まとめて試飲できる!オリジナルのマッカランセット
マッカランはまずこれでいい、安心の味見セット
ウイスキー界のロールスロイス、マッカランの片鱗を少しずつ楽しみたい!という待望の企画です。
一本ボトルで買うとなると価格的に大変なのが、マッカランですからね。まずはこちらでちょい飲みしましょう。
- ザ・マッカラン シェリーオーク 12年 (40度)
- ザ・マッカラン ダブルカスク 12年 (40度)
- ザ・マッカラン トリプルカスク 12年 (40度)
30mlセットと100mlセットから選べるので、少しずつ飲み比べて、マッカランのボトルの違いを確かめてください。
基本の12年を3種飲み比べれば、マッカランのハウススタイルがわかります!
ザ・マッカランの発祥と製造場所、歴史の紹介
ザ・マッカランの蒸溜所はスコットランドで2番目に大きな川「スペイ川」の中流、クレイゲラキ村のはずれに1824年に創業されました。
農家であったアレキサンダー・リードが、現在マッカラン蒸溜所のある土地の8エーカー(約32,000平方メートル)分を、地主の第5代シーフィールド伯爵から借りて、蒸溜所(設立当初の蒸溜所名はエルキー蒸溜所)を建設しました。
マッカランはグレンリベットに次いでハイランド地方で2番目に蒸溜所ライセンスを取得した政府認定の蒸溜所なわけですが、それ以前から農家の副業としてひっそりとウイスキーは作られていました。いわゆる密造酒としてです。
この地方はマッカラン教区と呼ばれており18世紀の初めにはすでにその名が知られていたという記録が残っています。
1892年にタリスカー蒸溜所の共同オーナーだったロデリック・ケンプ氏が蒸溜所を買収し、増築します。
彼はエルギンで酒商も営んでおり、名称を「マッカラン-グレンリベット蒸溜所」とし、販売を拡大します(ちなみに当時、「Old Vatted Glenlivet(通称O.V.G.)」が売れに売れまくっていたため、ハイフン付きグレンリベットの蒸溜所は26か所も存在していました。)
ロデリック氏は1909年に死去しましたが、蒸溜所は新たに設立されたロデリック・ケンプ・トラスト(ケンプ財団)が引き継ぎ、1990年代まで経営に関与することになります。
1914年の第一次大戦中にマッカランは存続の危機に陥りますが、ケンプ財団のマネージングパートナー兼管財人のアレクサンダー・ハービンソン氏がそれを支えます。
マッカランの伝統と品位を守るべく、原材料である大麦、貯蔵されているオーク樽を徹底管理し品質を保ち続けました。マッカランは大戦中、生産量を30%も減少させたものの、操業停止や品質を下げてのウイスキー造りは決して行いませんでした。
1939年には第二次世界大戦が始まって状況はさらに悪化しますが、ハービンソン氏のお陰でザ・マッカランは品質を落とすこともなく、この危機も乗り越えます。
1954年以降は次々とポットスチルを増設。1961年には370エーカー(約150万平方メートル)の土地を全て購入。
この頃まで、ブレンデッドモルトを主体に製造を続けていたマッカランですが、徐々にシングルモルトの原酒在庫も確保するようになります。
さらに蒸溜所の拡張と保有原酒を増やすため、1968年にはロンドン証券取引所に上場。株式を公開し、一気に資本を増大させます。スコットランドのハイランド・ディスティラーズ、フランスのレミー・コアントロー、そして日本のサントリーなどが株主になります。
1980年には蒸溜所名をマッカラン蒸溜所(Macallan Distillery)に変更し、シングルモルトの販売を主とするよう舵を切ります。
1996年にはハイランド・ディスティラーズがサントリーの持ち分以外の全株式を取得し経営権を取得。ケンプ家による経営が終了します。
3年後にはエドリントンとウィリアム・グラントがハイランド・ディスティラーズを買収。
これによりマッカラン蒸溜所の実質的な株式の所有比率はエドリントン52.5%、サントリー25%、ウィリアム・グラント22.5%となり、蒸溜所はエドリントン傘下となりました。
