北海道函館のウイスキーボトラーズブランドである「BEHIND THE CASK(ビハインド ザ カスク)」が、道産大麦モルトのみを主原料とする『ディ・トリッパー蒸留所』を新たに立ち上げます。道南自然派ワインのパイオニアである日本ワイン製造会社の旧醸造所を引き継ぐ形で設立するようです。
初回発売までのウイスキー製造運転資金の一部をクラウドファンディングで募集したところ、一気に4000万円以上が集まりました。
クラファンのリターンには、オフィシャルサポーターになれるプラン、函館出身のTERU氏描き下ろしラベルのリターン、『ニューメイク “HARVEST-22″』や『オーナーズカスク』等のプランが用意されています。
ラベルにはGLAYのTERU氏を起用
ニューメイクスピリッツ”HARVEST-22”のラベルは、函館出身”GLAY”のヴォーカリストTERU氏が特別に描き下ろすようです。
12月1日(金)から蒸留所運転資金の支援を募るクラウドファンディング(CAMPFIRE)では、このラベルを使用した商品が支援のリターン商品として用意しました。
写真は【特別仕様ニューメイク Di TRIPPER THE SINGLE GRAIN NEW MAKE SPIRIT “HARVEST-22” 350ml 50.6%(『オッドアイ』 1/”608″)】
ディ・トリッパー蒸留所概要
ディ・トリッパー蒸留所は、2023年11月に函館で初のウイスキー製造免許を取得しました。名称は、1854年に黒船で来航したM・ペリー提督が使用したHakodadi(はこだでぃ)という名前から着想を得ています。ウイスキー製造の主原料としては、北海道産二条大麦「りょうふう」を用い、ワインのように収穫年をヴィンテージ化するという独特のコンセプトを採用しています。
※ラベルには大麦の収穫年(HARVEST)、蒸留年(DISTILLED)のふたつのヴィンテージが記される。
麦芽の絞り粕(ドラフ)は近郊の養鶏場へと運ばれ飼料として再利用され、地域で循環します。
同蒸留所は、コンクリート製の卵型発酵タンク(ウォッシュバック)や次世代ハイブリッド蒸留機iStill(アイスチル)、ヨーロッパから直接仕入れる100Lサイズのシェリー樽など、こだわりの設備を整え、スコッチスタイルの本格的なウイスキーを製造を目指します。
生産開始は2023年12月を予定しており、翌年の12月にはフラッグシップ商品の販売開始も見込まれています。また、同蒸留所では、1年熟成のウイスキーをはじめ、3年、5年、10年と長期熟成の原酒も育てる計画です。
代表の澤田氏は以下のようにコメントしています。
「素晴らしい職人、原料と設備が揃いました。1年で完成に持っていけるよう原酒を仕上げていく。ウイスキーは熟成のお酒、もちろん当社でも3年、5年、10年と寝かせる原酒も育てていく。販売までの運転費用もですが、長期熟成原酒を育てるためにはクラウドファンディングでの支援が必要です。皆様のご協力が函館のウイスキーをつくります。」
クラウドファンディングの詳細はこちらから。
と言っても、まともに10年物をリリースするメーカーになろうとすれば10億は見積もらないといけない世界です。
これではまったくもって足りないでしょう。