スコッチモルト販売株式会社は、北海道幕別町に新設した「十勝蒸溜所」で、2025年秋からウイスキーの製造を開始する計画を発表しました。
これに伴い、会員制サイト「十勝ウイスキー倶楽部」を開設し、会員向けのサブスクリプション型サービスをスタートする模様です。
蒸溜所の背景と目的
スコッチモルト販売株式会社は、北海道を中心に家具インテリアの大型店舗を10店舗運営する長谷川産業株式会社と、東京都内を中心に酒販店及びスーパーマーケットを19店舗運営する株式会社信濃屋食品の出資を受けて「十勝酒造株式会社」を設立しました。
北海道十勝の幕別町に「十勝蒸溜所」を創業して、来年2025年秋にウイスキーの製造を開始します。
十勝酒造株式会社の代表取締役には、スコッチモルト販売株式会社で事業統括部長(COO)兼取締役執行役員を務める島村尊光氏が就き、取締役には長谷川産業株式会社で副社長を務める長谷川駿平氏が、株式会社信濃屋食品からウイスキーバイヤーを務める秋本勇達氏が就き事業運営を行います。
十勝蒸溜所のウイスキー造りには、本場スコットランドで4カ所の蒸溜所に従事した経験を持つ、スコッチモルト販売株式会社の関連会社TOKYO ALEWORKS株式会社の代表取締役を務めるボブ・ストックウェル氏が製造責任者として就き、十勝地方の風土の特徴を活かした伝統的なウイスキー造りを目指します。
設備と生産計画
蒸溜所には、スコットランドのフォーサイス社製ポットスチルを導入し、年間16万リットルのニューメイクを生産予定です。
バーボン樽、シェリー樽、地元ワイナリーの赤ワイン樽を使用して年間約800樽を熟成。
原料に海外産の大麦麦芽とバーボンバレルを使用したノンピーテッドタイプとライトピーテッドタイプ、オロロソシェリー樽で熟成したシェリー樽熟成などを主要定番製品としてリリースを予定しています。
また、「オール十勝産」のフラグシップ製品も計画しています。
製品の販売は、正規総代理店として「スコッチモルト販売株式会社」が国内、海外ともに既存販路を活かした卸販売を行い、株式会社信濃屋食品の店舗やECなどによる販路や、全国の量販店・酒販店などによる流通販路により、主力定番商品などの販売を行います。
会員制サービス
また、会員制サイト「十勝ウイスキー倶楽部」を運用し、ポイントによる販促サービスを実施。加えて、洋酒ショッピングモールとして1万5千人以上の会員利用の実績がある「SAKETRY」と連携することで、試飲サービスを提供するサブスクリプションサービスを実施します。
3年後の製品化を待たずしても「熟成前の原酒(300ml)」や「1年毎の熟成サンプリング(20ml)」を愉しむことができ、最後に「3年熟成した会員限定ウイスキー(700ml)」をお届け。ウイスキーとなるまでの熟成3年間を愉しめる、会員制のサブスクリプションサービスとなります。2024年6月21日(金)から提供開始です。
十勝蒸溜所公式ホームページ
https://tokachidistillery.com/