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来年、2025年4月に、サントリーがウイスキーやビール、ワインなど幅広い酒類の値上げを実施します。
特に注目すべきは、人気ウイスキー「ザ・マッカラン」シリーズが再び値上げの対象となる点です。
今年4月にも一度価格改定が行われたばかりで、ウイスキー愛好家にとっては悲しいニュースと言わざるを得ないでしょう。
サントリーの説明によると、海外産ウイスキーに関しては輸入価格や輸送コストの高騰が続いており、企業努力だけで価格の引き上げを吸収することが難しい状況にあるとしています。
再び値上げされる「ザ・マッカラン」シリーズ
今回の値上げで「ザ・マッカラン」5品目が対象となり、8〜45%の範囲での価格引き上げが予定されています。
たとえば「ザ・マッカラン12年」700mlボトルは、現在の税抜12,500円から13,500円へと1,000円の値上げが見込まれます。
多くの愛好家に親しまれているこの銘柄は、エレガントな香りと複雑な味わいが特徴で、特に日本市場でも根強い人気を誇りますが、値上げが続くことで手の届きにくい存在になる可能性もあります。
「ザ・マッカラン」は、4月にすでに一度値上げされており、今回が2度目の価格改定です。
この短期間での連続値上げは、輸入ウイスキー全体にコスト上昇の影響が及んでいることを示しています。サントリーの広報担当者は「コストアップの影響が大きく、企業としても努力を続けていますが、現状では価格改定が避けられない」とコメントしています。
輸入ワイン・ビールも値上げへ
ウイスキーだけでなく、サントリーはワインやビール類、チューハイなど他の酒類208品目についても2025年4月1日より値上げを行います。
たとえば「ザ・プレミアム・モルツ」や「サントリー生ビール」、第三のビール「金麦」などの主要商品が4〜7%引き上げられる予定で、家庭用の缶ビールや缶チューハイの価格も全体で4〜11%上昇します。家庭で手軽に楽しめる商品も少しずつ値上がりし、消費者の負担も増えることが予想されます。
一部の主力缶チューハイも22年10月以来の値上げとなり、人気の「-196℃」シリーズも値上げが予定されています。
「-196℃」350ml缶は、現在の店頭価格148円から約11円の上昇が見込まれ、家庭での飲酒を楽しむ消費者にとっては少なからぬ影響がありそうです。
ウイスキー業界全体に広がる価格高騰
サントリーの今回の価格改定発表は、国産ウイスキーを手掛ける他の大手酒造会社にも影響を与えると見られます。
すでにアサヒビールも2025年4月から「スーパードライ」などの価格を引き上げる方針を発表しており、これにより国内のウイスキー市場全体でさらなる値上げが進む可能性が高まっています。
ここ数年、原材料価格の高騰や物流費の上昇が相次ぎ、日本国内の酒造メーカー各社がその影響を受けていますが、特にウイスキー業界はその影響が顕著です。
国内外での需要が増える中で、価格面での競争力を維持しつつ、品質の高いウイスキーを提供し続けるためには、企業としても値上げを余儀なくされている状況です。
値上げに対する市場の反応と今後の展望
日本のウイスキー市場はここ数年で急成長を遂げており、特に海外でも高い評価を受けています。
その一方で、値上げが消費者の購買行動に与える影響も少なくないでしょう。
愛好家の間では、「手頃な価格で高品質のウイスキーを楽しむことが難しくなる」との懸念も広がっています。今後も市場環境やコストの変動が続く中、ウイスキーメーカー各社がどのように価格と品質のバランスを保つかが注目されます。