写真出典©https://www.scottishfinancialnews.com/
トレンディなプレミアムジンとスコッチウィスキーを製造するエデンミル蒸溜所が、新しい蒸溜所とビジターセンターを設立することを発表しました。
新蒸溜所は世界的に有名なセント・アンドリュース大学に設立する予定で、大学とは50年間のリース契約に合意したとのこと。
世界初のカーボンニュートラルな蒸溜所を目指し、大学内のエデンキャンパスに設立中です。
セント・アンドリュース大学のデレク・ワトソン準学長は次のように語ります。
「この蒸溜所設立は大学にとって大きな意味を持ちます。
大学職員により良い労働環境をつくり、このガードブリッジ村の地域経済に新しい流れを作り出します。セント・アンドリュースの町だけでなく、周辺地域にも有益な影響を与えてくれることでしょう。我々は、エデンミル蒸溜所がその一翼を担うことを嬉しく思います。」
そして、エデンミル蒸溜所創業者のポール・ミラー氏はこう語ります。
「この計画はセント・アンドリュース大学と綿密に進めてきました。エデン川の河口という素晴らしいロケーションは、シングルモルトスコッチウイスキーに求められるロマンティックさを後押ししてくれます。また、このサステイナブル性と革新的な環境はブランディングとしても最適だと感じています。」
続いて、エデンミル蒸溜所取締役会会長のステラ・モースはこう述べます。
「今回の新蒸溜所の設立を大変嬉しく思います。
セント・アンドリュース大学と協力することで、エデンミルはこの先、スコットランドの象徴的な蒸溜所のひとつとなるに違いないと信じています。
私たちの価値観とサステイナブル性への見解は一致しています。
2023年の公開が楽しみでなりません。」
エデンミル蒸溜所は、モダンなシングルモルトスコッチウイスキーを作り出す新興蒸溜所の1つ。
今後の蒸留はこの新蒸溜所にて行われ、世界初の気候変動に配慮したサステイナブルな蒸溜所になる予定です。
建設予算が数百万ポンドとなるこの新蒸溜所は、太陽光発電により電力供給される予定で、生産工程から排出される炭素を回収し、代替燃料の生産に利用する計画についても大学側と話し合いが進んでいます。
新蒸溜所の建設工事はすでに始まっており、ビジターセンターと共に2023年にオープン予定。
関係者たちはこの新蒸溜所が新たな観光スポットになること、そして、新しい雇用をもたらすことに期待しています。
キャンパスには、蒸溜所の他にも受賞歴のあるバイオマスエネルギーセンターや、サステイナブルな抗生物質、新型の燃料電池やバッテリー、人工タンパク質など、最新テクノロジーで活躍するスピンアウト企業の拠点があります。
<出資について>
1月、エデンミル蒸溜所は、エジンバラの消費者ブランド専門投資家Inverleith LLPからの投資により新蒸溜所の設立を実現させます。この投資家は、消費者戦略的ブランドと商業的ノウハウに加え、世界的な飲料ビジネスの経験と専門知識を有しています。
<新役員人事>
2月、エデンミル蒸溜所は、飲料業界の重鎮を取締役に任命しました。
スコティッシュ&ニューキャッスル、ザ・エドリントングループ、C&Cグループで財務および戦略の上級管理職を務めたステラ・モースは、取締役会の会長に就任。
また、ザ・エドリントングループの元グループ財務コントローラで、ウィリアムグラント&ソンの企業開発部長を務めたレニー・ドナルドソンが、新たに最高執行責任者として取締役会に加わりました。
また、モエ・ヘネシー・アジアのリージョナル・ディレクター、ザ・グレンモーレンジ・カンパニーのCEO、LVMHのパートナー、インヴァーレイスのマネージング・パートナーのポール・スキップワースが、バカルディ・マーティーニ社およびモエ・ヘネシー社でのグローバルなスピリッツ業界の経験を持つインヴァーレイスのシニア投資ディレクターのマイケル・アトキンソンとともに取締役に就任しました。