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サントリーがアイリッシュウイスキーカネマラなどのボトリングを移管

サントリーがアイリッシュウイスキーカネマラなどのボトリングを移管

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サントリーが、自社のアイリッシュウイスキー3ブランドである「キルベガン(Kilbeggan)」「ターコネル(Tyrconnell)」「カネマラ(Connemara)」のボトリング工程をアイルランドからスペインおよびスコットランドに移すことを決定しました。

この変更により、同ブランドの製造体制に新たな展開が見られることになります。

製造はアイルランド継続、ボトリング工程を最適化

これらのウイスキーは引き続きアイルランドのクーリー蒸溜所で生産されますが、ボトリング作業はスペインのセゴビアおよびスコットランドのグラスゴー近郊に移行される予定です。

セゴビアにはサントリーの国際拠点およびDYC(ディーク)蒸溜所があり、ここではLariosジンやDYCウイスキーなどが製造されています。

一方、スコットランドではサントリーが所有する、ボウモアやラフロイグといったスコッチウイスキーの生産拠点が既に稼働しています。

この移行の背景には、コスト削減や生産効率の向上があるとみられています。

2023年度のクーリー蒸溜所における収益は前年比4.5%減の1,910万ユーロ、税引前利益は23%減の110万ユーロという厳しい状況が報告されています。

難航する市場とロシア撤退の影響

サントリーは2022年3月にロシアへのアルコール輸出を停止しましたが、これがキルベガンブランドの販売に相当な打撃を与えたようです。

ロシア市場は同ブランドの重要な市場の一つでしたが、これにより売上が低迷。今回のボトリング移管はこうした市場変化への対応策の一環と考えられています。

ボトリング作業員との協議

今回の移行計画について、サントリーはクーリー蒸溜所でボトリングを担当してきた13名の従業員と「協議中」とのことです。

新たなボトリング体制は2025年初頭に開始される予定で、具体的な財務的影響については現在進行中の協議が完了した時点で明らかになる見込みです。

サントリーのアイリッシュ戦略

サントリーは2011年にクーリー蒸溜所をジョン・ティーリング氏から7,100万ユーロで買収し、2014年にはビーム社を買収することで現在のグローバルな蒸溜所ネットワークを構築しました。このネットワークを活用することで、コスト効率の向上だけでなく、アイリッシュウイスキーの品質維持と市場拡大も狙っています。

今回の移行によって、キルベガン、ターコネル、カネマラといったアイリッシュウイスキーがさらに幅広い市場でその存在感を高めることが期待されています。特に、スペインとスコットランドという戦略的拠点がどのように新しい市場の開拓に寄与するのかが注目されます。




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