今年7月、アジアの投資家がアードベッグシングルカスクの樽を1600万ポンド(約26億円)で落札したことを記事にしましたが、今回は1974のボトルです。
「アードベッグ1974 カスクNo2742」は、1974年6月17日にアードベッグ蒸溜所でニューメイクを充填し、深い眠りについた後、31年後の2005年9月20日にわずか36本限定でボトリングされました。
そして17年の時が経ち、2022年の今年、そのうちの1本がwhiskyauctioneerでオークションに出品されたわけです。
このボアとるには、アードベッグのシングルボトル史上最高値となる35,000ポンド(現在のレートで約580万円)の値がつきました。
アードベッグは1970年ものが至高?
古いものを尊ぶのはあんまり趣味ではないですが、一部のアードベギャンの中では1970年代のものが特においしいと評判ですね。
1974といえば74原酒と75原酒をヴァッティングした限定品「ロード・オブ・ジ・アイルズ」などが有名ですが、1974年は、アードベッグにとって伝説的なヴィンテージなのです。
このヴィンテージには、自社のピーテッドモルトのみを使用して製造された最後のスピリッツのバッチが含まれています。
1974年以降、外部のピーテッドモルト使用するようになり、スタイルが変化したため、これらのヴィンテージは、最後の「オールドスクール」アードベッグとして、非常に人気があるのです。
このカスク#2742のボトルは元々世界中のホテルのバーでしか販売されていなかったため、残りのほとんどは開封されているか、飲み切られていることでしょう。
このボトルは、イギリス、ドイツ、オランダ、スイスの入札者が骨肉の争いを繰り広げ、最終的にはスイスの入札者が落札したようです。
アードベッグは世界的に最も認知度が高く、収集家の多いブランドなんですよね。