プレゼントのテーマは「憧れと思いやり」
50代、60代にピッタリなウイスキーの贈り物とは何か?
彼らが想いを馳せる銘柄といえば、あの古の日に飲んだ(飲みたかった)「スコッチウイスキー」です。
昭和の時代、ジョニーウォーカー、バランタイン、オールドパーといったスコッチウイスキーは超がつく高級品で、庶民の憧れの品でした。
現在では手に入りやすくなりましたが、1957年においてのジョニ黒の実売価格は1万円であり、これは当時の大卒初任給二ヶ月分に相当したほどです。
高級ブレンデッドウイスキーをBARやクラブでボトルキープするのは一種のステイタスだったのです。
彼らが当時を思い出せる「憧れ」のウイスキーボトルを選抜していきます。
ジョニーウォーカー 18年
まずは世界世界No.1スコッチブランドから2017年末に登場した「ジョニーウォーカー 18年」です。
約800万樽という圧倒的なストックから選び抜いた最低酒齢18年の原酒をブレンド。
スモーキーでいてフルーティー。甘くとろけたキャラメルに複雑な苦みを感じさせるフレーバーです。
50代、60代の方にも飲みやすく、価格もプレゼントにちょうどいいイメージです。
ジョニーウォーカー XR21年
発売が近年なので50代や60代の方にはあまり知る人はいないでしょう。
1万円前後で手に入るジョニーウォーカーのプレミアムライン。
その優美なボトルにはナンバリングが振られ、王室御用達のサインが印字されています。
強いはちみつの香りと、オーク樽由来の深みのある味わい。仄かで上品なスモーキーさ。
大人の余裕を感じさせる、エレガントで甘美なフレーバーが楽しめるボトルです。
ジョニーウォーカー ブルーラベル
ブルーラベルが誕生したのは90年代。
クラシックでラグジュアリーで、アンティークなものにこそ価値があった時代。
50代~60代の人の高嶺の花だった「ジョニ青」。年間販売数4000本の限定商品で、プレゼントギフトとしては最高の逸品と言えるでしょう。
全てのジョニーウォーカーの頂点に立つのにふさわしい、複雑かつ芳醇なアロマと、ビロードのようななめらかさを持つスーパープレミアムウイスキーです。
お世話になったあの人へ向けた最高級のギフトとして喜ばれることでしょう。
バランタイン 17年
1937年に発売以来、不動の人気を誇るブレンデッドウイスキー。
50代~60代からすると「ああ、バラインタインの17年か!素晴らしいね!」と思われる代表的なウイスキーでもあります。
40種類以上のモルト原酒とグレーン原酒をブレンドして造られた味わいは、カカオやバニラを感じさせ、うっすらとスモーキー。
甘いはちみつのような味わいとダークチョコレートの苦みも感じさせるウイスキー通も納得の逸品です。
値段もお手頃なので、ウイスキー好きの上司や会社、チームの同僚のプレゼントにも最適です。
バランタイン 21年
2007年にリリースされたバランタインの上位ラインナップ。
50代~60代には発売を知らない方も多いと思いますが、17年をアップグレードした上位互換とも呼べる逸品で、21年以上熟成した原酒を使用しています。
バニラと青リンゴのさわやかさ、白い花の蜜の甘い香りを皮切りに、レーズンのような味わいが堪能できます。
高原に咲くヒースの花、リコリスやハーブのスパイスなども感じさせる、複雑なボトルです。
バランタイン 30年
30年におよぶ長い年月を熟成したモルトとグレーン原酒で造られる、バランタインの最高級品です。
最高峰の名にふさわしく、美化された甘く香る想い出を永久に閉じ込めたような深いボディと、長い余韻が特徴です。
香りはレーズン、バニラ、ウッディなスモーク。
そして芳醇でバランスのとれた味わいで、シェリーやあんず、ビターチョコのようなフレーバーを感じます。
圧倒的な満足感で、50代、60代のウイスキー好きも納得の逸品。
ずっと忘れたくない、大切なあの人に贈る最高級品です。
オールドパー 18年
オールドパーは、50代~60代の人からすると、政治家や社長が飲む高級酒といったイメージでしょうか。
