『ナッツ系』ウイスキーは、アーモンドやココナッツ、ピーナッツなど木の実の香ばしさを感じられるウイスキーです。
この香ばしさには、ほっと一息入れたくなるようなリラクゼーション効果があります。
樽の存在を感じさせるウイスキーの本懐を楽しむには、『ナッツ系』の香味を知るべきでしょう。
アロマオイルに似た油脂系、アクセントとなる塩のスパイスも『ナッツ系』フレーバーの隠された特徴です。
よく使われる味と香りの表現
『ナッツ系』ウイスキーに使われるフレーバー表現には以下のようなものがあります。
わかりにくいものだけ説明をいれていきます。
◆ナッティ
ナッティ(Nutty)とは、ナッツ系の総称の表現です。ウイスキーを熟成する樽の木の香りと、麦の甘みが融合した時にできる調和のとれた香味を指します。若干の油っぽさと塩味もそこに含みます。ローストしたコーヒー豆などの表現もナッティと言えるでしょう。
プロのブレンダーや評論家は、ナッツの種類まで提言しますが、複雑な香味が絡み合うウイスキーにおいては『ナッティ』とだけ言っておけば伝わります。以下で紹介するナッツは日本人に身近で、ウイスキー表現に使われやすい3種類です。
◆アーモンド
アメリカで多く栽培されている果実の核を炒ったものなので、年数の経った樹木、または熟成された樽といったビターさをイメージした表現でしょう。
◆ヘーゼルナッツ
ナッツというよりも木の実感の強い風味です。アーモンドが熟成された材木なら、ヘーゼルナッツは新しく切り出した瑞々しい木の香りといったところでしょうか。
◆クルミ
乾燥させたクルミの匂いです。落ち着いた木の存在とかすかに感じる穀物系油脂の甘みが特徴的です。インテリア好きの人には「ウォールナット」素材といったらわかりやすいでしょうか。
『ナッツ系』がわかる!おすすめの銘柄
シングルトン・オブ・グレンオード12年
ヘーゼルバーン
オーヘントッシャン アメリカンオーク
『ナッツ系』ウイスキーをよりおいしくする飲み方
実際のナッツと合わせてもらうと美味しくいただけます。バーではよくおつまみにナッツが出てきますよね。
おすすめはクルミやマカダミアナッツ、ピスタチオです。
ピスタチオの堅い殻を割りながら時間をかけて味わうウイスキーは、癒しの時間を与えてくれます。
個人的には一番葉巻(シガー)と合うのがこの『ナッツ系』ウイスキーではないかと思います。
ストレートやロックといった飲み方で香りの強いナッティなウイスキーを濃厚な煙と合わせると、油脂の甘みを強め、独特の雰囲気を楽しむことができるでしょう。
他にも色々なテイスティング表現があります。以下の記事を参考にしてみてくださいね。
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