フィンランドのKyrö(キュロ)蒸溜所が、ウイスキー業界にまた新たな風を吹き込みました。
同社は創業10周年を記念し、世界初の「サウナ熟成ウイスキー」である「サウナストーリーズ(Sauna Stories)No.1」を発表しました。このリリースは、1,908本のみの限定生産で、50.8%のアルコール度数、価格は129ユーロ(約18,000円)。
サウナ好き、ウイスキー好きにとっては見逃せない一品となっています。
サウナで熟成されたウイスキーとは?
「サウナ」と「ウイスキー」、一見すると異色の組み合わせですが、Kyrö(キュロ)蒸溜所はその両者を絶妙に融合させました。
この新シリーズでは、ウイスキーがフィンランドの象徴であるサウナで、最大55°Cの環境下で熟成されます。
熟成の前段階では、ウイスキーはバーボン樽で熟成され、その後、特製のジャマイカ産ラム樽(Planteray Rum Barrels)に移し替えられます。
この「サウナ熟成」のユニークなプロセスは、ウイスキーに新たな香りや風味を与え、樽内で「呼吸」させることで、より一層の複雑さを引き出すとされています。
オフィシャルテイスティングノート
- 香り:トロピカルフルーツ、クリーミーなバニラ、ジャスミン、ハチミツ、ライ麦パン
- 味わい:熟したフルーツの甘み、ダークなラムの風味、ライ麦と白コショウのスパイス
フィンランドのサウナ文化との融合
フィンランドのサウナ文化は、リラックスと交流の場として知られ、フィンランド国内には320万ものサウナが存在すると言われています。そのサウナ文化にインスパイアされ、Kyrö(キュロ)蒸溜所が生まれた場所でもあるファンランドの精神を反映しています。
Kyröの蒸留責任者であるカレ・ヴァルコネンは、「サウナでの熟成は、ウイスキーに新しい命を吹き込むプロセスだ」と述べており、フィンランドの文化とウイスキー製造の両方を象徴するこのウイスキーに自信をのぞかせます。
キュロの狙いと将来の展望
「サウナストーリーズ No.1」は、Kyröの新しいシリーズの第一弾であり、今後もサウナ熟成のウイスキーがリリースされる予定です。
Kyrö(キュロ)蒸溜所は、この新シリーズを通じて、ウイスキーの世界に新たな革新をもたらし、フィンランドの伝統を世界中に広めていくとしています。
この限定リリースは、Kyröの公式オンラインショップで購入可能です。また、今後の新リリース情報も随時公開される予定です。
フィンランドのサウナ文化を体現したウイスキー、ぜひその革新的な味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか?