以前取り上げた、ダルモアとインヴァーゴードンの労働賃金ストライキ問題。
これ、このままだと本当に今月ストになってしまいそうです。
ホワイト&マッカイが運営するこれらの蒸溜所で働く労働者の80%以上が、賃金交渉の結果に不満を持ち、ストライキを支持しています。
GMBスコットランドのレスリー・アン・マカスキル氏は、「ホワイト&マッカイが記録的な利益を上げているにもかかわらず、労働者は生活費の危機に直面している。公正な賃金を求める行動をとる決意が強い」とコメントしています。
ホワイト&マッカイ側も対応を準備しており、対話の継続を強調しています。
同社は、「GMBから正式なストライキ通知を受け取ったが、賃金提案は公正で競争力があると信じている。ストライキを避けるための道があると考えており、対話を通じて解決を目指す」と述べています。
また、ストライキが発生した場合の混乱を最小限に抑えるための計画も準備しているとしています。
ダルモア・ルミナリー:希少ウイスキーがオークションで1800万円で落札
一方、ダルモアは「ルミナリー No.2 ‘ザ・レア’」が、直近のサザビーズのオークションで9万3750ポンド(約1800万円)で落札され、大きな注目を集めました。
このウイスキーは、琥珀色のガラス彫刻に包まれており、手作りの型に入れて窯に入れ、ガラスの温度を一定に保ち、500時間以上をかけて作られたとのこと。
ダルモアの親会社であるホワイト&マッカイは、このオークションの収益のすべてをV&Aダンディーに寄付するとのことなのですが、労働問題を解決してからのほうがいいのでは?とも思ってしまいますね。
ダルモア・ルミナリーシリーズは、ダルモアとV&A Dundeeの共同でリリースする3部作。
このウイスキーは、アメリカンホワイトオークのバーボン樽、1963年のポートコレイタ樽、30年物のアポストレスシェリー樽などで熟成されています。
アルコール度数40.6%で、バニラ、ダークベリー、ローストした栗、砂糖漬けのアーモンド、プラム、ウッドカカオの香りが特徴。
資産価値の高いウイスキーを連発するダルモアですが、一方でストライキ問題を抱えているという複雑な状況です。