日本でも人気の高いブレット・バーボンがついにボトルド・イン・ボンド・バーボンを発表です。
アメリカのクラフトバーボンブランドBulleit Frontier Whiskey(ブレット・フロンティア・ウイスキー)は、ブランド初となる「Bulleit Bottled in Bond Bourbon(ブレット・ボトルド・イン・ボンド・バーボン)」をリリースします。
この新作バーボンは、2017年春に蒸溜され、7年間熟成された原酒を使用しており、Bulleitの高ライ麦比率のマッシュビル(68%コーン、28%ライ麦、4%モルト)を継承しながら、アルコール度数50%(100プルーフ)でボトリングされています。全米で今月より発売され、希望小売価格は54.99ドル(約8,200円)です。

ボトルド・イン・ボンドとは?

今回の新作は、1897年に制定された「Bottled-in-Bond Act(ボトルド・イン・ボンド法)」の基準を満たしたバーボンです。この法律に準拠するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 単一の蒸溜所で造られたウイスキーであること
- 単一の蒸溜シーズン(春または秋)に蒸溜されたものであること
- 連邦政府認可の倉庫で最低4年間熟成されていること
- アルコール度数50%(100プルーフ)でボトリングされていること
これにより、ウイスキーの品質と透明性が保証され、消費者が信頼できる一貫した味わいを楽しめることが特徴です。
ハイプルーフからくるスパイシーなアロマが特徴

このボトルド・イン・ボンド・バーボンを生み出したのは、ブレットのリード・ウイスキーブレンダー、ディレイシャ・“ディー”・ジェームズ(Delicia “Dee” James)です。
彼女は化学を学んだ後、12年前に品質管理の専門家としてブレットに入社し、現在はブレンドの責任者を務めています。
ジェームズ氏は、このバーボンの品質管理を2年熟成時点から開始し、4年熟成時点で試作ブレンドを作成。最終的に7年間の熟成を経て、ブレットらしい力強くリッチな味わいが最も際立つポイントに到達したと判断しました。
テイスティングノート
ジェームズ氏によると、Bulleit Bottled in Bond Bourbonの特徴は次の通りです。
- 香り:温かみのあるスパイシーなアロマ。メープル、ナツメグ、ダークフルーツ、トーストしたオークのニュアンス
- 味わい:甘くクリーミーな口当たりで、バタースコッチのような風味が広がる
- 余韻:リッチで長く続くスムースなフィニッシュ
おすすめの飲み方
ジェームズ氏は、「ストレートで飲むのが一番好き」と語っていますが、暑い季節には氷を入れて楽しむこともあるそうです。カクテルでは「オールドファッションド」や「マンハッタン」が特におすすめとのこと。また、ケンタッキー州ではBulleitをスイートティーやレモネードと合わせる飲み方も人気だそうです。
ブレットの成長と今後の展開
近年、Bulleitはアメリカン・シングルモルト、12年熟成ライ、10年熟成ライなど、幅広いラインナップを展開し、勢いを増しています。
今回のボトルド・イン・ボンド・バーボンは、ブランドの高品質なウイスキー造りを証明するものとなり、今後もシーズンごとに新たなバッチがリリースされる予定です。楽しみですね。
