ケンタッキー州ローレンスバーグにて作られる歴史あるバーボンブランド、フォアローゼズが135周年を記念してブランド全体を一新したと発表しました。ブランドリニューアルはCamp + King社が主導し、ロゴ、ボトル、ウェブサイトのデザインを全面的に刷新しました。
135周年を記念する特別な取り組みとして、「ザ・テン・レシピ・テイスティング・エクスペリエンス」も発売されるとのこと。
これは、フォアローゼズのバーボン製造に使用されている10種類のレシピを50mlずつ体験できる限定キットです。
限定キットは希望小売価格:129.99ドルで、6月30日からケンタッキー州ローレンスバーグとコックスクリークのフォアローゼズ・ビジター・センターで販売される予定です。
フォアローゼズの新しいビジュアル・アイデンティティは、禁酒法時代から続く伝統的ブランドであることを強調したものになるようで、新たにリフレッシュされたブランドイメージは、新しいウェブサイトで目にすることができます。
ブランドの刷新について、シニア・ブランド・マネージャーのケリー・エドニーは、「135周年を迎え、今日のバーボンドリンカーにアピールしつつ、豊かな歴史の精神を維持することを目的とした、刷新され、現代化されたブランディングを発表できることを嬉しく思います」とコメントしています。
またマスター・ディスティラーのブレント・エリオットは、「フォアローゼズと共に歩んできたこの18年間、ブランドの成長を見守ることができて本当に光栄です」と述べてました。
リニューアルデザインについて
フォアローゼズの伝統的なロゴであるバラのエンブレムを刷新し、ブランド創設のストーリーをより洗練された形で表現。
すべてのボトルのラベルに金色の縁取りが施され、より現代的なデザインに。
バーボンの4つのエクスプレッションのラベルには、製品の豊かさに対応するさまざまなカラーパレットを採用。
新しいラベルに使われている書体は、ブランドそのものと同様に時代を超越したエレガンスをもたらしています。
マスター・ディスティラーであるブレント・エリオットのサインが各ボトルの表面に書き加えられ、テイスティング・ノートも各ボトル・ラベルの裏面に追加されています。
ザ・テン・レシピ・テイスティング・エクスペリエンス
フォアローゼズのバーボンを構成する10種類のユニークなバーボンレシピがそれぞれ紹介された限定キット。
フォアローゼズでは、2種類のマッシュビルと5種類の酵母を使用するため、全部で10種類のバーボンを製造することができます。
バーボン愛好家はフォアローゼズの奥深い歴史と多種多様な味わいを知ることができるというわけです。
ブランドの外観は一新されましたが、フォアローゼズのコミットメント、すなわち10種類の特徴的なレシピで最高品質のバーボンを生産するという目標は変わらないという矜持を感じます。
この限定キットは、ケンタッキー州ローレンスバーグとコックスクリークのフォーローゼズ・ビジター・センターで6月30日から販売される予定で、ジョージア州、イリノイ州、ケンタッキー州、カリフォルニア州の一部の小売店では6月中旬から順次発売される予定です。
まとめて試飲できる!オリジナルのフォアローゼズセット
スタンダード品とブラックくらいしか飲んでない方が多いかもしれませんが、フォアローゼズのシングルバレルだけは、絶対飲んでおくべきです。この価格帯ではびっくりするほどの完成度です。
玄人からも評価の高いフォアローゼズスペシャルセット
フォアローゼズのラインナップをまとめて飲んで、違いを知ってみたい!という方に向けて3本を少しずつ飲めるセットをご用意しました。
バーボン党の中でもフォアローゼズの評価は高く、そのバランス、旨味は古き良きバーボンを彷彿とさせるとも言われています。
30mlセットと100mlセットから選べるので、少しずつ飲み比べて、フォアローゼズというバーボンウイスキーを知ってください。