2018年6月には1億4000万ポンド(およそ210億円)を投じて新蒸溜所をオープンしました。
巨大資本を投入した新蒸溜所は、まさに巨大エンターテイメント施設のような風体です。
マッカランのシンボル「イースターエルキーハウス」
ザ・マッカランの伝統と品位の象徴として名高いイースターエルキーハウス。
オフィシャルボトルのラベルにも印刷されていますね。
1700年、ジョン・グラント大佐によって建てられました。
1857年に彼の息子のエルキース卿が大幅な改装を行いましたが、いつの頃からか住む人がいなくなり放置され、荒廃した状態でした(1969年の英政府陸地測量の報告書には、“居住者無く荒れ放題。この地方の建物で重要性無し”と明記されていた)。
1977年に修復が開始され、レセプション・センターに生まれ変わります。
現在は観光客をもてなすだけでなく、蒸溜所で働くスタッフや関係者のスピリチュアルホームとして荘厳で柔和な雰囲気を漂わせています。
ザ・マッカランの製法(作り方)
ザ・マッカラン最大の特徴は、自社で厳しく管理した原材料や資材を使用している点でしょう。
原料となる大麦は、蒸溜所が指定する農園で作られたものを使用しており、ゴールデンプロミス種をはじめ、ミンストレル種という変わった品種を多く使用しています。
マッカランの所有する敷地面積は、約150ヘクタール。
そのうち農地は約38ヘクタール。敷地の4割を占めます。
そこには原料である大麦を生産する農地や牧草地、そして刈り込んだ草地などが広がっています。
3月に種を蒔き、8月末~9月初頭に収穫、製麦されます。土壌は、大麦栽培に理想的とされる肥よくで比重の軽い沖積土で形成されており、毎年質の良い大麦が育ちそうです。
ちなみにミンストレル大麦の収穫量は1エーカー(4046.856㎡)あたり約25トン。これはなんとマッカラン約1,800本分に相当する収穫量にあたるそうです。
仕込み水はリンゴルムの上質な軟水をふんだんに使用。こうして自然豊かな条件の下、マッカランの原酒は作られ、こだわりの樽に入れて熟成されます。
蒸溜には形状の異なる小さなポットスチルを複数使用することで、それぞれタイプの異なる原酒を多く作りあげることが出来ます。
マッカラン蒸溜所の年間生産量は1,500万リットルとザ・グレンリベットに次ぐスコッチモルトウイスキー蒸溜所の中でも第2位に位置しており、ポットスチルは現在36基が稼働中です。
さらに熟成には並々ならぬこだわりと先見性があり、味や香りの決め手となるシェリー樽は自社製のものを使用しています。
1976年にはすでにスペインに進出し、スパニッシュオークを使った新樽を自社製作。シェリー酒の醸造業者に無償提供し、2~3年の熟成後にスコットランドに船積みするという先見性を持っています。
樽に使用する木材からこだわっており、長年の研究の結果、ドライ・オロロソシェリー樽だけを使用しています。
まず自社で管理している森林からヨーロピアンオークとアメリカンオークを伐採・乾燥させ樽を製造します。
そして出来上がった樽はスペインのヘレス地方に輸出され、ゴンザレス・ピアレス社に依頼し、オリジナルレシピの元、シェリー酒(オロロソ)を3年間漬け込んで完成。
ザ・マッカランの熟成には必ずこの工程を経た樽が使用されます。
原材料から蒸溜過程、樽の製造方法にまで徹底してこだわり、費やした手間と時間がザ・マッカランの味、そして価格にも反映されているのです。
ウイスキー「ザ・マッカラン」のラインナップ
マッカランのラインナップはとにかく多いです。
基本シリーズから、免税店向けシリーズ、限定品と既存で販売しているものだけど、相当あります。
以下には既に終売してしまった銘柄、原酒不足のため休売してしまった銘柄なども掲載しています。過去のものでも個性や特徴は引き継いでいるものが多いので、参考になさってください。
ザ・マッカラン シェリーオークシリーズ
ザ・マッカラン シェリーオーク 12年
オリジナルで開発されたシェリー樽で最低12年熟成した原酒から造られたボトルです。
