ベルファストのタイタニック地区に新設された蒸留所で、禁酒法時代以降初めてのウイスキー生産が始まります。
タイタニック・ディスティラーズは、北アイルランドのベルファストに位置する蒸留所で、約100年ぶりにこの街でのウイスキー蒸留が行われます。
あの「タイタニック号」の建造地として知られるトンプソン・ドックとポンプハウス跡地に蒸留所があります。
タイタニック・ディスティラーズは、この地域の指定建造物であるポンプハウスを蒸留所に変えるために、800万ポンド(約15億円)の投資を行いました。1930年代以来、北アイルランドの首都でウイスキーが生産されるのは初めてのことです。
最初の蒸留は今週行われ、シングルモルトの製造にはダミアン・ラファティ氏がヘッド・ディスティラーとして監督しています。
ラファティ氏は、「今年4月からすでに観光客を迎えており、タイタニック号が最後に陸地に留まった場所を見てもらっています。今回の生産開始は感慨深いものです。ベルファスト市民が誇りに思えるウイスキーを作っていきたいと思います」と語った。
ディレクターのピーター・ラヴェリーも「5年間の道のりは大変だったが、ライセンス取得と現地での生産開始は喜ばしいこと。ウイスキー製造の偉大な伝統を復活させるのは、ベルファスト出身として特別な意味がある」と話しました。
また、共同経営者のスティーブン・シミントンは「この蒸留所の立地は特別な歴史を持っています。それを受け入れ、ベルファストの産業と船舶の過去にインスパイアされたユニークな製品と訪問者体験を提供したいと思います」と振り返りました。
改修中に保持されたポンプハウスのオリジナル設備などは、見学ツアーでも観ることができます。
蒸留所は、北アイルランドで最も人気の観光地であるタイタニック・ベルファスト展示センターに近い場所に位置しています。
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