どうも、編集部オーツカです。
バレンタインデーに買ってきた「シルスマリア/竹鶴ピュアモルト生チョコレート」。
ニッカウヰスキーとシルスマリアという人気ブランドのコラボ商品。
ウイスキーのメディアを運営している者としては、実食レビューをしてしっかりと評価したいと思います。
シルスマリアは生チョコ発祥のお店
シルスマリアは横浜市中区にある、 生チョコレート発祥の洋菓子店
とのことなんですが、「生チョコ発祥!?」
マジですか。全然知らなかった。
1988年の冬にオーナーシェフである小林正和氏が作り、「生チョコ」という名称もシルスマリアで生まれたようです。
この小林氏、明治の「Meltykiss-メルティーキッス-」の監修もしているみたいです。ガッキーがCMやってますよね。ガッキー可愛いよガッキー。
ただ生チョコレートの起源としては、1930年代にスイスのジュネーブにあるチョコレート店が始めた「パヴェ・ド・ジュネーブ」というキューブ型チョコレートが元になっているようです。ガナッシュの一種でしょうか。
しっかし日本人って「生●●」って言葉にめっぽう弱い気がします。
生キャラメルとか生どら焼きとか生パスタとか。
…生ウイスキーとかは響き的に気持ち悪いですけど。
使っているウイスキーは竹鶴ピュアモルト
使っている竹鶴ピュアモルトについて。
“ピュアモルト”とは何ぞや?と思っている方もいることでしょう。
竹鶴は元々複数の蒸溜所のウイスキーをブレンドして作られているウイスキーです。
シングル・モルトのように、ひとつの蒸溜所のウイスキーだけを取り出したものではないんですね。
このように複数の蒸溜所のウイスキーを混ぜて作られたウイスキーを”ブレンデッドウイスキー”といいますが、竹鶴の場合、一般のブレンデッドとはちょいと異なるところがあります。
多くの”ブレンデッド・ウイスキー”はモルト(大麦)ウイスキーだけでなくグレーンウイスキーもブレンドされます。
グレーンウイスキーってのはトウモロコシとかライ麦を原料にしたウイスキーです。
しかし竹鶴はグレーンを使っていない、純粋なモルトウイスキーのみをブレンドしています。
「竹鶴はモルトウイスキーだけしか混ぜてないよ」ってことで純度をアピールしているんですね。
“ピュア”と名前をつけることで、他のブレンデッドと差別化したのでしょう。
ちなみに竹鶴はニッカから出てるので余市蒸溜所や宮城峡蒸溜所から取り出したモルトが入っています。
初心者にも飲みやすいマイルドな風味
竹鶴ピュアモルトのトップノート(最初の香り)は、青りんごや若草のように軽やか。スポンジケーキのような匂いもします。口当たりは滑らかでオレンジやライムの酸味も感じます。
飲み終わりに微かにピート香があり、余韻はそこまで長くない印象です。
ヒトコトで言うと若いウイスキーです。ノンエイジ(年数表記がない)なので、香りも奥行きは感じずあっさりとしています。味もスッキリ。まぁ、この飲み口がウリでもあるのでしょうが、ちょっと薄っぺらく水っぽい印象もあります。
竹鶴はリニューアルを重ねるごとに深みとコクがなくなり、味わいが軽くなっているという評価や口コミレビューをよく見かけるので、なんとも悲しいですが、ウイスキーを飲みなれていない方には飲みやすいと思います。
いやー、昔は竹鶴17年が3,000円台で買えたんですよね。
本当にコスパのいい、超おすすめなウイスキーだったなぁ。値上がりしたなー。
とまぁちょっと悪い印象を与えちゃったかもしれませんが、この竹鶴ピュアモルトはチョコレートに練りこむのには最適なんじゃないかと思いました。
香りが強すぎたり、濃いウイスキーはチョコレート本来の風味を潰してしまうでしょうから。
では実食レビューしていきます。
美味しい。
ふっつーに美味しい。
生チョコはあまり食べませんが、このしなやかな食感が生チョコのウリですよね。
サイズは1.6cmのキューブ型。
相当小さいですが、このコンパクトさが旨みや香りを凝縮しているイメージを与えていて、ビジュアルも戦略的です。
普段ウイスキーを飲まない方は、このコクにビックリするんじゃないでしょうか。
もちろんシルスマリアが生み出すチョコレートの豊かな口どけがあってこその技ですが、ウイスキーを入れることによって風味が桁違いです。
竹鶴の若々しくフレッシュな香りに包まれた生チョコレートは、滑らかな食感と口どけで、非常に満足度の高い粒に仕上がっています。
もっと色々なウイスキー入れてもいいんじゃない
半分食べて冷蔵庫に入れておいたのですが、やはり5日も経過すると味が落ちていきます。
ウイスキー入りチョコレートは出来立てが一番匂いが強いので、美味しいままいただきたいなら、一度に食べきってしまうことおすすめします。
それから竹鶴は元々ライトなウイスキーなのでアルコール3%だとちょっと味が薄いような気もしました。
プレミアム版として竹鶴の超熟ものを使って、5,000円くらいで売っても面白いかもしれませんね。
個人的には余市のようなピート香が強いウイスキーや、グレンドロナックやグレンファークラスのような濃厚なシェリー樽フィニッシュのウイスキーも試してもらいたいと思いました。
合わせるならこんなウイスキー
いや、もうこんなん竹鶴でしょう(笑)
じっくり竹鶴17年あたりをストレートで飲んで、生チョコと向き合うのがいいんじゃないでしょうか。
でもウイスキー入りの生チョコレートにウイスキーを合わすことは避けたほうがいいと思います。
生チョコ本来の味わいをウイスキーが上書きしてしまうので、チョコはチョコで味わいましょう。
珈琲や紅茶で楽しむのがベストです。
僕はオーソドックスなディンブラ紅茶でパクつきました~。
普段あまりお酒を飲まない女性にもおすすめ
この竹鶴ピュアモルト生チョコレートは、オトナの男性にプレゼントする商品としてバレンタインイベントでは超絶プッシュされていました。
- 娘→父親へ、
- 部下の女性→上司の男性へ
- 彼女→彼氏へ
けれども、これを一番食べて欲しいのはプレゼントをした女性側です。
ウイスキーとチョコレートを合わせるとこんなに美味しいのか!と感動して欲しいのです。
そして多くの女性がウイスキーを試してみたいと思える入り口になってくれたらと思います。
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