26年の時を経て遂に復活した、スコットランドローランドの雄、ローズバンク蒸留所のグローバルサードリリースです。
イアン・マクロード・ディスティラーズ社による発表では、今回のローズバンクは32年熟成、アルコール度数は47.6%。前リリースの47.8%より若干弱くなっています。
スコットランドのローランド地方にあるローズバンク蒸溜所は、その歴史と品質において「ローランドの王」と称えられてきました。
1840年、ジェームズ・ランキン氏によって創設されたこの蒸溜所は、1993年に残念ながら当時のオーナーであるUDV(現ディアジオ)社によって閉鎖され、その後は手つかずの状態でした。歴史的建造物に指定されるも、蒸留器とマッシュタンが盗まれるという惨事に見舞われました。
しかし、2017年にターニングポイントが訪れます。イアン・マクロード社が建物と土地の買収に成功し、さらにブランド権及び樽在庫の買取りも行いました。
同社の社長、レナード・ラッセル氏は、「最良のウイスキーであるローズバンクを再興させることは私の夢であり、誇りに思います。昔のローズバンクを再現することができるまで、新生ローズバンクはリリースしません。それは長い年月をかけた遺産づくりとなります」と熱く語っています。
ローズバンク蒸溜所は、そのセカンドリリースとして31年熟成のウイスキーを発表し、日本のウイスキー愛好家たちにもお披露目しました。
新生ローズバンクのプロジェクトは、過去の栄光を取り戻し、スコットランドのウイスキー文化に新たな章を加えることを目指しています。レナード・ラッセル氏の情熱とビジョンにより、ローズバンク蒸溜所は新しい時代に向けて歩を進めています。
あまりにも価格が高すぎるため、まだ市場には残っているようですが、いくつかのバーでは提供されたようですね。
第三弾の32年も似たような感じになるのかな?
このシリーズは、ローズバンクの再興という歴史的な瞬間を象徴するものであり、その質の高さは折り紙付きです。