リニューアル前のオールドパークラシック18年を経ての新生18年ですが、複雑味はやや落ち、まろやかさと甘みが増したという印象です。
グレーンウイスキーが加わることにより近代に寄った飲みやすいウイスキーになったと思いますが、古きオールドパーに求める重厚感のようなものは薄れたイメージ。
使いどころによりますが、〆の一杯というよりは食事中に焼酎グラスで濃いめの水割りで嗜むような、いぶし銀なウイスキーに仕上がっています。
ストレートやロックのほか、加水して飲むのもおすすめです。
日本国内で販売されているオールドパーの中では最長熟のプレミアム品でプレゼントにもぴったり。
オールドパー スーペリア
「上級な」「高級な」という意味を持つスーペリアは、現在リリースしているラインナップの中でもプレミアムランクに位置するボトルとなります。
敢えて年数を表記しないノンエイジとしているのは、長熟の原酒と若い原酒を掛け合わせることで複雑かつ奥行きのあるラグジュアリーな味わいを演出しているからです。
トップノートにはメロン、白桃のようなフレッシュさもありますが、徐々にオールドパー特有のドライマンゴー、干しぶどうなどのフルーツ感とジャムを彷彿させる濃厚な甘みが上がってきます。
それだけでなくクローブやシナモンのスパイス、鼻腔をくすぐるスモーキーさが複雑さを増します。
50代、60代の方は馴染みのないオールドパーかもしれませんが、きっと満足してくれるはずです。
シーバスリーガル 18年
ジョニーウォーカー、バランタインに次いで売り上げの高いブレンデッドスコッチです。
アイゼンハワー前米国大統領や、吉田茂元首相も愛飲したウイスキーで、老若男女問わず人気です。
使用している原酒は85種類。非常に複雑な味わいのプレミアム・ブレンデッド・ウイスキー。その割に格安!
白い花を思わせる高貴な香り、バニラやハチミツの甘み、ヘーゼルナッツの香ばしい香り。
味わいはシトラスの上品な甘みが全体を支配しますが、後からカカオ、洋梨、青りんごが現れ、複雑かつ心地よい余韻を残してくれます。
飲み方はストレート、ロック、ハイボール、と万能。贈り物にも重宝します。50代、60代が普段の晩酌にも使える逸品。
シーバスリーガル 18年 ミズナラカスクフィニッシュ
通常のシーバスリーガルをミズナラ樽でフィニッシュした特別なブレンド。若年層にも人気な商品です。
シーバスリーガルの持つフルーティーでエレガントな味わいに、ミズナラ樽でのフィニッシュによる、クリーミーさとほのかなスパイス香が加わります。
青リンゴよりも赤リンゴか。ハーバルで上品な香りの後にしっかりとシナモンとバニラビスケット。
口当たりはややオイリーだがあっさりと感じる。味わいはアプリコットジャム、ショウガ、シナモンが強い。中盤は非常にモルティでハチミツの風味も香りますい。
スパイシーでシャープな甘い余韻が好きな方にはおすすめです。
シーバスリーガル 25年
1909年に発売された、世界初の25年もののブレンデッド・ウイスキーがこちら。
「ラグジュアリーウイスキー」と呼ばれ、シーバスリーガルがアメリカニューヨークへ進出するきっかけとなったボトルです。
酒齢25年以上の長期熟成原酒のみが実現する深い香り、長い余韻を楽しめます。
18年以上の複雑さ、シーバスリーガルのエレガントな香りに加え、温かみのあるバニラの濃厚さが漂います。
麦芽、若草の爽やか、ドライフルーツの深く上品な甘み。
深い樽香が長い満足感を与えます。
現在のシーバスリーガルの最高傑作、この上なく贅沢なウイスキーです。
50代、60代には定番のジャパニーズも喜ばれます
そしてもうひとつ、50代、60代にプレゼントとして重宝されるのが「ジャパニーズウイスキー」。
国産のメジャーウイスキーはやはり無難に喜ばれます。
高度経済成長期、スナックやクラブ文化全盛期を経験している50代以上の方々。
ウイスキーは日本の階層化社会にうまく溶け込んでおり、サラリーマンは会社で昇進するとともに、飲めるウイスキーのレベルが上がることで豊かさを実感していました。
