栃木県小山市で150年以上にわたり日本酒を醸してきた老舗酒蔵「西堀酒造」。
その伝統ある蔵が、長年培ってきた日本酒造りの技術と哲学を注ぎ込み、2022年から新たな挑戦としてジャパニーズウイスキーの製造に取り組んでいます。
現在、「日光街道小山蒸溜所」初となる3年熟成ウイスキーのリリースに向けたクラウドファンディング(CF)を実施中ですが、このプロジェクトが見事目標金額の500万円を達成したようです。
これを記念し、CF支援者への限定リターンとして、「特別な樽」で追加熟成(カスクフィニッシュ)を施した特別なウイスキーが準備されることになりました。
この限定ウイスキーを手に入れるチャンスは、明日、4月30日(水)までとなっています。
日本酒蔵ならではのこだわりが光るウイスキー造り
西堀酒造のウイスキー造りは、単に設備を導入するだけでなく、日本酒蔵だからこその知見と技術が随所に活かされています。
- 清酒酵母100%での発酵: 日本酒造りの要である酵母を使用し、独自の香味を生み出す。
- 吟醸粉(米粉)の活用: 日本酒の精米時に出る米粉をグレーンウイスキーの原料に取り入れている。
- 繊細な管理技術: 日本酒造りで培った精密な発酵・蒸留のコントロール技術を応用。
- 栃木の気候を活かした熟成: 四季の寒暖差を利用し、多様な環境下で熟成を促進。
さらに、輸入原料が一般的なウイスキー業界において、栃木県産二条大麦100%のモルト(麦芽)を使った仕込みも新たにスタート。
将来的にすべての原材料を国産とする「オール・ジャパニーズ・ウイスキー」の実現も視野に入れています。
CF達成!注目の「ファーストリリース」は特別な樽仕上げ

今回のCF成功により調達された資金は、ウイスキーをさらに個性豊かに熟成させるための特別な樽(カスク)の購入に充てられるとのこと。
CF支援者へのリターンとなるのは、3年間丹精込めて熟成させたシングルモルトウイスキー原酒を、ヨーロッパから取り寄せた以下の希少な3種類の樽でそれぞれ追加熟成させた、蒸溜所にとって記念すべき「ファーストリリース」となる限定ボトルです。
選べる3つの特別な個性(カスクフィニッシュ)

- Type.A コニャック樽フィニッシュ: フランスの名門が生んだコニャックの古樽を使用。コニャック由来の芳醇なスパイスやドライフルーツの風味が溶け込み、重厚でありながらもエレガントな余韻が期待されます。
- Type.B ピノ・デ・シャラント樽フィニッシュ: 「コニャックの宝石」とも呼ばれる甘口酒精強化ワインの希少な長期熟成樽。濃厚なフルーツジャムやカラメルのようなニュアンスが、ウイスキーに華やかさと奥行きをもたらし、バランスの取れた豊かな味わいが楽しめそうです。
- Type.C シャンパン樽フィニッシュ: 世界最高峰のスパークリングワイン、シャンパンを熟成させた樽。樽に残る柑橘やトーストのような軽やかな香りがウイスキーに移り、滑らかな口当たりと上品で洗練された風味を付与することが期待されます。
これらの特別な樽で熟成された原酒は、この限定リリースだけでなく、将来的に西堀酒造がリリースするジャパニーズウイスキーの味わいを構成する重要な要素となっていくとのことです。
日本の酒造文化の未来へ
西堀酒造は、「日本の酒造文化の未来をつくる」ことを使命に掲げ、伝統を大切にしながらも、変革を恐れずに新しいジャパニーズウイスキーの創造に挑戦し続けています。
日本酒蔵ならではの丁寧な造りと独自のアイデアから生まれるファーストリリースに期待が高まります。
クラウドファンディング情報
申込締切: 2025年4月30日(水)23:59 まで
リターン発送予定: 2025年10月以降
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