スコットランドオークニー諸島に本拠を置くハイランドパークが、これまでで最も古いスコッチウイスキーとなる54年もののシングルモルトを発売しました。
価格は日本円で約630万円になる見込み。
今年の蒸溜所設立225周年に先立ち、225本限定で発売されました。
ヴィンテージは1968年。
2008年2月に4つのリフィルバットと6つのリフィルホグスヘッドを合わせ、ファーストフィルのヨーロピアンシェリーバットに充填。
そこで14年間熟成されました。
ハイランドパークのゴードン・モーション氏は、次のように述べています。
「この極めて稀な54年熟成のシングルモルト・スコッチウイスキーは、手の込んだ熟成と調和によって育まれました。
オークニーの中心で生まれ、225歳であるハイランドパークの4分の1の熟成期間を持つこのウイスキーは、225周年を祝うのにふさわしい」
テイスティングノート
ライチと樟脳(くすのき)、ヴィンテージオークと繊細なピートの香りを持つ「甘く、豊かで複雑な」ウイスキーです。
口に含むと、砕いたクミン、コリアンダーシード、バラ、ジャスミン、キウイフルーツ、ピスタチオなどの温かいスパイスが広がり、甘いフェヌグリーク※とヘザーなピートスモークのフィニッシュが続く。
フェヌグリークは、ハーブ・香辛料の一種でもある、マメ亜科の一年草植物。フェヌグリーク属中の代表的な1種。地中海地方原産で、古くから中近東、アフリカ、インドで栽培された。日本には享保年間に持ち込まれたが、農作物として栽培されることはなかった。
アルコール度数46.9%でボトリングされたこのウイスキーは、2023年2月23日からベリー・ブラザーズ&ラッドとザ・ウィスキーショップで販売されています。
ボトルデザインは、Stoelzle Flaconnage社(ドイツのガラスメーカー)のシニアデザイナーであるマイケル・ルダックが作成。
蒸溜所のマッシュタンに敬意を表して、底面に円錐形の「プッシュ」をあしらったデザインに仕上げています。
さらにスコットランド産オーク材を使用した豪華な化粧箱に入っています。これはスコットランドの島にあるイェスナビーの断崖を再現したデザインだそうです。
あと、オークニー諸島での「一生に一度の体験」に招待される特典も付いているそう。何かのイベントですかね?
1798年にオークニー島カークウォールに設立されたハイランドパークは、スコットランドで最も古い現役の蒸留所10社のうちの1社で昨年3月期の売上が45%増と好調です。
昨年8月にリリースした、カスクストレングスシリーズの3番目のボトルが、カスクシリーズのこれまでで一番出来がいいと思いました。
機会があったら飲んでみてね。