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ウイスキーラヴァ―がボトルを買う決め手は何か?

ウイスキーラヴァ―がボトルを買う決め手は何か?

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地味に気になっていたこの問い。

【愛飲家たちがニューリリースのウイスキーボトルを買う決め手とは?】

についてアンケートをとることにした。

スペック以外で4つの選択肢を用意


スペック
は文字通り「商品仕様」のことである。

ウイスキーであるならば、蒸溜所名、ヴィンテージ、熟成年数、アルコール度数、熟成樽、容量、業者(輸入元や瓶詰元)などがこれにあたる。

商品をスペックで選ぶのは言うまでもない。

なので今回は「スペック以外」で何を重要視するかを、以下の4つの選択肢から選んでもらった。

・ラベル・装丁デザイン
・公式のテイスティングコメント
・評判・口コミ(他者の意見)
・価格の妥当性

ざっと解説しておくと

選択肢①のラベル・装丁デザインはウイスキーラベルの美しさや質感を指す。
他にも外箱やその表紙、扉、帯などウイスキー以外の付属物のこと。

選択肢②の公式テイスティングコメントはそのウイスキーの香りや味の解説である。
テイスティングコメントを読むだけで味を想像するには飲み手の経験を必要とするが、購買対象は愛飲家やバーテンダーなので問題ない。
最近では明記されていない商品は皆無というほど重要な指標のひとつとなっている。

選択肢③の評判・口コミはSNSや雑誌などに散見される他者の評価だ。
インフルエンサーやバーテンダー、信頼できるフォロワーからの評判。
現代では欠かせない判断基準ではあるが、ウイスキー界隈はちょっと特殊だ。
人気ボトルは骨肉相食む争奪戦。
他者の評価など待ってはいられないバトルロワイヤルの様相を呈している。
気づいたらポチる。
見つけたら捕獲。
そんな殺伐とした世界である。

選択肢④の価格の妥当性はスペック対して、価格が適正かの判断だ。
近年であれば、人気蒸溜所ラフロイグの30年(1990年前後蒸溜)で、アルコール度数が50度近いものが15万円で発売となれば安いということになる。

結果はコチラ

BARRELラボ(公式LINE)はまだ立ち上がってなかったので、Twitterでアンケートをとってみた。

価格の妥当性」が4割近くの票を獲得している。
それはそうだ。
先立つものがなければ買うことはできない。

このところウイスキーは原酒不足で世界的に価格高騰しているし、円安、輸送費もこれを拍車をかけている。
ボトラーズからのリリースも短熟品が多く、古くからウイスキーを買っている人からすると割高に見えることがあるかもしれない。

その後は

  • ラベル・装丁デザイン

  • 評判・口コミ(他者の意見)

  • 公式のテイスティングコメント

と続いた。

販売側で付加価値をコントロールできるのはラベルデザインと公式テイスティングコメントなわけだが、ラベルを重視している方が多いようだ。

カクテルもそうだが、【佇まいが美しい】というのは顕示的消費を促すことに重要な点である。
自宅にもバックバーにも映えるラベルは収集欲を刺激し、何より人に伝えたい欲求を刺激する。

ここ数年、国内ボトラーズやBarの周年ボトルにクオリティの高いラベルデザインが増えてきた要因がここにありそうである。
マグメルシリーズもそうだが、アーティストとのコラボラベルも多く見かけるようになってきた。

マグメルの頃はまだラベルデザインが「付加価値」になったが、すでに見た目の良いウイスキーラベルは飽和しており、美しいラベルであることはもはや当たり前になってきている。

次の付加価値を創造していく

今後、美味であること、ラベルが美しいことは大前提であり、それ以外の価値をどうつけるかが課題となる。

重要になってくるのは、口コミを誘発するような付加価値の生み出し方だ。

「人」のブランディングや「ストーリー」のブランディング。「体験・参加」のブランディングなど様々な打ち手がある。

他業種では結構やれているのに、ウイスキー界隈ではやれてないことが実はいっぱいあるなぁと日々感じている。

このところ原酒不足で、一定クオリティの商品を継続して発表することが困難なウイスキー。

どのように課題を解決していくか、僕も何かサポートできることがあるか、考えていきたい。

こちらはnoteの記事を転載したものです。
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