写真出典©サントリー
サントリー知多蒸溜所は6月15日、ウイスキー作りを始めて50年の節目にメディア向けの説明会を開きました。
説明会の中で、知多蒸溜所におよそ100億円を投資し、蒸溜機などの新設備の導入を発表。来月7月から本格的に稼働するとのことです。
サントリー知多蒸溜所の宮島哲史社長は
「来月から本格的に動かします。新しい蒸溜機、これは従来、我々が持っていた蒸溜機ではできないような新しい原酒というのがまた造れるので、今までにない多様化というのをこれからどんどん展開させていきたい」
とコメントしています。
当時世界でも珍しかったシングルグレーンウイスキーというジャンルを築いてきた知多蒸溜所。
サイレントスピリッツとも呼ばれる、穏やかな味わいを持つグレーンウイスキーを単体で売り出すにはどのような工夫があったのでしょうか?
知多蒸溜所が作るシングルグレーンには、
- ほのかな甘さのクリーン
- マイルドな口当たりと穀物の旨味を感じるミディアム
- 穀物の香りが強く、豊かな味わいのヘビー
この3種類の原酒があります。
さらにその原酒をホワイトオーク樽、スパニッシュオーク樽、ワイン樽などさまざまな樽で熟成させています。
こうして生まれた何種類もの原酒がブレンドされて、複雑な味わいを作り出しているのです。そのクオリティの高さはブレンダーの匠の技あっての逸品と言えるでしょう。
グレーンウイスキーの原酒を作り分けしている蒸溜所は世界でも珍しいです。さらに新原酒が加わるとなると期待が高まりますなぁ。
さらに複雑な、味わい深いウイスキーが誕生することを期待しています。