「お酒が飲めないときには飲んで鍛える!」という話、よく耳にします。
お酒を飲み続けてれば強くなるなんてこと本当にできるのでしょうか?
本当であればいわゆる下戸がいなくなるわけですが、依然として下戸が存在します。
お酒があまり飲めない方の希望を潰すようですが、今回は「お酒を毎日飲んで鍛えても強くならないのはなぜ?」ということについて言及します。
下戸がコンプレックス!お酒に強くなる方法はあるのか
お酒が飲めないと、さまざまなシーンで不自由な思いをすることは確かです。
というのは、私たち日本人は、なぜか「ことあるごとにお酒を飲む人種」だからです。
多少緩和されてきたとはいえ、まだまだお酒の席は多い。
では、お酒に強くなる治療というのは存在しているのでしょうか。
思いつく限りの方法を挙げて、お酒に強くなれるのかどうかを検証してみましょう。
手術をする
手っ取り早く、お酒を飲めない人が飲めるようになる「下戸を克服する手術」というものがあるのかどうか調べてみました。
しかし、いくら調べても下戸を克服できる手術は見当たりません。
そもそも、下戸というのは体質的な要因が影響を及ぼしていると考えられますので、手術で体質を変えて下戸を克服…とはいきません。
たとえば、食欲を抑えて痩せることを目的とした胃のバイパス手術などはありますが、これは体質を変えることを目的としておらず、ただ単に手術で胃の体積を小さくする目的で行われます。
体質ということは遺伝子細胞が関係しており、この細胞を手術でなんとかすれば下戸を克服できそうな気がしますよね。
しかし、手術で遺伝子細胞をいじることはできませんので、手術という選択肢はここで消えます。
サプリメント
アミノ酸をはじめ、ウコンやゴオウ、ケンポナシやオオアザミなどが配合されているサプリメントメントを飲酒前に飲んでおくと、酔いにくくなるほか、二日酔いになりにくくなるといわれています。
牛黄(ゴオウ)は牛の胆のうまたは胆のうの中にできた結石を抽出して乾燥させた生薬で、事前に飲んでおくことによって酔いにくくなり、二日酔いにもならないと評判のサプリメントメント。
また、ウコンやBCAAは実際に試したことがありますが、事前に飲んでおくことが二日酔いの予防に役立ちます。
しかし、サプリメントメントを飲んだからといって根本的にお酒に強くなるというわけではありません。
それはこれらの成分の力を借りて、一時的に肝機能を活性化させているだけだからです。
また、下戸の方が無理にお酒を飲んでしまっては危険ですので、サプリメントメントには頼りすぎないように注意しましょう。
そして、サプリメントメントを飲むのなら注意していただきたいことがあります。
それは、サプリメントメントの中には比較的早い段階で効果を実感できる種類もあれば、しばらく飲み続けて効果が現れ始める種類もあるということです。
酔いにくくなったり二日酔い予防に役立ったりするサプリメントメントの場合では、他のサプリメントメントよりも比較的効果の現れ方が早いといわれています。
しかし、同じサプリメントメントを飲んだとしても、その効果の現れ方は体質によって異なります。一日の摂取容量を守って正しく使いましょう。
注射
残念ながら、下戸を克服できる注射は存在していません。
一部では、プラセンタ注射によって肝臓の機能を修復できるという話があり、実際にプラセンタ注射の取り扱いがあるクリニックでは、これについて明言しています。
しかし、肝機能が強化されても、それが即座に下戸の克服につながるのかといえば、そのようなことはないでしょう。
また、美容外科クリニックなどでは、ニンニク注射やビタミンC注射なども用意されていて、これらの注射は二日酔いの改善に役立つといわれています。
特にニンニク注射はビタミンB1を体内に送り込むことができるため、二日酔い改善にはある程度の効果を期待できるでしょう。
しかし、これらの注射には一時的な効果しか期待できず、注射を何回も受けたとしても、それで体質が完全に改善されることはないといわれています。
また、これらの注射はあくまでも二日酔い改善に役立つというだけで、下戸体質は改善できません。
注射というと即効性を期待でき、その場で効果を実感できそうなイメージがあるかもしれませんが、下戸体質は注射で改善できませんので、この方法も選択肢から消えます。
これを踏まえると、お酒に強くなる注射はないということですね。
ちなみに日酔いがひどい時は病院に行って点滴や注射を打ってもらうと一発で治るケースがあります。 これは体内にタチオンや強力ミノファーゲンを注入してもらえるからです。
二日酔い専門クリニックは世界的に流行していますね。
薬の服用
残念ながら、お酒に強くなる薬は存在していません。
また、もしあったとしても、その薬とお酒を同時に摂取してしまうと肝臓にかかる負担が大きくなり、逆効果になることが考えられます。
ヘパリーゼやウコンでお酒が一時的に強くなる?
