?そのカロリーは
続いて、「ノンアルコールのワインなんてあるの?」と探してみたところ…ありました!
しかし、残念なことにどれもカロリーは非表示です。
アルコール度数とカロリーは比例しますので、ノンアルコールワインの場合では、そうでないワインよりもていカロリーだと判断することができるでしょう。
ここではとりあえず、製品名だけをご紹介しておきますので、ワインを飲みたいけれどアルコール成分を摂取できないときなどの参考にしてみてください。
通販で簡単に購入できますので、ご興味がある方はぜひお試しください。
【ノンアルコール ワイン】赤白750ml2本セット ヴィンテンス メルロー(赤)&ヴィンテンス シャルドネ(白)
インヴィノ ヴェリタス ヴィンセロ ティント 赤 ノンアルコールワイン 瓶 750ml
ワインに含まれる糖質量と炭水化物量はどのくらいか
次に気になるのは糖質の量です。
ダイエットをしている方はカロリーよりも糖質を気にしている場合も多いですよね。
日本食品標準成分表になると、ワインの炭水化物量は以下のようになっています。
ワインの種類 | 炭水化物(糖質・食物繊維)100g当たり |
赤ワイン | 1.5g |
白ワイン | 2.0g |
ロゼワイン | 4.0g |
参考は日本食品標準成分表です。
炭水化物は糖質と食物繊維に分類されており、この数字だけではそれぞれの糖質量についてはっきりと確認することはできません。
しかし、「炭水化物」というくくりで考えた場合では、ロゼに含まれる炭水化物量が最も多いことがわかりました。
100gあたり4.0gという数字自体はそれほど大きいとはいえませんが、2杯(250ml)、3杯(375ml)と量を飲むうちに炭水化物の摂取量が増えることは間違いなさそうです。
ダイエット中、あるいはワインで太りたくないという方は、ひとまずロゼワインを避けたほうがいいかもしれませんね。
ちなみにご飯お茶碗一杯の糖質量が55g程度です。
アルコール度数の高いワインはカロリーも高いのか
アルコール成分は1g当たり7kcalですので、アルコール度数が高いワインほどカロリーが高くなることになります。
ワイナリーによっては15%を超えるワインを出しているところもあります。
オーストラリアのワイナリー、モリードゥーカーが出しているシラーズ「The Boxer」はアルコール度数16.5%あります。
ザ ボクサー 2017 モリードゥーカー The Boxer シラーズ 赤ワイン オーストラリア アイコニックワイン フルボディ 濃厚 Mollydooker
また、糖質は1g当たり4kcalですので、ダイエットを意識するのなら、糖質の含有量が高いロゼワインを避け、アルコール度数の低いワインを選ぶというのが妥当な考え方なのではないでしょうか。
ちなみに白ワインは赤ワインと比べて発酵温度が低く、アルコール発酵が早めに止まのでアルコール度数は低い傾向にあります。
ワインにプリン体は存在するのか
そういえば、ワインにもプリン体が存在しているのでしょうか?
近年、発泡酒や第3のビールの中には、「カロリーオフ」「プリン体0」などを謳った製品が登場してきていますので、ワインに含まれるプリン体も大いに気になるところです。
それでは、他のお酒とワインに含まれているプリン体の量を比較してみましょう。
お酒の種類 | 炭水化物(糖質・食物繊維)100g当たり |
ワイン | 0.4g |
ビール | 3.3~6.9g |
ウイスキー | 0.1g |
ブランデー | 0.4g |
日本酒 | 1.2g |
焼酎(25℃) | 0.0g |
うわあーっ、ビールこわいー、ビールこわいー!
ビール好きな私にとっては太る太らない論争よりもはるかに怖い現実です(笑)
では、ワインはというと…。
100g当たり0.4gとなっていますので、プリン体に関してはそれほど神経質になる必要はなさそうです。
やはりお酒の中で際立つのはウイスキーや焼酎など、蒸溜酒のプリン体含有量の低さですね。
しかし、焼酎の場合では酎ハイになると糖質含有量が増える可能性がありますので、それで考えると、ダイエット中に最も安心して飲めるお酒はウイスキーということになります。
ワインとウイスキーはまったくタイプが異なるお酒ですが、ワインのプリン体が気になるのなら、数回に1回はウイスキーを挟んでみるというのもひとつの方法でしょう。
アルコール飲料 | 含量 | ||
---|---|---|---|
蒸溜酒 | 焼酎25% | 0.0 | |
ウイスキー | 0.1 | ||
ブランデー | 0.4 | ||
醸造酒 | 日本酒 | 1.2 | |
ワイン | 0.4 | ||
ビール | S社 | 5.1 | |
E社 | 6.9 | ||
K社 | 4.4 | ||
K社 MK | 5.2 | ||
K社 IS | 6.8 | ||
A社 SD | 3.3 | ||
S社 M | 5.3 | ||
発泡酒 | S社 SH | 3.0 | |
S社 MD | 2.8 | ||
S社 B | 3.3 | ||
K社 T | 3.8 | ||
K社 T(生) | 3.9 | ||
K社 T(G) | 3.6 | ||
K社 T(プリン体カット) | 0.1 | ||
紹興酒 | 11.6 | ||
地ビール | O社 E | 12.1 | |
O社 V | 6.8 | ||
O社 P | 10.5 | ||
U社 S | 16.0 | ||
U社 V | 9.7 | ||
U社 P | 12.3 | ||
U社 A | 14.0 | ||
M社 B | 16.6 | ||
M社 S | 11.4 | ||
M社 P | 14.1 | ||
M社 D | 11.1 | ||
I社 T | 8.3 | ||
I社 D | 5.8 | ||
低アルコールビール | R社C | 6.1 | |
H社 H | 13.0 | ||
S社 FB | 2.8 | ||
H社 K | 6.5 | ||
その他の雑酒2 | S社 DO | 2.3 | |
K社 NM | 1.7 | ||
ビールテイスト飲料 | T社 B | 1.3 |
(出典:日本痛風財団)
ワインを飲んでも太らないための工夫
ここまでワインのカロリーや糖質量を中心に調査してきましたが、次は太らないテクニックについて書いていきたいと思います。
ワインとチーズとカロリーの話
ワインといえばチーズ、私もワインを飲むときには必ずといっていいほどチーズをつまみます。
しかし、チーズは乳製品。脂肪分とタンパク質を豊富に含んでいるのでカロリーが心配な方は多いかと思います。。
そこでチーズについて調べてみたところ、チーズだけで太る可能性は低いことがわかりました。
まず、以下の表を確認してみてください。
チーズの種類 | カロリー100g当たり |
カマンベール | 310kcal |
ブルー | 349kcal |
モッツァレラ | 27kcal |
プロセス | 339kcal |
プロセスチーズ1㎝の厚さで、1個当たり約18g。
61kcalあるので、決して低いカロリーとはいえません。
しかし、チーズだけを一度に100gも食べることはまずありませんよね?
