日本ではまだまだ話題沸騰とはなりませんが、大好きなレッドブレストから長熟新作です。
アイリッシュ・ディスティラーズは、「レッドブレスト・ドリームカスクシリーズ」の第5弾として、30年熟成のシングルポットスチルウイスキーを発売しました。
5月21日のワールド・ウイスキー・デーに発売された「レッドブレスト・ドリームカスク・ダブルエディション」は、714本のみの限定販売品。
マスターブレンダーのビリー・レイトン氏とブレンダーのデイヴ・マッケイブ氏は、ミドルトンの在庫からそれぞれイチオシの樽を選び、2つのドリームカスクを組み合わせて、この限定版を生み出しました。
レイトン氏の選んだカスクは、1990年5月蒸溜のファーストフィルのオロロソシェリーバット熟成品。
一方、マッケイブ氏の樽は1991年11月蒸溜。ファーストフィルのバーボン樽で寝かされています。
最適な熟成度のものを選び、組み合わせました。
レイトン氏のコメントを紹介します。
「バーボン樽のバニラの甘さとキャラメルのようなクリーミーさ、シェリー樽の深くて濃い果実味が調和した、非常に複雑なアイリッシュウイスキーが誕生しました。」
「アルコール度数は56.9%で、木がもたらす特徴とダークローストコーヒー、甘草、オレンジピール、スモークアーモンドのノートがワインカスクの影響により増幅され、しっかりしたスパイスが効いています。」
この限定ボトルは、ブランドのプライベートメンバーズクラブ「The Birdhouse」で開催されるオンライン抽選を通じてのみ入手可能で、希望小売価格は€550(米ドル換算で$582.69)です。
オーストラリア、中国、日本、ニュージーランド、アイルランド、シンガポール、南アフリカ、スイス、イングランド、スコットランド、ウェールズからの応募を対象抽選を受け付け。
参考まで2021年には、ドリームカスクシリーズの第4弾として、29年熟成の「オロロソシェリーエディション」が発売され、11,000件の応募があったとのことです。
マッケイブ氏のコメントも紹介します。
「伝統的なレッドブレストのスタイルは、シェリー樽を使用するイメージが強いと思うので、バーボン樽が果たしている役割は見過ごされてしまうことがあります。しかし、今年のドリームカスクでは、完璧に熟成されたバーボン樽を選ぶことができたのでとても嬉しいです。レッドブレストを特別な味わいにしている2つの樽の素晴らしいハーモニーに敬意を表しています。」
「ミドルトン蒸溜所には、私たちの夢を実現するための充実した熟成ウイスキーがあり、とても幸運だと思っています。私たちの作品を世界中のウイスキー愛飲家と共有することは、私の役割の中で一番エキサイティングで楽しいことの一つです。」
テイスティングコメント紹介
新作ボトルは、秋のフルーツ、ブラックチェリー、ヘーゼルナッツ、タバコのアロマが特徴です。
一方、味わいはハニーメンソール、甘草、コーヒーのフレーバーがポットスチルのスパイスを引き立てます。フィニッシュは長く、リッチで、フルーツとオークのバランスがとれています。
なお、今年初め、レッドブレストはシェフのリチャード・コリガン氏と組み、同ブランドの限定料理と12年物のボトリングを使ったシグネチャーカクテルも作っています。