ヘパリーゼやウコンといえば、二日酔い予防の心強い味方です。また、ヘパリーゼやウコンをあらかじめ飲んでおけば、酔うスピードが遅くなるという話もありますよね。
しかし、ここで勘違いしていただきたくないのは、ヘパリーゼやウコンは一時的な効果に留まり、それを飲んだからといってお酒に強くなるわけではないということです。
酔うスピードが遅くなったり二日酔いになりにくかったりすると、それだけでお酒に強くなったような錯覚に陥る可能性があります。しかし、それはあくまでも一時的な効果であって、ヘパリーゼやウコンで体質改善されるわけではありません。
つまり、お酒に耐性が付いたというのとは別問題として捉える必要があるということですね。
とはいえ、ヘパリーゼやウコンを飲むことで「酔いにくい」「二日酔いの度合いが軽くなった」という話はいたるところで耳にしますので、特に下戸体質の方は、お酒を飲む前にヘパリーゼやウコンを飲んでおいたほうが良いでしょう。
ヘパリーゼやウコンはコンビニでも販売されていますので、飲み会の前に用意しておくと便利ですよ。
私自身、ヘパリーゼやウコンにはめちゃくちゃお世話になっています(笑)
筋肉や脂肪などで体重を増やせばお酒が強くなる?
筋肉の量や脂肪の量が多くなれば血管の量も増えることになるため、お酒に強くなる可能性は考えられます。
しかし、ここで注意しなくてはならないのは、「筋肉の量が増えればお酒に強くなる可能性はあるが、脂肪が増えると肝臓にも脂肪が蓄積され、最終的に脂肪肝になるリスクが高まる」ということです。
ただ単に血管の量を増やすという意味で考えるのなら、筋肉でも脂肪でも同様だと考えてしまいがちです。
しかし、筋肉が代謝アップに役立ち健康増進効果を期待でできるのに対し、脂肪が増えすぎると脂肪肝の恐怖が待っているという決定的な違いがあるのです。
筋肉と脂肪を増やすと考えたとき、短期間で楽に増やせるのは脂肪です。
しかし、同じ体重でも筋肉と脂肪では役割がまったく異なりますので、少しでもお酒に強くなりたいのなら、筋肉を増やす方向で考える必要があるでしょう。
ただし、筋肉増量には時間がかかり、また、増えた筋肉を維持するためには相当な努力が必要だということは頭に入れておくべきです。
「飲み続ければ強くなる」?毎日飲むとどうなる?
○○をすればお酒に強くなるという方法は、残念ながら存在していません。つまり、お酒を毎日飲むことがお酒に強くなるという話は嘘ということになります。
しかし、若い頃はお酒を飲めなかったのに、なぜか毎日飲むうちに、年々飲めるようになったという方は実際に存在しています。
ということは、お酒を毎日飲むことが下戸の克復に役立つということになりそうですが、本当のところはどうなのでしょうか?
お酒を毎日飲むことで強くなったという人がいる一方で、毎日飲むのは無理、毎日飲んでも強くならないという人もいます。
これについて医師の見解を確認してみると、その多くは「毎日飲むことでお酒に強くなることはない」となっています。
ではなぜ、人によってこのような差が現れるのでしょうか?
