『砂糖・お菓子系』ウイスキーは、砂糖やシロップのように舌にまとわりつくとろみのある甘さを持つウイスキーです。
味や香りがわかりやすく、親しみやすい香味なので、ウイスキー初心者でも飲みやすいタイプのウイスキーでしょう。
また、フレーバーの組み合わせで大きく化けることもあり、「砂糖・お菓子系」+「果物系」や「花系」となれば、複雑な香りと豊かな味わいが口の中いっぱいに広がるウイスキーと呼ばれます。
よく使われる味と香りの表現
『砂糖・お菓子系』ウイスキーに使われるフレーバー表現には以下のようなものがあります。
わかりにくいものだけ説明をいれていきます。
◆バニラ
アイスのバニラ味というよりは、バニラビーンズの濃厚なバニラ香に近い表現です。お菓子作りをしていてバニラビーンズを使う方はよく知っているかもしれませんね。バニラアイスを食べた後の容器から感じる香りを想像すると思い浮かべやすいでしょう。
◆ハチミツ
色つやがあり、オイリー。とろみのあるまろやかな味わいです。ハチミツは元々花の蜜を蜂が集めたものですから、花に感じられる匂いに近いものはあります。
◆カラメル
グラニュー糖を溶かして固めたものがカラメルです。砂糖を火にかけた時の甘い香りです。このフレーバーが強いと、『焦げたカラメル』といった表現もします。
◆メイプルシロップ
カエデの樹液を固めたものをメイプルシロップと呼びます。ハチミツよりも木の香りが濃くさらりとしており、カラメルよりも焦げた風味はしません。控えめで上品な甘みを表現します。
◆カスタードクリーム
バニラの風味の中に、卵黄や乳製品を感じさせる味の表現です。バニラアイスなどに近い味です。バニラ香に粘性や重みがある場合にはカスタードクリームと表現する場合が多いでしょう。
◆タルト
焼いたタルト生地とそれに髄する果物香、そして水蜜に感じられる甘みを指します。この場合のタルトはアップルパイのように焼いてある「焼き菓子」で、パイ生地に果物を盛り付けたタルトではありません。
『砂糖・お菓子系』がわかる!おすすめの銘柄
『砂糖・お菓子系』ウイスキーをよりおいしくする飲み方
初心者の方は上記で紹介したアメリカンウイスキー(バーボンやテネシーウイスキー)を飲めばわかりやすいと思います。
アメリカンウイスキーの多くはその製法からバニラやメープルシロップのようなフレーバーを持つ傾向にあります。
度数や香りの強さを感じるのであれば、柑橘系をアクセントにしても良いでしょう。ライムを絞ったり、オレンジやレモンの輪切りを付け足してみると清涼感が増します。また、ミントの葉を足すことでより爽やかに飲むことができます。
砂糖やガムシロップとも相性が良いので、ミントジュレップなどのカクテルにもしやすいですね。
これらのウイスキーにはパウンドケーキやカステラなど洋菓子がよく合うので、食後のスイーツと共に楽しむのもよいでしょう。ただし、ダイエット中の方はご注意を……。
他にも色々なテイスティング表現があります。以下の記事を参考にしてみてくださいね。
コメントを残す