以前取り上げた金沢蒸溜所がライスウイスキーに関するクラファンを行っています。
主に米を原料として作られるライスウイスキー。
日本では久米仙酒造の沖縄ブルーや、常楽酒造の常楽などがあり、2020年にはサントリーの限定品「エッセンス・オブ・サントリー」からライスウイスキーが登場しましたね。
ライスウイスキーの味わいは、米由来の甘さとまろやかさが特徴的で、柔らかく口当たりが良いとされています。
今回は石川県金沢市でユニークなクラフトビールを製造してきたオリエンタルブルーイングが、石川県で初のウイスキー製造免許を取得。日本の農作物の代表格といえる、「お米のウイスキー」に挑戦するようです。
製造に至った経緯
以下campfireより引用
ユニークなビールを武器に、多店舗展開した矢先、新型コロナに直面
ユニークで高品質なビールを武器に、金沢市内に4つの店舗を構えインバウンドを多数含むお客様にビールを提供してきましたが、新型コロナの自粛要請で大きな壁にぶつかります。店内すべてが外国人で埋まることも珍しくない店だったところに、観光客が一人も来なくなった日も。店舗での待ちの事業だけではいけないと気づき、積極的に外部に販売していく新規事業を決意。ただし、そのうえでは鮮度が命のビールで輸出の勝負をすることにはどうしても二の足を踏みました。
石川県で初のウイスキー製造免許を取得
ビールとウイスキーは実は似ています。同じ麦芽を主原料として、糖化・濾過・発酵などの工程の一部は同じなのです。ただし、商品性としては全く異なります。鮮度が命のビールと熟成が価値を高めるウイスキーでは、真逆ともいえるかもしれません。そのため、ウイスキーを武器に次は世界展開を行う決断をし、2022年7月にオリエンタル金沢蒸溜所を設立しました。
ローカルでユニークなお米のウイスキー
じゃあ、どんなウイスキーがいいのか?よく考えました。出した結論は、お米を使ったウイスキー。コメはどう考えても日本の農作物の代表格。輸入した麦芽やイギリスのピートを中心に据えたものではなく、スコットランドのモルトウイスキーが、アメリカにわたってコーンを使用したバーボンに進化したように、我々も日本・金沢ならではのウイスキーを作りたいと思いました。
ただし、日本の酒税法上は米だけを発酵させたお酒ではウイスキーと定義されないため、美味しいシングルモルトウイスキーとお米の蒸留酒をブレンドすることで、美味しく、それでいて、まだ味わったことのないような「お米のウイスキー」を作ることに挑戦します。
根拠は美味しいジン
お米でウイスキーというのはあまり聞いたことがありません。そのため、先行してライスベースのジン(blanc)を作ってみました。多くのジンが、外部から原料用のアルコールを買って、ボタニカルで香りづけしているだけですが、我々はビールの醸造技術を活かし、お米の発酵からこだわったジンを作り上げました。
ほんのりとしたお米の甘味が残り、それと厳選したボタニカルが組み合わさることで、日本酒とは異なる、洗練されたスピリッツに仕上がりました。この経験があるので、お米から、品質のよいウイスキーを生み出せる自信があります。お米には、絶対にポテンシャルがあります。
共同樽オーナー&金沢ウイスキー倶楽部会員権
今回のクラウドファンディングを通して、私たちの新しい冒険に一緒に参加してくれる方を募ります。我々にとっても、ウイスキーづくりは初めてのチャレンジ。それを新しい素材でチャレンジするということは、さらに難しいことも承知しています。紆余曲折・七転八倒のような状況になるかもしれませんが、美味しいウイスキーができるまで頑張ります。
この冒険に付き合っていただける方で、6つの樽をシェアしてウイスキーの熟成を一緒に楽しみたいと思います。それぞれの支援者の方に以下のウイスキーを送ります。
シングルモルトウイスキー
- ①ニューポッド(蒸溜仕立てのウイスキー) 500mlボトル
- ②ニューメイク(1年熟成) 500mlボトル
- ③新ジャパニーズウイスキー(3年熟成) 500mlボトル
お米ブレンディッドウイスキー
- ④ニューポッド(蒸溜仕立てのウイスキー) 500mlボトル
- ⑤ニューメイク(1年熟成) 500mlボトル
- ⑥新ジャパニーズウイスキー(3年熟成) 500mlボトル
また、現段階では蒸溜所の一般公開は予定していませんが、クラウドファンディングを通して支援いただいた方を「金沢ウイスキー倶楽部」として、クローズドなコミュニティにご招待し、当社でのイベントや蒸溜所見学、新商品、社員BBQへの参加、先行販売などのご案内を行います。一緒にウイスキーを楽しめる仲間を広げたいのです。
資金の使い道
集まった資金は、ウイスキーの樽と原料を購入する運転資金に使用させていただきます。数百樽仕込み、在庫として抱えるには多額の運転資金が必要になります。
スケジュール
2023年 6月 クラウドファンディング終了
7-8月 仕込み ニューポッド(蒸溜したてのウイスキー)発送
2024年 8月 ニューメイク(1年熟成)発送
2026年 8月新ジャパニーズウイスキー(3年熟成)発送