イギリス政府のジェレミー・ハント首相が春の予算でスピリッツの税金を上げること発表しました。これに対し、スコッチ・ウイスキー協会(SWA)が反発しました。
8月1日から、スコッチ・ウイスキーや他のお酒の税金が上がることになります。
これは、10.1%のインフレ率に合わせていて、最近の中では大きな税金の上昇です。
SWAは、新しい関税のせいで、スコッチ・ウイスキーの税金が、70%から75%に上がると言っています。これは、ウイスキー生産者をはじめ、消費者、レストランなどにも悪い影響があると言っています。
スコッチ・ウイスキーの業界は、すでに広告やパッケージのルールに関する問題が物議を醸しており、この変更に多大なコストがかかると見ています。それに加えてのダブルパンチです。
イギリス政府は最近、「ウイスキーを支える税金を見直す」と言っていましたが、公約と矛盾した発言も批判されています。
政府は、税金の上昇を一番影響を受ける商品には、移行措置があると述べています。
SWAのマーク・ケント氏は、議員たちに、この税金の上昇を止めるように頼んでいます。
「税金を上げるのは、間違った決定です。スコットランドの大きな産業に対して、このような扱いがあるのは、とても残念です」と彼は発言しました。
ウイスキー業界は、エネルギーコストの上昇、レストランなどの厳しい状況、そして新しいルールが増えることの負担増加など、大変な状況にあります。この増税によって、それぞれの部門の状況はさらに悪化してしまうことが予想されます。
スコットランドで30近くのウイスキー蒸留所を保有し運営するディアジオGBのヌノ・テレス氏は、「この決定は、イギリスのウイスキー業界にとって悪い影響があります。たくさんの仕事を支えているのに、税金が上がってしまうのは残念です。政府には、この税金を戻してほしい」と語りました。