キャンベルタウンの新たなウイスキー蒸溜所「ウィッチバーン」ですが、建設計画許可の承認を得たようです。
先日のウィッチバーン蒸溜所建設のニュースでも記載しましたが、着々と進行している模様。
オーナーであるブレイブ・ニュー・スピリッツ社は、2023年5月にアーガイル・アンド・ビュート議会に計画申請書を提出。
正式承認されたので、ついにキャンベルタウンに最新鋭のテクノロジーを搭載したネット・ゼロのシングルモルト蒸溜所が誕生することになります。
ウィッチバーン蒸溜所はキャンベルタウン空港と、マクリハニッシュ村の間に位置する旧RAFマクリハニッシュ空軍基地に建設する予定です。
ブレイブ・ニュー・スピリッツの共同設立者であるアダム・ホーチュル氏は次のように語りました。
「今日この知らせを受け、大変嬉しく思っています。私たちのチームは、キャンベルタウンのコミュニティと協力してウィッチバーン蒸溜所を発展させることに興奮しています。」
ウィッチバーンでは、ノンピーテッド、ライトピーテッド、ヘビーピーテッドのシングルモルトを製造する予定で、100%グリーンな再生可能エネルギーを使用し、年間200万リットルのアルコール生産を目指しています。
敷地内には、5トンのマッシュタンと、それぞれ3万リットルの容量を持つ16基のウォッシュバックが設置される予定で、さらにそれぞれ16,000リットルのウォッシュスチル2基と、最大7,000リットルのスピリットスチル2基も建設されます。
マスターディスティラーとして指揮を執るのは、グレンキンチー、ストラスミル、ボーダーズ蒸溜所の元蒸溜所マネージャーであるアンドリュー・ナイルン氏。
生産開始は2024年の最終四半期を予定しています。
ブレイブ・ニュー・スピリッツは、使用する樽もすでに選定中で、ほとんどの原酒はアメリカン・バーボン樽、いくつかのボデガからのオロロソ・シェリー樽をひいてきているそう。さらに厳選されたトゥ二―とルビーのポートバリック、オーガニックのボルドーワインバリックにも原酒を充填予定。
熟成庫は海に近く、キャンベルタウンらしい味わいが期待できそう。
このプロジェクトにより、製造、倉庫保管、流通の分野で約30人の雇用が創出される予定で、キャンベルタウンの地域住民も応援しているようです。
かつてこの地域には何十もの蒸溜所がありましたが、現在はグレン・スコシア、グレンガイル、スプリングバンクしか稼働していません。
しかし今後はマクリハニッシュやダルリアタといった新しいウイスキー蒸溜所が続々誕生する予定です。楽しみですね。