先週、中国アルコール飲料協会(CADA)の代表団がスコットランドを訪れ、様々な情報交換を行いました。
高官たちは、エジンバラのジョニーウォーカーエクスペリエンス、スコッチウイスキー研究所、ディアジオ社のグレンキンチー蒸溜所を訪問。
さらに、スコッチウイスキー協会のCEOであるマーク・ケント氏とも会合。
そこでは、中国の規制環境やウイスキー生産標準化についての議論が行われました。
多くの業界専門家たちは、今後10年以上にわたり中国のウイスキー生産は急上昇すると見ています。
ここ数年間で、中国には多くのウイスキー蒸溜所の建造が決定。完成間近となっています。
ディアジオ社のエリュアン・モルトウイスキー蒸溜所、ペルノ・リカール社のチュアン・モルト蒸溜所やナイン・リバーズ蒸溜所などがこれにあたります。
The drinks reportによると、ウイスキー委員会・ビール部門の元悦事務局長が、「スコッチウイスキー協会との交流は、中国製ウイスキーの発展を支援し、中国ウイスキーの国際競争力を向上させ、公正でオープンな競争のための均等な競争条件を創出する」と述べています。
中国はスコッチにとっては重要な市場であり、2022年の輸出額は2億3200万ポンド、スコッチ第6位の輸出先なのです。
しかし、中国にも国際市場を求める伝統的な蒸溜酒「白酒(パイチュウ」があります。
最近では中国の若者にあまり飲まれなくなってきたとはいえ、都市部以外の高齢者によって大量に消費されています。
中国はこの「白酒(パイチュウ」で国際市場での規模拡大を目指しています。
スコットランドとの交流で一気に拍車をかけれるか。チャイニーズウイスキー、そして白酒の行く末やいかに。
興味深い。