ザ・マッカラン・シェリーカスクシリーズの中ではレギュラーボトルと言って良いでしょう。
赤みかかった褐色はシェリー樽由来のもの。
香りは非常に上品。バニラ、ドライフルーツ、ほのかに香るジンジャー。
味わいは穏やかな甘みが全体を支配しますが、余韻ではスモークさ、ラズベリーのような酸味やフレッシュなスパイシーな一面も味わえる見事なボトルです。
ザ・マッカラン シェリーオーク 18年
熟成年数18年以上のシェリー原酒同士をヴァッティングしたボトルです。
味わいや風味は12年の特徴をそれぞれ濃厚にした傾向がありますが、個人的には甘みの後からやってくる野イチゴのような爽やかな酸味、黒胡椒のようなスパイシーさが12年よりも前に押し出されている印象をうけました。
完熟マンゴーや濃厚なドライフルーツの味わいはまさに絶品。
味の非常に軸がしっかりしており、体幹の強いダンサーが舞う華やかな舞踊のような逸品。
世界に絶賛されたザ・マッカランを象徴すべきボトルです。
ザ・マッカラン シェリーオーク 25年
こちらは酒齢25年以上の原酒を掛け合わせたボトルとなります。
もともと「トップドレッシング」と言われ、ブレンダー達の間でもなくてはならないモルトだったザ・マッカラン。
味をまとめあげるバランスの良さを伺える逸品です。
優美で香しいアロマは、ブドウの蜜をイメージさせます。コニャックのようなニュアンスもあり、層の厚さを感じさせます。
口当たりは驚くほどスムーズで、円熟したカラメルの甘み、柑橘系、シナモンスパイスのような爽やかな酸味が同居します。
余韻も非常に上品で奥行きのある樽香が楽しめる贅沢なボトルです。
25年あたりになると、希少価値が上がり入手困難となる為、小売店ではなかなかお目にかかれません。BARなどで出会った際には、ストレート、分量はハーフなどでゆっくりとお試しください。
ザ・マッカラン シェリーオーク 30年
厳選した30年以上の長期熟成シェリー原酒同士をヴァッティングした世界的に非常に希少なボトルです。
色は非常に濃いブラウン。
透かして見るとシェリー樽からくる赤みを確認できます。
果物を煮込んだような甘い香りを放ちますが、全くいやらしさを感じさせません。
滑らかな口当たり、ドライフルーツやオレンジピールの渋みとも甘みともとれる繊細な一体感。
満足度は高いですが、軽やかなフィニッシュなので、たくさん飲めてしまいそう。(価格的に絶対無理なんですが。。。)
すべての点において傑出しており、それがうまくまとまっています。
ここまでくるともはや機械式時計や宝石のような取り扱いに近いものがあります。
オールドボトルに関しては偽物が出回る程。
希少なボトルですのでお見かけした際(懐に余裕があれば)には勇気を出してお楽しみ下さい。
ザ・マッカラン ダブルカスク
ザ・マッカラン ダブルカスク 12年
2017年初頭に販売開始されたダブルカスク。
その名の通り、ヨーロピアンオーク使用のシェリー樽、アメリカンオーク使用のシェリー樽の2つで12年以上熟成した原酒をヴァッティングしたボトルです。
ヨーロピアンオークのダークチョコ、糖蜜、オレンジマーマレード、ダークベリーなどのフルーティな一面と、アメリカンオークのバニラやココナッツ、ジンジャーなどのスパイシーな一面が見事に融合した、複雑で奥行きのある香りと味わいになります。
ロックはもちろん、ハイボールにしても腰砕けになりませんので様々な飲み会でお楽しみいただける一本です。
ザ・マッカラン ダブルカスク 15年
酒齢15年以上のアメリカンオークのシェリー樽と、ヨーロピアンオークのシェリー樽をブレンドしてつくられている、シェリー樽原酒100%のウイスキー。
フルーツのような心地よく甘い香り、リッチで滑らかな味わい、クリーミーで長く続く余韻が特長です。
ドライフルーツ、トフィー、バニラに滑らかなオークと焼いたリンゴの香り。ハチミツやチョコレートのニュアンスもあり、バランスがとれています。
味わいはサルタナレーズンとバニラビーンズ、やや木質感のあるスパイスとオレンジピール。
