写真出典©Heaven Hill Distillery
ヘブンヒルは、2024年までに、ケンタッキー州バーズタウンに新たな蒸溜所を建設すると発表しました。
その費用はなんと1億3500万ドル、日本円にして約155億円超えというかなりの大規模投資となります。
1996年の火災で、ヘブンヒルはバーズタウンの蒸溜所と貯蔵所を失いました。
火災後、蒸溜はケンタッキー州ルイビルで行い、バーズタウンでは瓶詰めと熟成を行っています。
今回の新建設によって、バーズタウンでの蒸溜を復活するという大きな意味も持ちます。
ヘブンヒル社長はこう語ります。
「新しい蒸溜所では、長年のバーズタウンのルーツに敬意を表しつつも、最先端の設備を導入して最高品質のウイスキーを生産していきます。
新旧それぞれのこだわりを表現できるとよいですね。
観光面や雇用面においても、バーズタウンのみならず、ケンタッキー州にも大きな利益をもたらし、これまで以上にお互いに有意義なパートナーシップが期待できます。」
新蒸溜所は、61エーカー(東京ドーム約5個分)の敷地に建設されるようで、この春着工予定です。
初めのうちは年間15万樽の生産予定ですが、将来的には45万樽まで拡大予定とのこと。
何から何までケタ違いの規模ですね。
ヘブンヒルのマスターディスティラーはこう語ります。
「バーボン造りは古くからある技術ですが、私たちは時代に合わせて最新の技術を取り入れ、サスティナブルへの配慮に力を入れています。
伝統的に大事にしてきた、職人技、高品質、繊細さにこだわったやり方は、新蒸溜所でさらに磨きがかかることでしょう。
そして、口にしたすべての消費者を喜ばせる素晴らしい味わいになると信じています。」
現在のバーズタウンとルイビルのそれぞれの役割はそのままに、最新かつ大量な蒸溜を新蒸溜所で行うイメージとのことです。
ヘブンヒルは、今年はじめにスピリッツ会社を買収したり、2021年には900人が収容できる1900万ドルのビジターセンターを公開したりなど事業拡大をし続けています。
ヘブンヒルの輝かしい歴史の間違いなく上位となるであろう新蒸溜所建設。
完成が待ち遠しい!