栃木県小山市にあるSTORK VALLEY DISTILLERY(ストークバレー蒸溜所)が、日本で初めて「製造時CO2排出ゼロ」のウイスキー蒸溜所を実現しました。
運営元の株式会社安井商店が発表したもので、ウイスキーの蒸留・熟成・瓶詰めといったすべての工程で電気のみを使用し、さらにグリーン電力証書を通じて、再生可能エネルギー100%の運用を可能にしたとのこと。
“神の鳥(コウノトリ)の谷”から生まれるサステナブルなウイスキー

STORK VALLEY DISTILLERYの名前は、所在地である栃木県小山市神鳥谷(ひととのや)に由来し、”神の鳥(コウノトリ)の谷”を意味しています。
この地域は、ラムサール条約に登録された「渡良瀬遊水地」の近くにあり、コウノトリの保護活動が行われるなど、自然との共生が重視されています。
こと土地で、STORK VALLEY DISTILLERYは持続可能なウイスキー造りに挑戦しています。
通常のウイスキー製造では化石燃料を使用した蒸気ボイラーなどが一般的ですが、この蒸溜所ではすべての工程を電気の力だけで稼働
さらに、グリーン電力証書の取得により再生可能エネルギー100%での運営を実現し、ウイスキー業界における環境負荷低減の新たなモデルケースとなっています。
地域・ファンと共に歩む、新しいウイスキーづくり

STORK VALLEY DISTILLERYは、環境だけでなく地域社会とのつながりも大切にしています。
2023年12月にはFiNANCiEプラットフォーム上に公式コミュニティを開設。
ファンと直接交流しながら、ウイスキーやクラフトジンの新たな価値を共に創造する試みを始めました。
このコミュニティでは、トークン保有者に特典を提供する仕組みを導入。例えば、ウイスキーの特別価格での購入権や、カスクオーナー制度の優先購入権、さらには限定商品の先行販売など、ウイスキー愛好家にとって魅力的な企画が進行中です。
また、地元の資源を活用しながら、環境に配慮したウイスキー造りにも力を入れています。例えば、栃木県産の木材を使用したオリジナル熟成樽の開発など、地元の素材を生かした独自の取り組みも行われています。
未来に向けた展望:2027年に初リリース予定

STORK VALLEY DISTILLERYは、2023年12月からウイスキーの製造を開始しており、2027年1月には初回リリースとなるシングルモルトが登場予定です。
今後は国際的な環境基準にも適合するさらなる取り組みを進め、持続可能なウイスキー造りを発展させていく計画です。
STORK VALLEY DISTILLERYは、ウイスキーの未来を見据えながら、新たな時代の扉を開こうとしています。