前回の「マグメル/ティル・ナ・ノーグ」より1年と4カ月。
コロナ禍で、コンテナ船の遅延や、運賃の高騰など様々な問題が生じておりましたが無事第三弾をリリースする運びとなりました。
第三弾ボトルは、「アードモ12年 exラフロイグカスク」です。
ブレンデッドウイスキー「ティーチャーズ」のキーモルトとして使われているアードモア。
精製するスピリッツのほぼ全てをブレンデッド用に供給していたため、シングルモルトとしては市場にあまり流通しておらず、以前はカルト的な存在のブランドでした。
本製品を試飲した際は、トーンが高く、ラフロイグカスクらしいロースト香と、キレのあるオレンジのアロマが特徴的でした。
少量の水を足して飲んでみると、アーモンドの味わいがぐんっと強く出たので、「これは加水したほうが個性が出る」と感じ、思い切って43度まで加水しました。
昨今の「カスクストレングス全盛時代」に挑戦する「やわらか加水仕上げ」。限定239本のご用意です。
テイスティングノート Tasting Note
【香り】
暖かく、人もまばらな早朝の浜辺を思わせる穏やかな潮の香り。
重さはないが、オイリーでバターのようなアロマ。天気雨で湿った土、そして灰のピート。
ミントやフレッシュレモン、キュウリのような瑞々しさもある。
【味わい】
口当たりはとろとろとなめらかで、アーモンドシロップのフレーバーが、舌の上でゆっくりとメロンに変化する。
中盤からは甘いハーブとコーンスターチ。最中の皮。しっとりとチョコレート。
【フィニッシュ】
余韻は短めで、バニラカスタードの中にうっすらとロースト香が漂う。
ナッツの香ばしさとクリーミーさだけを残して消失する。
【総評】
加水することにより、アードモア特有の焦げた香りはだいぶ控えめ。
良くも悪くも雑味が少なく、開栓直後からかなりクリアな印象。
2週間くらい経過するとアーモンドシロップと麦の甘みが強くなり、加水好きにはたまらないスイートな味わいが楽しめます。
軽快で無垢、休日の昼さがりにゆったり飲みたいウイスキーに仕上がりました。
おすすめの飲み方はストレート。早い時間からゆるゆると飲めるボトルです。
ハイボールだと水っぽくなりすぎる印象です。
【香り】
プレッツェル、入り胡麻、モンブランクリーム、あんず。爽やかな潮風。
【味わい】
口開けは、加水ならではのやわかい口当たりで、ラフロイグカスクのバーボン感とピート感を感じやすい。
素朴な麦の味わいとピート。程よい塩気が心地よい。
時間が経過すると、部屋いっぱいに香りが広がっていき、奥から力強い麦の甘味を感じる。
和菓子生地のような甘味と塩気のバランスがある。
酒屋BARレモン・ハート店主 古谷 陸
【香り】
素朴な麦味で、品よくきれいな立ち上がる。
穏やかだが存在感のあるピートと潮風。りんご、すいか、メロン、梅干し。広さのあるスパイシー。
砂糖菓子、蜂蜜、カシューナッツ。弱く新品のTシャツ、微かにバーボン。時間経過で増す甘味。
飾り気なく自然なイメージ。
【味わい】
柔らかな口当たり。
自然な甘さで、やや濃い口。スモークとチョコレートの鼻抜け。手堅いイメージ。
ひとくちウイスキー店主 滝 駿介
ラベルデザインは「今井喬裕」氏
ラベルデザインは今井喬裕氏。タイトルは「Journal」。
20世紀初頭、まだ最速のメディアが新聞だった頃。熱狂にも炎上にも心地よい遅延と余韻のあった時代。
人々の足並みは今ほどチグハグではなかったことでしょう。
コンテンツの消費が早すぎる現代を見つめなおすキッカケになるような作品です。
今井喬裕展
HOKUBU記念絵画館
期間:2022年6月2日(木) ~ 7月24日(日)
〒062-0911北海道札幌市豊平区旭町1-1-36
Tel : 011-822-0306(代表)
開館日:会期中の【木】【金】【土】【日】曜日
開館時間:10:00 – 17:00 *時間別予約制のため要予約
※初期から2021年の作品まで20数点を一堂に展覧いたします
札幌三越
期間:2022年7月5日(火) ~ 11日(月)
札幌市中央区南1条西3丁目8
札幌三越 本館 9 階 三越ギャラリー
Tel :011-271-3311 営業時間:午前10時~午後7時
販売のご案内
価格 | 12,000円(税込 13,200円) |
地域 | Highland |
熟成年数 | 12year |
カスクタイプ | ex-Laphroaig Barrel |
度数 | 43% |
容量 | 700ml |
販売時期
今回は転売対策として販売期間を分けます。
■4月20日~
Bar・飲食店様へ販売開始。
■4月22日~
Bar・飲食店様からご紹介頂いたお客様へ、優先的にご案内。
4月22日以降、以下の掲載店舗に足を運んでいただいたお客様は優先的に購入が可能です。
マスターに「マグメル第三弾を注文したい」とお伝えください。
- Bar tail
- Bar Algernon Sinfonia
- WATER7
- Bar12
- saloon bar TABIDO
- もるとや
- カツレツ亭稲村「Bar YUKKY」
- Bar Espace Rassurants
- りもーね
- Bar100
- バー カンシュ
- BAR アンバール
- あじどころ はる
- BAR Sip
- Dining Bar 中野十一中
- Bar Nadurra
- BAR ALWAYS
- Bar Wallside
- Bar1two3
- 喜楽
- Bar 104
- Rubin’s-vase
- BAR&BAR g3
- lecochelet (ルコシュレ)
- BAR NON Peat
- BAR GLORY桜木町店
- Bar Velvet Room
- オーセンティックバー バイン
- Bar poco rit
- shot BAR 一夢庵
- CRAFT BAR 196
- フォレスタリア
■5月10日~
一般販売開始予定。
販売の状況により時期が前倒しになる可能性があります。ご了承ください。
なお、この商品はお一人(一店舗・ご一家・一配送先)様につき2本までとさせていただきます。
※販売は酒屋BARレモン・ハートさんに委託しております。重複しての複数のご注文等は照合の上、弊社の判断にて全てのご注文をキャンセルとさせて頂く場合がございます。
マグメルも第三弾となりました。
今回は「価格も度数もちょいと控えめに、注文しやすいボトル」をご提供させていただきます。
近頃、ウイスキーの価格がとんでもなく上昇しており、Barや飲食店でも扱いにくくなってきているように思えます。
ウイスキービギナーが注文しやすい価格と、手に取りやすいラベル。
アードモアというややマイナー蒸溜所のラフロイグバレルという、ビギナーがフカボリしたくなる要素を込めました。
他の方のテイスティングコメントです。