アードベッグ蒸溜所からスーパープレミアムな「ローラーコースター」が登場です。
2010年に登場した「アードベッグ-ザ・ローラーコースター」ですが、今回はスーパープレミアム品。
42年熟成(アルコール度数47.3%)と33年熟成(アルコール度数45.3%)のシングルモルト・スコッチ・ウイスキーで、アードベッグ蒸溜所の激動の時代を象徴するセットと言えます。
アードベッグ「ザ・ローラーコースター」の歴史
現在では世界中で高い評価を受けるアードベッグですが、その歴史は困難の連続でした。
1970年代、ブレンデッドウイスキー全盛の時代、アードベッグのシングルモルトリリースは年に数樽に過ぎませんでした。そのため、この年代のアードベッグを入手することは非常に困難です。1980年代にはスコッチウイスキー業界が不況に見舞われ、アードベッグは危機に陥りました。
1981年3月25日に蒸溜所と麦芽工場が閉鎖。
その後8年間、蒸溜所は沈黙を保ち、アードベッグの名前は永遠に失われるかと思われました。しかし、スコッチ業界の見通しが良くなると、アードベッグの操業が再開。1989年10月には新たな所有者のもとで再オープンし、新章がスタートしました。1996年に再び閉鎖されますが1年後に再オープンし、その後、数々の賞を受賞するスモーキー・シングルモルトの雄として存在感を示しています。
そんなアードベッグの歴史が垣間見れる商品が「ザ・ローラーコースター」です。
2010年にアードベック・コミッティーの10周年の記念して発売されるわけですが、当初15000ボトルがリリースされましたが、あっという間に売り切れる人気ぶり。
1997年〜2006年までの原酒10樽をバッティングしてつくられたという異質なボトルでした。
使用原酒は以下。
- 1997: Second Fill Barrel 9.5%
- 1998: Refill Hogshead 12.2%
- 1999: First Fill Barrel 14.2%
- 2000: First Fill Barrel 10.9%
- 2001: Refill Barrel 6.2%
- 2002: Refill Barrel 8.9%
- 2003: First Fill Barrel 11.7%
- 2004: First Fill Barrel 10.6%
- 2005: Second Fill Sherry Butt 10.4%
- 2006: Refill Hogshead 5.4%
二次流通市場でたまに見かけますが、かなり高価格帯で取引されていますね。