新たな蒸溜所の建設計画が次々と発表される中、スコットランドでも注目のプロジェクトが始まります。
ウイスキーブランド「クラン・キャンベル」を所有するストック・スピリッツ・グループとアーガイル・エステーツが、アーガイル・アンド・ビュート評議会に計画申請通知を提出しました。
クランキャンベルは以前ペルノ・リカールの所有でしたが、今回の計画は同ブランドの新たな一歩となります。
蒸溜所の概要と計画
新しい蒸留所、インヴァレアリー蒸溜所は、インヴァレアリー城の敷地内に建設される予定で、面積は950平方メートル、年間アルコール生産能力は200万リットルを目指します。
プロジェクトの総工費は2500万ポンド(約50億円)で、完成後には20名以上の新しいフルタイム雇用が創出される予定です。
初回の蒸溜は2027年を予定しており、訪問者向けのセンターも設置される予定です。さらに、蒸溜所はCO2ニュートラルで運営される計画です。
地元コミュニティへの貢献
アーガイル公爵でありクランキャンベルの長であるトルクィル・キャンベル氏は、次のように述べています。
「インヴァレアリー城とクランキャンベルは15世紀以来、切っても切れない関係にあります。城の敷地内に蒸溜所が建設されることで、地元コミュニティや城、そしてクランキャンベルにとって大きなプラスとなるでしょう。」
環境への配慮と技術革新
ストック・スピリッツのCEOであるジャン=クリストフ・クーテュール氏も、このプロジェクトについて以下のようにコメントしています。
「クランキャンベルスコッチウイスキーは、アーガイル公爵と強い結びつきを持つ象徴的なブランドです。
我々の会社がインヴァレアリー城の近くに蒸溜所を設立できることを誇りに思います。
この投資は、クランキャンベルブランドの強化とストック・スピリッツの市場での存在感を高める重要な一歩です。
最新の環境に優しい技術を取り入れた最先端の蒸溜所の建設は、地元コミュニティにも新たな雇用の形で利益をもたらします。」
この大型プロジェクトは、地域社会と密接に協力しながら進められる予定です。
キーモルトはアベラワーやグレンアラヒーなど。