アイラ島の名門蒸溜所ブルックラディが、ポートシャーロットシリーズの最新作「ポートシャーロット SYC:01」をリリースしました。
ブルックラディ蒸溜所の「カスク・エクスプロレーション(Cask Exploration)シリーズ」の第7弾であり、同シリーズで初めてシラー(Syrah)樽を使用したシングルモルトです。
ポートシャーロット初のシラー樽フィニッシュ
SYC:01は2013年に蒸溜されたヘビーピートのウイスキーで、最初はファーストフィルおよびセカンドフィルのバーボン樽で熟成され、2018年にシラー赤ワイン樽にて再熟成されました。シラー樽で4年間熟成された後、最後にリフィルバーボン樽に移されボトリング。
この特別な樽使いにより、ポートシャーロット特有のピートスモークと、シラー樽から引き出された濃厚なフルーツやスパイスのニュアンスが絶妙に絡み合っています。
ブルックラディ蒸溜所のワイン樽へのこだわり
ブルックラディ蒸溜所は、約200種類ものワイン樽を保有しており、世界中からオーガニックやバイオダイナミック農法で生産された高品質なワインを厳選しています。SYC:01のシラー樽はフランス・ローヌ地方の生産者から調達されており、深みのある赤い果実と繊細なスパイスがウイスキーに豊かな味わいを加えています。
テイスティングノート
「ポートシャーロット SYC:01」のテイスティングノートとして、蒸溜所はカラメルやスパイス、バーベキュー風のピートスモーク、マンゴー、そしてキャンディッドオレンジピール(砂糖漬けのオレンジの皮)といった風味が広がると紹介しています。これにより、シングルモルトとしての多層的でユニークな味わいが楽しめるとのことです。
ポートシャーロットの「場所」を感じるウイスキー
ブルックラディのヘッドディスティラー、アダム・ハネットは次のようにコメントしています。
「ポートシャーロットのウイスキーは、アイラ島という土地そのものを体現しています。SYC:01では、全ての期間アイラ島で熟成されたことで、海塩のような微かな塩味が全体に広がり、この島での熟成の影響を強く感じられる仕上がりです。また、ワイン樽の土地や地域へのこだわりが、このウイスキーの風味と飲み心地を一段と高めています。」
ポートシャーロット SYC:01は、54.4%のアルコール度数でボトリングされており、価格は約20,000円(£110)。ブルックラディの公式ウェブサイトや、選ばれたウイスキー専門店で購入可能です。
カスク・エクスプロレーションシリーズの進化
SYC:01は、ポートシャーロットの「カスク・エクスプロレーション」シリーズの一環であり、これまでにマルサラやオロロソ、ソーテルヌ、ポムロールなどのワイン樽で熟成されたリリースを行っています。このシリーズは、蒸溜所がカスク(樽)による風味の可能性を追求する姿勢を示しており、ウイスキーファンに新たな体験を提供し続けています。
ピートとワイン樽って相性いいので、日本でも流行るかもしれませんね。