サントリーであれば【レッド→ホワイト→トリス→角→オールド→リザーブ→ローヤル】のように給料の増加に伴い、より上級なウイスキーを飲めるという具合でした。
山崎、白州、響あたりは鉄板のプレゼントギフトになっています。
山崎 12年
言わずと知れた日本で最初にできた蒸溜所「山崎」が造り上げたシングルモルトです。
年数表記の無いノンエイジだとまれにスーパーやコンビニでも見かけますが、12年は貴重品です。
甘いバニラ香とフルーツの香が特徴的。
繊細でありながら、厚みがあり奥行きのある味わいです。
スナックなどではボトルキープすることも多かった山崎。非常にわかりやすく嬉しいプレゼントでしょう。
白州 12年
山崎と並ぶジャパニーズシングルモルト。
爽やかな新緑の香りと、青リンゴやレモン、シトラスを感じさせる果実香。
スイートでやわらかいスモーキーさも兼ね揃えています。
こちらも原酒不足でかなり価格が高騰しています。
響 JAPANESE HARMONY
現在販売されている「響」のレギュラーボトル。
「日本の四季、日本人の繊細な感性、日本の匠の技を結集したウイスキー」をコンセプトに作られました。
JAPANESE HARMONYの特徴はノンエイジということ。
熟成年数にこだわらず、サントリー社のウイスキーづくりの歴史の中で培ってきた、多彩な原酒と匠の技でつくりあげられたボトルです。
アルコール度数43度、ノンエイジですがアルコールによる刺激は非常に少なくストレートでも美味しく頂けます。
ナシ、柑橘系の香りが鼻腔をつき、奥深くもやわらかな甘みが特徴的です。
加水すると爽やかな酸味が引き経つので、ストレートから数滴加水しながら変化を楽しむと良いでしょう。
竹鶴 ピュアモルト
ニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝の名字を冠した、日本を代表するブレンデッドモルト。ラベルもリニューアルされ新発売されました。
メロンやバナナ、塩バニラアイスのようなフレーバーと昆布を煮出したかのような深いコクが印象的。
12年、17年、21年、25年とラインナップが存在しましたが、どれも終売しており価格が高騰しています。
このピュアモルトであれば、まだ手に入るので比較的安価にジャパニーズウイスキーをプレゼントしたい方にはおすすめです。
今回は「憧れと思いやり」をテーマに、40代におすすめのウイスキーボトルを紹介しました。
今回のもうひとつのテーマである「思いやり」ですが、上記で選んだウイスキーはすべてアルコール度数が低めです。
50代、60代の方には、アルコール度数が50度を超えるハイプルーフ品は体を痛めてしまう可能性があると思ったから避けました。
「上質なウイスキーを少量楽しむ」というのが良い嗜み方なのではないでしょうか。
オリジナルウイスキーセットもあります
当メディアが開発したオリジナルのウイスキーセットもあります。
「セットで色々飲んでみたい!」という方向けの7,000円と14,000円の高級ウイスキー飲み比べセットです。
ぜひ贈りものにご検討ください。
スペシャルギフトセット
お手頃価格のウイスキー飲み比べギフトです。
長期熟成スコッチウイスキー2品と、プレミアムバーボンウイスキー1品、合計3種類100mlずつセレクトしたスペシャルセット。
普段からウイスキーを嗜む方におすすめのちょっぴり贅沢なラインナップです。
購入された方にはイラストレーターが描き下ろした「限定オリジナルアートカード」を封入いたします。
専用ギフトボックスやメッセージカードもつけられます。詳しくは↓から。
プレミアムギフトセット
高価格帯のウイスキーのプレゼントを探している方はこちらがおすすめ。
誰が飲んでも間違いなくおいしい「外れなしの三本セット」。
最高峰のスコッチウイスキー2品と、スーパープレミアムアメリカンウイスキーを1品、合計3種類100mlずつセレクトしたプレゼントギフト。
こちらも「限定オリジナルアートカード」を封入してお贈りします。
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