オーストラリアのタスマニア州に拠点を置き、タスマニアのクラフトウイスキー界をけん引してきたヘリヤーズ・ロード蒸溜所が、画期的な21年熟成のシングルカスクウイスキーを発表しました。
1999年に酪農家グループによって設立されたヘリヤーズ・ロード蒸溜所。
近代オーストラリアウイスキーの形成において重要な役割を果たしてきた蒸溜所のひとつです。
タスマニアの豊かな田園風景を体現したウイスキーで、地元産の大麦やヘリヤー川の清らかな水を使用し、独特の地域性を醸し出しています。さらに、スコットランドの伝統的なピートとは異なる、地元タスマニアのピートを使用することで、より柔らかく花のような香りのスピリッツを生み出しています。
今回発表されたヘリヤーズ・ロード21年熟成シングルカスク(アメリカンオークカスク#2157.05から引き出されたもの)は、蒸溜所にとってもオーストラリアのウイスキーシーンにとっても画期的なファーストリリースといっていいでしょう。
21年熟成したウイスキーは、オーストラリアでは初。最も古いシングルカスクウイスキーとなります。
熟成はジャック・ダニエルの樽で行われ、カスクストレングス62.4% ABVでボトリング。合計179本の製造です。
購入された各ボトルには、地元の職人木工家ロブ・ヴァン・トーレンによって作られた手作りのプレゼンテーションボックスが付属します。これらのボックスは、ヒュオンパイン、マートル、セロリトップパインなど、貴重なタスマニア産の木材を使用しています。ボックスには秘密のロック機構があり、ヘッドディスティラーのフィオナ・クーツが署名した証明書が含まれています。
価格は1,350オーストラリアドル(約11万円)と、お高いですが、そもそもオーストラリアンウイスキーやタスマニアンウイスキーは高いので、妥当な金額かと思われます。
ヘリヤーズ・ロード アメリカン オーク 21年 シングル カスク#2157.05
カラー
軽いバタースコッチ。
香り
トロピカルフルーツや柑橘類がたっぷり。グレープフルーツとマーマレードがバニラカスタードに溶け込み、軽いスパイスとナッツの風味が感じられます。
味わい
オレンジの花と際立ったおいしいトロピカルフルーツ。
ライチ、パイナップル、ドラゴン フルーツの香りに、濃厚なバタースコッチと甘いモルトの含みがあります。
フィニッシュ
退廃的で崇高な香り – ジンジャースナップ、バニラクリーム、ホワイトチョコレート、バランスの取れた熟したフルーツが特徴的。フィニッシュは、非常に長く、この並外れたウイスキーが樽の中で熟成された期間の長さを示しています。
かなり面白いウイスキーです。南国感があるのですが、オリエンタルで、かなり土っぽさもある。
スコッチやジャパニーズでは似ているものがない。独特で個性が強い。
非常に勉強になるウイスキーなので、まだの人はひとくちウイスキーでも扱っているので試飲してみてね。