つまり、食べ過ぎることがなければチーズのカロリーはそれほど気にする必要はないということになります。
乳製品は全般的にカロリーが高くて太りそうなイメージがあるかもしれませんが、実際にカロリーを確認してみると心配しなければならないほどの高カロリー食ではないことがわかります。
そして、チーズには脂肪球という脂肪分が含まれていますが、この脂肪は体内に吸収されにくいという特徴を持っています。
さらに、チーズに含まれるメチオニンというアミノ酸成分には肝機能向上効果を期待できるため、二日酔いの予防に役立つでしょう。
このように、チーズには「太りにくい」「二日酔いの予防に役立つ」というメリットがあるのです。
しかし、それでも太るのが心配な方は、以下のメニューをワインのおともに選んでみてはいかがでしょうか?
カルパッチョ×ワインでカロリーオフ
魚や肉類、野菜をオリーブオイルで味付けした料理で見た目のボリュームよりもカロリーが低いという特徴があります。
また、オリーブオイルにはオレイン酸などの不飽和脂肪酸が含まれていますので、悪玉コレステロールの増殖抑制効果も期待できるでしょう。
ラタトゥイユ×ワインでカロリーオフ
ズッキーニやトマトを煮込んだイタリアンメニューで、野菜がメインであるため低カロリー、カロリーオーバーが気になる方には特におすすめです。
パンチェッタ×ワインでカロリーオフ
豚肉を塩漬けにしたメニューです。豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれていますので、飲酒によって失われるビタミンB1の補給にも役立つでしょう。
肉料理というとカロリーが高いイメージがありますが、パンチェッタは調理の過程でオイルを使用していませんので、思いのほか低カロリーです。
辛口の白ワインは血糖値を抑える効果が期待できることが判明
さてさて、気になるのは冒頭でも少し触れた「ビールは太るがワインは痩せるのウワサは本当か」という件です。
ワインについて調べていると、「辛口の白ワインは太りにくい」という情報が2004年ドイツで発表されています。
赤ワインにはポリフェノールといった抗酸化物質が多く含まれる一方、白ワインには酒石酸が豊富だからではないかとする医学博士もいます。
そして実は、海外の研究によって「ワインにⅡ型糖尿病予防効果を期待できる」ということがわかっているのです。
Ⅱ型糖尿病は高血糖がおもな原因で発症しますが、その予防に役立つということは、ワインには血糖値の急上昇を予防する働きがあると捉えることができるでしょう。
とりわけ、辛口白ワインに含まれる酒石酸が痩せやすい体質づくりに役立つと考えられています。
酒石酸(しゅせきさん Tartaric acid)
酸味のある果実、特に葡萄、ワインなどに多く含まれる有機化合物で、ヒドロキシ酸である。
ワインの瓶の底にジャリジャリするカス(結晶)が沈殿しているのを見たことがありませんか?
塩の粒みたいなもので、かじってみても味はほとんどせず、ちょっと苦いみたいなやつです。
ワインを貯蔵している樽の周壁に結晶体として現れたり、ワインを醸造すると副産物として「酒石酸」が含まれます。
実は販売もされています。
ということで、太りたくないという方は、なるべく辛口白ワインを選ぶと良いでしょう。
総合するとワインはダイエットには優秀、太りにくい
ここまでを総合すると辛口ワイン。しかも白ワインが一番太りにくいという結果となりました。
太りたくないのなら一緒に摂取する食品のカロリーや糖質量にも注意しましょう。
それとともに注意が必要なのはプリン体の含有量です。
プリン体の含有量だけでいえば、焼酎、ウイスキー、ワインの順に低くなっています。
お酒を飲むのであればこの辺りも気をつけてください。
ちなみにBARRELはウイスキーメディアなので、たくさんの美味しそうなウイスキーを紹介していきます。
ソーダ割でハイボールにすれば食中酒としても非常におすすめです。
太りにくいお酒を選びたいのなら、辛口白ワインだけではなく、ウイスキーもぜひ視野に入れてみてくださいね。