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「穀物、シリアル系」ウイスキーでモルティなフレーバーを覚えよう

「穀物、シリアル系」ウイスキーでモルティなフレーバーを覚えよう

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『穀物、シリアル系』ウイスキーは、麦の味がふんだんに感じられるウイスキーです。

焼き上がったパンやコーンスターチには、甘く香ばしい香りが感じられます。この香味は『モルティな』と表現されたり『穀物感がある』と言われます。

基本的には熱したり、温めた麦のフレーバーで、元々の原料が麦芽であることを思い出させてくれるウイスキーです。
また穀物は穀物でも稲や豆ではなく、麦やトウモロコシのフレーバーを指します。

よく使われる味と香りの表現

『穀物、シリアル系』ウイスキーに使われるフレーバー表現には以下のようなものがあります。
わかりにくいものだけ説明をいれていきます。

◆モルティー
モルティー(Malty)は「麦芽の入った、麦の(ような)」といった意味を持ち、ウイスキー表現では焼きたてのトースト、ビスケットやコーンフレークといった穀物の香りを連想させるものを言います。つまり、ウイスキーの原料である麦芽の香りに手を加えた香味ですね。

小麦粉、フスマ、マッシュポテト、段ボールなんて表現方法もあります。
段ボールのフレーバー…。。。美味しそう!とはならない言い回しですが、テイスティング表現としては正しいのかもしれません。うーん、もうちょっと『飲みたくなる』フレーズがいいと思うけどなぁ。

◆ビスケット
強く焼き上げて乾燥された感じと、麦の持つ甘みが存分に感じられる表現です。

◆コーンフレーク
トウモロコシに由来する風味に、爽やかな甘さを足したような味わいです。麦系よりも軽やかで、さっぱりとした甘さが特徴です。余談ですが、トウモロコシを原料に多く使う『バーボンウイスキー』は樽の内部を焦がしているため、コーンフレークのニュアンスとは合わないことが多いです。

◆焼きたてのトースト
こんがり焼きあげたパンの風味と、発酵した麦芽の甘みが豊かに香るウイスキーを指します。

◆全粒粉クラッカー
フランスパンやドイツパンのように固く、味わい深い麦の味です。乾燥された感じが強いため、さっぱりとした印象が強いです。

◆グラノーラ
数種類の麦の味と、引き立てるドライフルーツに似た甘みが感じられる複雑な味わいを表現しています。他の穀物系よりもとろみまでとはいかない油っぽさが感じられるでしょう。

◆菓子パン
焼き上がったパンの他に、砂糖系の甘味が感じられる味わいです。しかし、甘みが前面に出てくるのではなく、麦の味を引き立てる糖分にとどまっているのがこの表現ですね。

『穀物、シリアル系』がわかる!おすすめの銘柄

原料が大麦なので、穀物感はどのウイスキーにも感じられます。

なのでこれぞ穀物系!という銘柄は指定しにくいところです。リトルミル8年などは”濡れた段ボールの味がする”と称されたこともあるようですが、あんまり美味しそうじゃないですね。
変わり種のバーボンや、バランスよくモルティと評価されるものをいくつか載せておきます。

コリングウッド トーステッド メープルウッド

 

伊達

オーバン 14年

 

『穀物、シリアル系』ウイスキーをよりおいしくする飲み方

味に奥行きがあるので、最初はストレートで、徐々に水を足して変化をつけていってもらえると、このウイスキーの真価がわかっていただけるかと思います。注ぎ足す水は常温で。

是非冷やさないで楽しんでいただきたいのが『穀物、シリアル系』です。

ラスクバゲットなどのパン系と相性がいいのも特徴です。
クラッカーカナッペなどを用意して、魚介類を乗せたり、カマンベールチーズを乗せてハチミツをかけたりするのも良いですね。パーティーでも活躍しそうです。

他にも色々なテイスティング表現があります。以下の記事を参考にしてみてくださいね。

納得簡単!ウイスキーの味と香りのテイスティング表現

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2017年4月18日



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