フィニッシュは生姜のキャンディ、キャラメルソース、うっすらとシトラス。ホットでクリーミーな余韻。
ザ・マッカラン ダブルカスク 18年
酒齢18年以上のアメリカンオークのシェリー樽と、ヨーロピアンオークのシェリー樽をブレンドしてつくられている、シェリー樽原酒100%のウイスキーです。
日本ではまず出回っているところを見ません。オークションやフリマでも出ていませんが、個人輸入で買っているバーやマニアは存在します。
ヨーロピアンオークの繊細なスパイス香に、アメリカンオークからのバニラが加わることで、定番品のシェリーオークよりも甘みのある味わいとなっています。
また、柑橘とバタースコッチのフレーバーを感じることができ、まろやかで温かみのある個性。
ストレートはもちろん、ロックでも豊かなシェリー香と、上品な甘さが口の中に広がります。
ザ・マッカラン ダブルカスク ゴールド
日本では1824シリーズの「ザ・マッカラン ゴールド」は正式発売されず終売となりましたが、そのリメイク版として発売された「マッカラン ダブルカスク ゴールド」 。
基本的に100%シェリー樽ですが、内訳はアメリカンオークとヨーロピアンオークがシェリーで味付けされた樽の2種類がブレンドされているため、ダブルカスクと命名されています。
香りはクローブ、シナモン、焼いたパン、アプリコットジャム、焦げ、酸味がたった香り、フローラルブーケ。
口に含んだ味わいは、バニラ、ココナッツ、モルトビスケット、シロップ、黒糖、生姜、キウイ、レーズン、マーマレードジャム。 余韻や鼻抜けに感じる香りは、カシューナッツ、黒コショウ、バニラ、生姜。
飲み方はロック、ハイボールがおすすめ。
ハイボールだとジンジャーやりんご、そしてシナモンの味わいも楽しめます。
ザ・マッカラン トリプルカスク マチュアード
ザ・マッカラン トリプルカスク 12年
国内では2019年5月から販売をスタートしたトリプルカスク12年。
ヨーロピアンオークのシェリー樽、アメリカンオークのシェリー樽とバーボン樽でそれぞれ熟成した3種の原酒をヴァッティングしたマッカランで、複雑味を強めたマッカラン。
実はこれ、ファインオークの後継品の位置づけです。
公式テイスティングコメントにある「バニラやレモンを感じる香味、長く続くスパイシーな余韻が特長」は、ファインオーク12年とほぼ同じ。
中盤から持ち上がる樽香、やや重めのブラウンシュガーのような感覚を思う限り、ファインオークのほうがフルーティだったかと記憶していますが、マッカランらしさを保ったヴァッティング。流石の技術だと思いました。
贅沢に水割り、またはハイボールがおすすめです。
ザ・マッカラン トリプルカスク 18年
こちらもこれまで「マッカラン ファインオーク 18年」として販売されていましたが、2018年のコアレンジの刷新に伴い、名前と装いを新たに「マッカラン トリプルカスク 18年」として発売されました。
長熟マッカランに感じる甘みの凝縮されたレーズン、ココナッツ、オレンジピールのアロマ。
非常にやわらかい口当たりで、オレンジ、バニラ、オークの風味。かなりスパイシーで、ナツメグやシナモンを感じさせ、余韻にはダークチョコレート。
マッカラン18年の名にふさわしい、エレガントでエキゾチックなシングルモルトです。
ザ・マッカラン クラシックカット
年間限定シリーズのクラシックカット。
ペイン・へレス産のオロロソシェリ―樽の原酒を100%使用し、毎年異なるブレンダーがプロデュースする限定ウイスキーで、毎年異なるその味わいが世界中で愛されています。
2020年に発売された、クラシックカットは、マッカランのウイスキーマスターチームに所属する、ポリー・ローガン氏が手掛けました。
オレンジやナツメグを思わせる香り、柔らかく甘い味わい、長く続く余韻が特長です。
このクラシックカット、2017年からリリースされているのですが、愛好家の中でもかなり評判のシリーズ。
近年のシーズニングシェリーで熟成したとは思えない、酒質の厚みが好印象です。
