日本でも大人気のコンパスボックスですが、新ラインナップとして「ネクタロシティ(Nectarosity)」と「クリムゾンカスク(Crimson Casks)」をブランドのコアコレクションに追加することを発表しました。
既存の人気商品「オーチャードハウス(Orchard House)」と「ピートモンスター(The Peat Monster)」と共にラインナップに加わることになります。
ネクタロシティ
高級パティスリーからのインスピレーションを受けたボトル
「ネクタロシティ」は高級パティスリーからインスピレーションを受けたウイスキーで、その名の通り「甘さのすべてを大切にする」ウイスキーです。
製造過程で、ミズーリ州から取り寄せた特製のアメリカンオークの新樽を2回使用します。
最初にグレインニュー・メイクスピリットを1年間、次にモルトニュー・メイクスピリットを6〜8年間熟成させました。
最終的なブレンドは、ファーストフィルバーボン樽とパロコルタドシェリー樽で熟成されたウイスキーを使用しています。
コンパスボックスによると、ネクタロシティはバニラ、ハニー、ココナッツ、キャラメルの風味が特徴で、「ジューシーな豊かさ」が感じられます。
クリムゾンカスク
シェリーカスクの豊かな風味を持つボトル
「クリムゾンカスク」は、オロロソシェリー樽で熟成されたブレンデッドウイスキーです。
スペインのヘレスにあるJose y Miguel Martín社から供給された樽を使用し、「リッチで甘く、スパイシーな」風味を持つウイスキーを作り上げました。
ラベルには、「森の王」が描かれており、木材がウイスキーの風味に与える影響を表現しています。
新たなコレクションの入れ替え
スパイスツリーとザ・ストーリー・オブ・ザ・スパニアードが終売!
今回の追加に伴い、コンパスボックスは「スパイスツリー(The Spice Tree)」と「ザ・ストーリー・オブ・ザ・スパニアード(The Story of The Spaniard)」の生産を終了することも発表されました。
これは残念ですね。
スパイスツリーとスパニアードの両方が、コアコレクションから外れますが、既存の「ピートモンスター」と「オーチャードハウス」は引き続きラインナップに残ります。
スパイスツリーは、2年間自然乾燥をし、成分を凝縮したフランス産オークの板を熟成中の樽の中へ漬けこみ、樽材成分の溶出・熟成を早める“インナー・ステーブ”という手法を採用し、オーク香とスパイシーさを引き出している。
ダルユーイン、ティーニニック、ブローラ、ロングモーンのヴァッテッド。
使用しているモルトの48%がシェリー樽、25%がスペイン産の赤ワイン樽で熟成され、まさに彼のスペインへの思いを表しています。
好評されているレシピは、アベラワー村にある蒸留所のファ-ストフィルシェリー樽が40%、ティーニニックのスペイン産赤ワイン樽が25%、ディーンストンのリフィルシェリー樽が8%にホッグスヘッド樽が7%、グレンエルギンが5%となっています。リッチなドライフルーツフレーバーに赤ワイン、チェリー、ライトなカカオ、ボディはリッチでバニラからベリー&チェリー、スパイス、フィニッシュはスパイシーでビターに長く続きます。
ジョン・グレイザー氏の退任と新たなリーダー
今年初め、コンパスボックスの創設者ジョン・グレイザー氏が退任し、ジェームス・サクソン氏が新たにウイスキー製造ディレクターに就任しました。サクソンは、この新しいコレクションの開発にも携わり、ブランドの進化を担っています。
新商品の発売情報
「ネクタロシティ」は46% ABVで希望小売価格は55ポンド(約10,800円)、「クリムゾンカスク」は46% ABVで希望小売価格は65ポンド(約12,800円)です。これらの新商品は、2024年7月29日からコンパスボックスのウェブサイトや一部の小売店で購入可能で、今後は全世界で売り出されます。
めちゃ美味いのになんで売れないんだろう。