1826年創業のオールド・プルトニー。
スコットランド本土の北部、北海に面した漁港の町ウィックにある最も古い蒸溜所の1つで、「海のモルト」と形容される塩キャラメルのような味わいが特徴です。
そんなオールド・プルトニーが米国で新しく展開しているシリーズ「ザ・コースタル・シリーズ」。
これは海辺の樽で熟成された4種の特殊なウイスキーで、このシリーズを創出するため、オールド・プルトニーは世界中の海沿いの地域にあるスピリッツ生産者と協力し、ウイスキー熟成用の海沿いの樽を調達したというエピソードを持っています。
実は第1弾である「オールドプルトニー コースタルシリーズ ピノデシャラント」はすでに日本に入ってきていて、かなり少数ですが扱っているバーもあります。
バーボン樽での熟成後、フランスボルドー北に位置するシャラントで造られるピノ・デ・シャラントの樽で後熟しています。
オールドプルトニー特有のバニラ、ハチミツの香りに、ピノ・デ・シャラント由来のスパイス、フルーティさが感じられる1本です。これうまい。
まずはこの第一弾を紹介しておきましょう。
オールドプルトニー コースタルシリーズ ピノデシャラントの香りと味わい
【色味】
深みのあるゴールド
【香り】
蜂蜜の甘みとバニラの香り
ジャムのようなフルーティさに砂糖漬けのオレンジ、レーズン、挽いたペッパーが全体を引き締める。
【味わい】
ナツメグ、カルダモンといったスパイスに、優しいナッティ―さ、オーキーなフレーバー。
【フィニッシュ】
キャラメリゼしたヘーゼルナッツ、挽いたスパイスに、潮風を感じるミネラルが長く続く。
アルコール度数 | 46.0% |
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容量(ml) | 700ml |
原産国 | スコットランド |
地域 | ハイランド |
で、今回の「ザ・コースタル・シリーズ」第二弾はポート樽熟成です。バーボン樽で熟成された後、北ポルトガルのドウロ渓谷からのルビー・ポート・パイプとバリックで後熟されました。
オールドプルトニー コースタルシリーズ ポートの香りと味わい
【香り】
濃厚なサルタナの甘み、バニラやバターの香り、キャンディ状のオレンジピールやジンジャーブレッドのヒント。さらに、チェリーやマジパン、ダークチョコレートのアンダートーンが奥行きとバランスを加えています。
【味わい】
甘く、スパイシーで、焼きリンゴやキャラメル糖、シナモンスワールのペストリーのノート。さらに、バニラのカスタード、ローズウォーターの微かな香り、そしてマリタイム・モルトの特徴的なミネラル感が感じられます。
【フィニッシュ】
デリケートでフルーティーなノートが続き、温かいスパイスとプラムジャムの甘さが広がります。
アルコール度数 | 46.0% |
---|---|
容量(ml) | 700ml |
原産国 | スコットランド |
地域 | ハイランド |
オールド・プルトニー・ポートは、ポルトガル沿岸の詳細なイラストが描かれたルビーレッドのボックスに収められています。
まずはヨーロッパでの販売。推奨小売価格£75ということなので、13,500円ほど。
第一弾と同程度の価格(むしろ第二弾のほうが安い)のに、為替の影響でだいぶ高くなっちゃいましたね。