オレゴン州ポートランドのフードサイエンティスト、Emily Darchuk(エミリー・ダーチャック)氏によって創設されたWheyward Spirit(ホエイワード・スピリット)社は、チーズを作る際に副産物として大量に発生する「スイートホエイ(乳清)」を原料に蒸留酒をつくっています。
Wheyward Spirit(ホエイワード・スピリット)は、オークやバニラ、少しのフルーツとビロードのような口当たりが特徴。
ウォッカ、日本酒、ジン、ホワイトラムなどの要素を取り入れたクリーミーで飲みやすい蒸留酒だそうです。
伝統的なクリアスピリッツ (ウォッカ、ジン、テキーラ、ラム酒) の代わりに使用し、クラシックなカクテルを仕上げたり、ストレートで飲んだり、角氷の上にレモンの皮を添えて少しまろやかにしたりして、楽しみます。
このサスティナブルな蒸留酒は、これまでにない試みとして注目をあつめていましたが、このたびウイスキーを誕生させたそうです。
その名も”Wheyskey(ホエイスキー)”。
初回のバレルリリースは、Wheyward Spiritのウェブサイトから全米で購入可能となりました。
Wheyskey(ホエイスキー)
オークの香り、バニラ、トフィー、暖かいスパイスのフレーバー。
添加物や風味付け成分を含まず、さらにグルテンフリー、穀物フリー、ラクトースフリーとなっています。
ホエイワード・スピリット社は、ウイスキーの風味を持つ特別な熟成ホエイスピリッツとして、米国のスピリッツカテゴリーに新たな足跡をつける可能性があるとしています。
Wheyskeyは80プルーフでボトリング。750mlで小売価格は69.95ドルです。
創設者でCEOのエミリー・ダーチャック氏は、「私たちの信条は、境界を越え、より美味しく、より手に取りやすいスピリッツを責任ある方法で、国内で市場に出すことです」と述べています。
彼女は自然食品と乳製品業界で食品科学者としてのキャリアを築き、酪農家と協働する中で、ホエイ廃棄物の問題とその小規模コミュニティへの影響を直接目の当たりにしました。
その後、彼女はWheyskeyのローンチに向けて数年間活動しました。
彼女は、「このスピリッツは、酒類業界と乳製品業界、さらに多様な選択肢を求める消費者にとって、画期的な存在になると信じています。実際に違いを味わい、違いを作り出せるところが特徴です」と述べています。
Wheyskeyは、穀物の代わりに、国内産のホエイをリサイクルして使用しています。Wheywardの生産は、毎年廃棄される何十億ポンドものホエイを利用して行われているのです。
Wheyward Spiritsの製品は、現在、組織のウェブサイトと地域の小売業者を通じて36州に配送可能となっています。