先日つぶやいた今年オープンする予定の7つの蒸留所。
今年オープンする7つの蒸留所について
・ローランドのローズバンク
・アイラのポートエレン
・エデンミル
・ポーティントルーアン
・ダンフェイル
・ベンベキュラ
・ポートオブリースなど
キャンベルタウンにもマクリハニッシュやダルリアタができるし、ワクワクしますねhttps://t.co/RmSChYW0ig
— オーツカ (@BARREL365) February 15, 2023
このうちのひとつ、スコットランドの首都、エジンバラに新しく建設中のポート・オブ・リース蒸留所が新ブレンデッドウイスキーをリリースです。
ポート・オブ・リース蒸留所とは
エジンバラで生まれ育った幼馴染のパディー・フレッチャー氏とイアン・スターリング氏が創業。
当時ルームシェアをしていた二人が、夜な夜な自宅でお酒の品評会をしていたことがきっかけでウイスキーにはまり、いずれ自分たちの蒸留所を持ちたいという思いに至ったというなんとも王道的なストーリー。
出資者探しが難航し、何度も計画を立ち上げては頓挫。
建設候補地選びも相当苦労したようで、2013年から構想はあったもののだいぶ時間がかかってしまったのだとか。
2020年にようやく工事が始まり、2022年夏にグランドオープンの予定。
縦型の不思議な形状の蒸留所で、建設費は約1350万ポンド(20億円以上)かかっています。
パーペチュイティ ブレンデッドウイスキー
ポートオブリース蒸留所の商業取引部門であるThe Leith Export Co社がこのたび発売する新しいブレンデッド・スコッチ・ウイスキーがこちら。
「パーペチュイティ」。
パーペチュイティ-バッチ1は、1,430本の限定生産で、ハイランド、スペイサイド、ローランドの蒸留所のシングルモルトとシングルグレーンウイスキーのブレンドで構成されています。
アルコール度数は45.7%。The Leith Export Coのウェブサイトで38.50ポンドで販売されます。
原酒構成
- グレントファース6年(シングルモルト):21.9%
- ノースブリティッシュ13年(シングルグレーン):22.2%
- ディーンストン9年(シングルモルト):23.9%
- ノースブリティッシュ7年(シングルグレーンウイスキー):32%
グレーン比率だいぶ多いですね。
パーペチュイティは、15世紀のリース地方のクーパー・ヘンリー・ダグラス(「呪われたクーパー」の異名を持つ)の物語にインスパイアされており、ラベルには呪われた樽に懸命に取り組む姿が描かれています。
ボトルはワインをイメージした現代的なボトル。ちょっとシンジケート58/6にも似ていますね。
The Leith Export Co社は他にも、ロンドンドライジン「リンド&ライム(LIND&LIME)」、シャンパン「ラ・ガルド・エコセーズ」、ポート・オブ・リースのオロロソシェリー、ホワイト&タウニーポートなどを販売しています。
イアン・スターリング氏は、次のように述べています。
「パーペチュイティという名前は、永久という意味です。
これはスコットランド中の蒸溜所からウイスキーを集めてブレンドし、この樽の約半分を瓶詰めして、その後別のウイスキーを補充しているのです。
魅力的で複雑なスコッチウイスキーの樽を永久に残していこうとする方法から着想を得ています。
バッチ1はディーンストン、ノースブリティッシュ、グレントファーズ蒸留所の樽で構成されており、これらが組み合わさって、香りはキャラメル風味のアップルタルト、味わいはタフィーとマーマレード、最後はクロテッドクリームを添えた鋭いレモンドリルケーキのような香りを持つ滑らかなウイスキーに仕上がっています。」
イメージとしては継ぎ足し継ぎ足しの「秘伝のたれ(樽側)」って話ですかね。
「Perpetuity-パーペチュイティ-」って「永久」って意味だけどなんでだろう?と思っていたら経営者がこんなメッセージを残していました↓