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アイリッシュ・ディスティラーズは、ダンゴーニー川の氾濫により敷地一体が被害を受けたため、ミドルトン蒸溜所体験を閉鎖しました。
アイルランドのコーク州に位置するミドルトンの町は、暴風雨バベットがもたらした大雨により激しい洪水に見舞われました。10月18日(水)の24時間に1ヶ月分の雨が降り注ぎ、オウエナキュラ川が堤防が決壊、ミドルトンの主要道路は約3フィート(約91cm)水没しました。
ジェムソン、パワーズ、レッドブレスト、ミドルトン・ヴェリー・レアなどのアイリッシュ・ウイスキー・ブランドの本拠地であるミドルトン蒸溜所は、この被害によりビジターセンターの閉鎖を余儀なくされました。
ビジターセンターは2021年後半に1300万ユーロ(1470万米ドル)の投資を受け、2025年までに完成する予定だったとのことですが、大変な被害を受けてしまいました。
アイリッシュ・ディスティラーズの広報担当者は以下のようにコメントしました。
「私たちの思いは、未曾有の洪水によって被害を受けたミドルトンおよび、イースト・コーク地域の人々、地域社会、企業と共にあります。
ミドルトン蒸溜所の体験コンテンツは現在閉鎖しています。昨日[10月18日]の洪水により工場は被害を受け、現在被害の程度を調査中です。
ダブリンとミドルトンにいる私たちのチームは、従業員の安全を確保し、工場を守るために懸命に働いています。地元の関係機関とも緊密に連絡を取り合っています」。
昨年9月、アイリッシュ・ディスティラーズの親会社であるペルノ・リカール社は、ミドルトンにカーボンニュートラルな新しいウイスキー蒸溜所を建設するために2億5000万ユーロ(2億4880万米ドル)を投資する計画を明らかにしていました。
まずは街の人々の安全確保を優先し、状況の確認に努めていただきたいです。ミドルトンの復旧を祈るばかりです。