幻のジャパニーズ・ウイスキー「白河1958」がトマーティン蒸留所から来月1本25,000ポンドで発売されるというニュースが飛び込んできました。
白河30年とか白河12年とかは、発売されていました。ネットを探せば出てくるはず。
1958となると、現在ボトリングされている日本のシングルヴィンテージウイスキーの中で最も古いものになりそうです。
この「白河」は宝酒造が19年間だけモルトウイスキーを製造していた拠点『白河蒸留所』にて蒸溜されたもの。
当時、製造されたモルトウイスキーのほとんどは、宝酒造のフラッグシップブレンド「キングウイスキー」に使用されていました。まぁその生き残りってことですね。
ちなみに白川蒸溜所は1939年に前オーナーの大黒葡萄酒が福島県で開業し、1947年に宝酒造が買収。
1951年から1969年までモルトウイスキーを製造し、2003年に解体されているのですが、この1958年ものを宝酒造黒壁蔵で発見したとのこと(発見は2019年)。この原酒は樽での熟成後、陶製容器に移されて保管され、黒壁蔵ではステンレスタンクに入っていたそう。
樽での熟成年は不明ですが、1,500本とれたようです。
ボトリングは49%、700ml。
著名な評論家のステファン・ヴァン・アイクン氏は
「白河蒸溜所は日本におけるモルトウイスキーづくりのパイオニアであるにもかかわらず、その液体はシングルモルトとして公式に販売されたことがありませんでした。
今回の1,500本限定発売は、世界有数のスピリッツカテゴリーの一角であるジャパニーズウイスキーが、ますます力強く成長することを予感させます。」とコメント。
発売は9月13日より。
tomatindistillery.comおよびハロッズ、ベリーブロス&ラッド、ザ・ウィスキー・エクスチェンジ、ロイヤルマイル・ウィスキーなどの小売店から販売される予定です。
英国唯一の消費者向け試飲会は、2022年10月1日(土)12時45分より、ロンドンで開催されるザ・ウィスキー・エクスチェンジ・ウィスキーショーで行われます。チケットは本日(8月24日)よりwhiskyshow.com/london/で販売開始します。
当時どんな製法で作っていたのかがわかる貴重な原酒。お味が気になりますねぇ。