フォアローゼズの種類/ラインナップ
フォアローゼズ
こちらはフォアローゼズのスタンダードボトル。
バーボンファンからは親しみを持ってイエローラベルという愛称でも呼ばれています。
1888年にリリースされて以来、スムースかつスパイシーな味わいでウイスキーファンを唸らせてきた伝統あるバーボンウィスキーです。
香りはバラのようなフローラルとエステリー。
味わいは甘みがメインで、バーボン特有のエステリーさはそれほど感じずシナモン、イチヂクの甘みとハーブの香味が鼻腔を抜けます。
またレモンのような酸味も感じ、甘いだけではない複雑さを覚えるボトルです。
スタンダードにして非常によくできた逸品です。
フォアローゼズ ブラック
こちらはスタンダードの1ランク上位のボトル。1988年に発売されました。
スパイシーなK酵母と2種類のマッシュビルによって作られています。
香りはバニラ、カラメル、ビターチョコ、奥にアンズのようなフルーティさも感じます。
口に含むと重厚感のある樽のフレーバーが感じられます。
スタンダードボトルよりもフルーツ系の酸味は抑えられ、逆にチョコやカカオのビターさが浮き立ちます。
ハーブのスパイシーさも増しており、バーボンらしい無骨で飲みごたえのある1本です。
フォアローゼズ プラチナ
こちらはケンタッキー州200周年を記念して1992年に日本限定でリリースされたボトル。
長期熟成原酒の中から6〜7種類をベースにブレンドしている為、ブランデーやコニャックのようなスイート、フルーティさを感じます。
香りは落ち着いたバニラ、カラメル、ほのかな接着剤。
口に含むと唾液で一気に開くような感覚でドライフルーツ、ニッキ、完熟のイチヂクの甘み、最後にブドウの皮のような心地よい酸味とオークの余韻。
日本人好みにドストライク。極めてリッチでスイートなボトル。
本当にバーボンなのか?とラベルを見返す方もいるかもしれません。
フォアローゼズ シングルバレル
こちらは単一の樽から取り出した原酒をアルコール度数50度に調整しボトリングしたものとなります。
モルトファンにはシングルカスクと言えば分かりやすいかもしれません。
そして現行ラインナップの中で唯一ブレンドしていない原酒をシングルで楽しめるボトルとなります。
また熟成も7年以上かけてそれぞれの樽の個性が出てきたと見極めたものをボトリングしている個性あふれる逸品です。
香りはビターチョコ、若干のエステリー、ハチミツ、バラやカーネーションのフローラル。
味わいも心地よいビターフレーバーを筆頭に、バナナ、イチヂク、ドライプルーン、少しのカシス、余韻はブドウの皮、長い長いオーク。
複雑で柔らかい余韻が楽しめるリッチでスイートなデザート・バーボンです。
非常に完成度の高い商品で、愛飲家の中でもかなり高評価です。
ストレート、またはロックでどうぞ。
フォアローゼズ スモールバッチ
蒸溜所のマスター・ディスティラーが熟成のピークに達した樽の中から、完璧なバランスを持つスモールバッチ・バーボンをつくるのに適したフレーバーの異なる4樽を選びブレンド。
別名“マスター・ディスティラーズ・メロウ・チョイス”とも呼ばれ、メロウな味わいが特徴。ストレートもしくはロックがおすすめです。
香りはバニラ、カラメル、ウッディ、熟したチェリー、メイプルシロップ。
口に含むと鼻腔に丸みを帯びたエステリーとバナナの甘み、完熟のチェリーとイチヂク、ニッキ、シナモン、クローブのスパイシーへと変化します。
なお、毎年、数量限定のリミテッドエディションも販売されています。
リミテッドエディションは冷却濾過せず樽出しそのまま(バレルストレングス)でボトリングしている為、樽によってアルコール度数や個性が若干異なるのも面白い点です。シングルバレルに比べると加水調整無しなので、若干アルコールからの刺激は強いものフォアローゼズならではの素晴らしい香味を味わえる逸品です。