ロッホ・ローモンドが激しく焦がしたアメリカンオーク樽で熟成させたリーズナブルなウイスキーをリリースしました。
最初にファーストフィルバーボン樽とリフィルアメリカンオーク樽の組み合わせで熟成され、その後、10ヶ月間焦げたアメリカンオーク樽でフィニッシュされました。
色々な原酒を作り分けていることで有名なロッホですが、スチーム&ファイヤーは異例の蒸溜工程を踏んでいるとのこと。
マスターブレンダー、マイケル・ヘンリー氏は以下のように語りました。
「今回のボトルは独特のストレートネックスチルからのノンピートモルト、そしてスワンネックスチルからのわずかなピートモルト成分で構成されています。しかし、楽しみはそこで終わりません。
熟成プロセスも非常にユニークで、最初はロッホのクラシックなスタイルで熟成(ファーストフィルのバーボン樽とリフィルのアメリカンオーク樽)。その後、9~10ヶ月間、蒸溜所自身のクーパレッジから供給されたヘヴィに焦がしたアメリカンオーク樽でフィニッシュしています。このプロセスが、スチーム&ファイアに独特の甘く、熱い風味プロファイルを与えるのです。」
さらにヘンリー氏は、プロセスについて次のように詳述しました。
「火の力は、ウイスキーがオーク樽から受け取る風味に特異な影響を与える強力な要素です。オークの表面を分解し、内部に閉じ込められた風味を解放するための鍵であり、炎の温度と焦げつかせる時間が、付与する風味を決定づける重要な要素なのです。」
「このリリースは、NAS(年齢表示なし)で、アルコール度数は46%ですので最初はグラスの中で少し時間をかけて楽しんでください。
馴染むと、ばん!と甘い香りが出てきます。少しのスモーキーさと甘さが組み合わさっていきます。味わいではロッホ特有のフルーティさが感じられますが、それでも前面にトフィーとチョコレートのノートがあります。そのまま飲んでも非常に美味しいのですが、甘くてなめらかな風味は、ミキシング用のウイスキーとしても絶品です。チョコレートやオレンジビター、あるいは両方を使ったオールドファッションドで試してみてください。完全なチョコレートオレンジ体験を楽しめるでしょう。」
ロッホ・ローモンド スチーム&ファイヤーの香りと味わい
ヘヴィチャーした樽の影響か、トフィー、リンゴ、ファッジ、バニラ、シナモンの香りが漂います。
口に含むと、オレンジ、ピーチ、マーマレード、コーヒー、溶けたブラウンシュガー、トーストしたマシュマロの風味が続きます。
うっすらとピートとビターチョコレートの長いフィニッシュ。
ロッホ・ローモンド スチーム&ファイアは、スコットランドの酒販店で希望小売価格£45.00(約8300円)で販売中です。
この価格帯なら日本でも売られそうですし、人気でそう。