写真出典©Diageo
ウイスキーファンの間では知らぬものはいない伝説的な蒸溜所「ポートエレン蒸溜所」。
再稼働がいよいよ目前に迫る中、ディアジオ社が新蒸溜所のマネージャーはアレキサンダー・マクドナルド氏であると正式に発表しました。
アレキサンダー・マクドナルド氏はアーガイル生まれのロッホギルヘッド育ち。
醸造学校で学んだのち、キルホーマン蒸溜所、ディアジオ社のカリラとラガヴーリンと名だたる蒸溜所で研鑽を積みました。
ポートエレン再稼働プロジェクトでも中枢を担っているとのことです。
8年前から家族でアイラ島で生活しており、空き時間には地元消防署でボランティアをするなど評判の人物です。
アレキサンダー・マクドナルド氏はこう語ります。
「新蒸溜所のマネージャーに任命されたことは非常に光栄でありながら、この上ない特権だと感じています。
伝説の蒸溜所の再スタートは我々再建チームにとって信じられないくらいエキサイティングな体験です。
再びウイスキーが蒸溜される歴史的なその瞬間をみんな心待ちにしていますし、そんなチームを指揮できるやり甲斐と幸運に感謝しています。」
旧蒸溜所のオリジナルの建物はあまり残っていませんが、その中でもクラシックなパゴダ屋根のキルン建物は修復され、新蒸溜所に組み込まれるそうです。
新蒸溜所は、2つの蒸溜を独立して行えるよう2組の別のスチルが設置される予定です。
1つはかつてのポートエレンの特徴を再現するもの、もう1つは新スタイルのウイスキーを生み出すものだそう。
伝説の蒸溜所の復活は、古きを懐かしむだけでなく、新しい味わいの追求も積極的に行っていきます。