毎年異なるブレンダーが作っているので、こだわりも強く、しっかりと幅広い原酒から選んでいるなと思います。
カスクストレングスでのリリースも、ある意味、プライドというか、ブレンダーの矜持のようなもを感じます。
人気商品なので早めに売り切れてしまいますが、見かけたらぜひ飲んでみてください。
ザ・マッカラン クエスト・コレクション
樽にこだわって製品化された免税店市場向け商品。
1824シリーズが終売になるのに伴い、新しくリリースされました。ラインナップは、若い順に、クエスト、ルミーナ、テラ、エニグマとなっています。
ザ・マッカラン クエスト
EXバーボンカスクを含む4種のカスクを使用しています。
アルコール度数は40%で、シリーズの中でボディは最もライト。飲みやすくまっすぐなマッカラン。
香りは軽く、ナッツとはちみつ、シリアル、少しのバニラ。
味わいはフルーティーで瑞々しい。少し水っぽい印象を受けますが、キレイなバニラの風味とオークの味わいは一次元的に続きます。
余韻は中くらいで軽快さがウリ。よく言えば飲みやすく、悪く言えば単調。
ザ・マッカラン ルミーナ
シェリーでシーズニングされたヨーロピアンオーク樽とアメリカンオーク樽、ホグスヘッド樽を使用。
香りは砂糖漬けのショウガ。洋ナシ、蜜の詰まったりんご。トフィーと黒糖、後半にチョコレートとヘーゼルナッツを感じます。
味わいはブラウンシュガーとヘーゼルナッツ。やや石鹸のような味わいも感じますが、スパイシーなオークの味わいと混ざってグレープフルーツのような風味に。
こちらも41.3%とそこまで度数は高くないですが、ちょうどよいボディとエレガントさを持っています。
ザ・マッカラン テラ
テラはTevasa社とVasyma社のファーストフィルシェリーカスクのみで構成されており、かなり甘くジューシィな印象のマッカラン。
香りはサルタナレーズン、メープルシロップ、黒糖、焦げたバター。
口に含むとブラウンシュガーの中から栗が顔を出します。メープルシロップ、甘草、木製の家具、ナッツチョコレート。
アルコール度数は43.8%。ボディは中くらいですが、クエストコレクションの中では最もバランスがとれていると思います。
ザ・マッカラン エニグマ
Tevasa社のファーストフィルシェリーバットのみを使用したシリーズの中では最も飲みごたえのあるボトル(アルコール度数は44.9%)。
香りはフレッシュでリッチ。マッカランらしいドライフルーツから洋ナシ、シナモン、アーモンド、砂糖漬けの赤い果実。ラズベリーのようなアロマからオーク材の削りくずのような印象へ変化します。
味わいはシトラス、ジンジャー、ナツメグ、シナモン、少しの唐辛子っぽいスパイス。木材の鼻抜け。
ドライな口あたりで調和のとれた味わいです。マッカランってやっぱりおいしいねという味わい。
シリーズ内で買うなら確実にエニグマは外せません。
ザ・マッカラン レアカスクシリーズ
ザ・マッカラン レアカスク
2015年に販売が開始されたレアカスクシリーズ。
ノンエイジですが、30年超の長期熟成原酒も一部使用した100%シェリーのマッカランです。
マッカラン社が所有する多彩なシェリー樽原酒の中から、16種の異なる樽をヴァッティング。
スパニッシュオークとアメリカンオークの両方を用い、サイズもバット・パンチョン・ホッグスヘッドの3パターン使用しています。
シェリー樽の深い香り、レーズン、ダークチョコレート、ローストした栗。ややペンキとナツメグ。
つるりとした口当たりで非常に飲みやすい。ドライフルーツの中には南国を感じさせる黄色のフルーツ、樽由来のスモーキーさが心地よく、まさにダーク&スウィート。
18年と同価格帯ですが、飲みやすく多層的なのはこちら。水っぽいのがお嫌いな方は18年を。
比較的色々なリカーショップやスーパーマーケットでも扱われており、手に入れやすいプレミアムラインです。最安はネット通販になると思います。
なお、2017年のバッチNo2までは、「RARE CASK」の下にバッチナンバーが明記されていただけでしたが、2018年よりデザインが一新され、よりバッチナンバーが目立つようになりまいsた。