ここで、少し気になる情報を見つけましたのでご紹介しておくことにします。
適量のお酒でMEOSが活性化されることはある
MEOS(ミクロソームエタノール)という物質をご存じでしょうか。
この物質は、タンパク質合成のほか、有害物質の代謝やアルコール成分の分解作用がある酵素の一種です。
そして、お酒を飲むことがこの成分の体内量増加に役立つといわれています。
ということは、お酒を毎日飲むことによってこの成分の体内量が増えれば、以前よりもお酒を飲めるようになる可能性が高くなるということになります。
つまり、上記でご紹介した「年々お酒を飲めるようになった」という現象は、飲み続けるうちにMEOSが活性化された可能性があるということですね。
しかし、この酵素の体内量が増えても、アセトアルデヒドの分解スピードが速まるわけではなく、MEOSが増えたとしても、それが下戸の克復につながることはありません。
また、アルコール成分を分解する際には多くの活性酸素が発生するため、肝臓の細胞を傷つけるリスクが高まります。
以上のことから、下戸の方は無理に飲める訓練をしないことが得策という結論に落ち着きます。
飲み続ければお酒が強くなるのは「嘘」
お酒を毎日飲むことが分解酵素の活性化につながり、お酒に強くなる。こう聞くと、「やっぱり毎日飲むのが正解なのでは?」と思うかもしれませんね。
しかし、毎日お酒を飲んだとしても、誰でもMEOSの量が増えるというわけではありません。ましてや、もともとお酒が飲めない人が無理に飲み続けるということは、ほぼ自殺行為に近いといっても過言ではないでしょう。
上記でもお話ししていますが、たとえMEOSの量が増えたとしても、アセトアルデヒドの分解スピードが劇的に早くなることはありませんので、「飲み続ければお酒が強くなる」はやっぱり嘘ということになります。
第一、そんな嘘に踊らされてまでお酒に強くなる必要があるのでしょうか?
お酒を飲めれば確かに得をすることがあるかもしれません。
しかし、嘘を嘘と思わず、その嘘を信じ込んでお酒を飲み続けたら一体どういうことになるのでしょうか?
考えただけで怖くなりませんか?
MEOSの量が増えてお酒に強くなった人がいたとしても、それはほんの一握り、あなたもそうなるとは限りません。
嘘や噂は決してその領域を超えることはありませんので、おかしな嘘に惑わされないよう、十分に注意しましょう。
お酒が強くなるのに遺伝子は関係あるのか
遺伝子のせいでお酒が飲める、飲めないが決まるなんて不公平!そんなふうに考えたく気持ちはよくわかりますが、受け継いだ遺伝子だけはどうにもならないということは事実なのです。
しかし、ここでちょっとだけ考え方を変えてみると、お酒に強い遺伝子を持った方が必ずしも得をしているわけではないということがわかります。
お酒に強い遺伝子といってもそのレベルは何段階もあると考えられ、お酒が極端に飲める遺伝子を持っている場合では、それによって損をすることも少なくないのです。
たとえば、お酒がどんどん飲める遺伝子を持っているまでは良かったけれど、アセトアルデヒドの分解スピードが極端に遅い遺伝子を持っていたらどうでしょうか?
飲めるだけ飲んでアセトアルデヒドの分解スピードが遅ければ、それだけ二日酔いになる確率が高くなり、他の人よりも二日酔いで苦しむ確率も高くなると考えられないでしょうか?
しかも、年齢を重ねれば自然に代謝機能も衰えるため、お酒に強い遺伝子を持っていたとしても、二日酔いの度合いは高くなるでしょう。
そうなんです。
お酒を飲める遺伝子を持っていたとしても、それを分解する能力が低ければ、飲めない人よりも苦労する確率が高くなる可能性があるということなのです!
ね?必ずしもお酒を飲める遺伝子を持っていることが幸せだとは限らないことがわかりますよね。
無理にお酒に強くなろうとする必要はない!でも、対策は必要
無理にお酒に強くなろうとすると、とにかくロクなことがありません。
自然にお酒を飲めるようになったとしても、それは決して安心すべきことではなく、活性酸素の大量発生や脳の麻痺などのリスクが高まっている可能性があるという認識を持たなくてはなりません。
上手に飲む現場を断るコミュニケーション能力はもちろん、どうしても飲まなければならないシーンに遭遇したら、そのときには
「水を飲みながら飲む」
「お酒と一緒に糖質やタンパク質を摂る」
「サプリメントメントをあらかじめ飲んでおく」
などの対策は講じておくべきです。
その上で、ご自身のペースでゆっくり飲むことを心がければ、急性アルコール中毒などのリスクを回避できる確率はグンと高くなるでしょう。
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BARREL編集部では「健全な身体でおいしくウイスキーを飲もう!」をテーマに、二日酔い関連の記事を100記事以上書いてきました。
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