スコッチウイスキー製造のアンガス・ダンディ・ディスティラーズが、中国の浙江省千島湖(チュンアン)に新たなモルトウイスキー蒸溜所の建設を発表しました。
この新蒸溜所は、浙江省淳安市の千島湖近くの約20エーカーの広大な敷地に位置しており、自然景観の豊かなエリアに囲まれています。
その名も「淳安(Chun’an)/チュンアン蒸溜所」。
2025年に開設予定のこの蒸溜所を拠点に、アンガス・ダンディは、中国市場での存在感をさらに高めることを目指しています。
蒸溜所のデザインは、江南や徽州の地元建築様式を反映し、自然風景と調和するように設計されています。また、中国のミネラルウォーター最大手として知られる農夫山泉(Nongfu Spring)の名前を冠した水を使用して、高品質のモルトウイスキーを製造する予定です。
さらに、世界最大と言われる洞窟熟成セラーも建設予定で、蒸溜所の近くの山に位置しています。洞窟内の安定した温度と湿度は、ウイスキーの保管や熟成に理想的だと言われています。日本でも桜尾がやっていますね。
アンガス・ダンディのディレクター、ブライアン・メグソン氏は、「淳安蒸溜所への投資はアンガス・ダンディにとって重要なマイルストーンであり、中国市場における私たちの存在をさらに強化します。西洋の遺産と東洋の伝統を融合させた、例外的な自然美と資源に恵まれたロケーションで、世界クラスのウイスキー製造と卓越したビジターエクスペリエンスを提供したいと考えています」と述べています。
アンガス・ダンディは、スコットランドにトミントール蒸溜所とグレンカダム蒸溜所を所有しており、オールドバランテュラン ザ ピーテッドモルトのウイスキーブランドも有しています。
中国のウイスキーマーケットに参入するスコッチウイスキー企業が増えている中、アンガス・ダンディの「淳安(Chun’an)/チュンアン蒸溜所」は、その成長市場で重要な役割を果たすことが期待されています。