現在は、ナチュラルカラー仕様。シェリーオークに由来する色味のみでカラーリングされています。商品説明には50のシェリー樽がブレンドされているとのことで、30000本近くが43%でボトリングがなされています。
香りや味わいは全てが同じコンセプトから作られ、丁寧にブレンディングされたことにより、かなり似通った味わいになっています。
ザ・マッカラン レアカスクブラック
マッカランは第2次大戦終戦直後、原材料の大麦麦芽と木炭が手に入らず、ピートを使用したという歴史があります。
それを再現したのがこちら、レアカスクブラック。とても珍しいスモーキータイプのマッカラン。
熟成に使われた樽は100樽程度のウイスキー原酒で、泥炭とオークの影響を受けたフルーティーなシェリードラムといった雰囲気。
濃い金色色で香りはシャープでバランスのとれたシェリー酒。ピートはほとんど感じられず柑橘系の果物と、少し埃っぽいオークの香り。
味は豊かでスパイシー。オイリーでウッディな印象がかなり強く、シェリー、ダークベリー、バニラ、ホワイトペッパー、
フィニッシュは短く、すこーしだけピートを感じます。
2016年フォトグラファーの Steven Klein (スティーヴン・クライン) がコラボした限定モデルはそれはそれはめちゃくちゃかっこいいです。いくつかタイプがあるんですが、コンプリートセットはすごい↓
ザ・エディションシリーズ
ザ・マッカラン エディション No.1
ボトルのトレーサビリティ(商品の生産から消費までの過程を追跡すること)を明らかに表現したシリーズ「エディション」シリーズ。
豆情報ですが、大阪の福島にある喫茶店風ショットバーBar Wallsideさんで全て飲めます。
エディションNo.1は、ヨーロッパとアメリカのオーク樽をスタイル別に8樽をヴァッティング(ブレンド)し2015年にリリースされた製品です。
8樽全ての情報が公開されており、ファーストフィルシェリー樽についてはどこのシェリー醸造所で作られた樽であるかまでが明らかにされています(順不同)
①1st fill Tevasa Butts Eu
②1st fill Toneleria Butts Eu
③1st fill Vasyma Puncheons Am
④1st fill J&M Martin Butts Eu
⑤1st fill Gonzalez Byass Butts Eu
⑥1st fill Tevasa Puncheons Ey
⑦2nd fill Sherry Hogsheads Eu
⑧2nd fill Sherry Butts Eu
Eu:ヨーロッパ
Am:アメリカ
*Tevasa:テバサ社。スペイン・へレスにあるシェリー樽原酒を提供している醸造場・樽工房(通称ボデガと呼ばれます)。ハイランドパーク蒸溜所も利用している会社。シーズニングに利用されるシーズニング液はゴンサレス・ビアス社から提供と言われています。
*Toneleria:樽製造場4社をまとめて言う分類。4社のうちの1社だと考えられます。
*Vasyma:Toneleria(樽製造場)のうちの1社。
*J&M Martin:ボデガの1つ。Jose y Miguel Martin社。山崎、ジェムソン、グレンファークラスにも樽を提供していると聞きます。
*Gonzalez:ティオペペでお馴染みのボデガはゴンサレス・ビアス社。
詳細はウイスキー樽の種類の記事を参照ください。
1年に1度のエディションシリーズ、そのファーストリリースであるNo,1はマッカランの中では高度数の48.0%で瓶詰されました。
香りは、アルコールの刺激臭、レーズン、赤リンゴ、メンソール、バニラ、やや粉っぽく、ココア、コーヒー滓、革製品、ゴム、硫黄、潮気、シナモン、クローブ、ダークチョコレート、畳。
口に含んだ味わいは、黒胡椒、赤リンゴ、キャラメル、レーズン、乾いた木、焦げたパン、シナモン、鉛筆の削りカス。
余韻や鼻抜けに感じる香りは、タンニン、黒胡椒、オレンジの柑橘が心地よく抜けます。
ザ・マッカラン エディション No.2
エディションNo.2は、毎年更新される世界のベストレストラン (The World’s 50 Best Restaurant Awards)で2013年、2015年に第1位を受賞し、世界一のレストランとなったEl Celler de Can Rocaの中心人物―シェフ、ソムリエ、パティシエの3人とマッカランのディスティラー計4名が選んだ樽をヴァッティングしたボトルです。
樽は4つの異なるボデガから7種の樽が選出され合計372の樽原酒がヴァッティングされたとあり、エディションNo.1同様に樽については情報が開示されています。
①1st fill Jose Miguel Martin Eu :Josep Roca selection
②1st/2nd fill Diego Martin Am/Eu:Joan Roca selection
③1st/2nd fill Vasyma Am:Jordi Roca selection
④1st Tevasa Eu:Bob Dalgarno selection
*Jose y Miguel Martin:J&M Martin社。ボデガの1つ。山崎、ジェムソン、グレンファークラスにも樽を提供していると聞きます。
*Diego Martin:Toneleria(樽製造場)のうちの1社。
*Vasyma:Toneleria(樽製造場)のうちの1社。
*Tevasa:テバサ社。スペイン・へレスにあるシェリー樽原酒を提供している醸造場・樽工房(通称ボデガと呼ばれます)。ハイランドパーク蒸溜所も利用している会社。シーズニングに利用されるシーズニング液はゴンサレス・ビアス社から提供と言われています。
No.1より少しだけ度数の高いこちら。世界で最も美味しいと定評のスペインにある三ツ星レストランの著名な3人が選んだこともあって期待が持てます。テイスティングに移りましょう。
香りは、チーズ、クリーミー、ミルクチョコレート、黒糖、コーヒー滓、レーズン、レモン、やや花っぽい、ナッツ、硫黄、乾いた木、ゴム。
口に含んだ味わいは、シナモン、コーヒー、イチジク、タンニン、生姜、草、ジャム、オレンジ、クローブ、ピーマン、レーズン、バニラ、青りんご、焦げたパン。
余韻や鼻抜けに感じる香りは、甘く、ドライ。生姜紅茶、シナモン、レモン。
No1よりややハーバルで青っぽい。マッカランらしさは無いように思えます。
ザ・マッカラン エディション No.3
エディションNo.3は世界的に有名な香水店「ロジャ・ダヴ・オート・パフューマリー」のオーナーを務めるロジャ・ダヴ氏とタッグを組み、樽種などを選定し発売されました。今回は8種類の樽が使用されています。
①1st fill Hudosa Butts Am
②2nd fill Refill Butts Am
③2nd fill Refill Butts Eu
④1st fill Tevasa Butts EU
⑤1st fill Tevasa Puncheons Eu
⑥1st Bourbon Hogsheads Am
⑦1st Tevasa Hogsheads Eu
⑧1st Bourbon Barrels Am
*Tevasa:テバサ社。スペイン・へレスにあるシェリー樽原酒を提供している醸造場・樽工房(通称ボデガと呼ばれます)。ハイランドパーク蒸溜所も利用している会社。シーズニングに利用されるシーズニング液はゴンサレス・ビアス社から提供と言われています。
有名香水ブランド「ゲラン」で香水学教授の肩書も得ているロジャ・ダヴ氏の手掛けたウイスキー。香水マニアにとっては必携です!
香りは、ジンで感じるマツ、バニラアイスクリーム、青りんご、ジャスミン、シナモン、生姜、フルーツケーキ、サルタナレーズン、レモン、生乾きの木、オレンジ、チョコレート。あと感じるのは非常に強い硫黄。
口に含んだ味わいは、バニラ、青りんご、洋梨、シナモン、生姜、焼いたパン、プラスチック樹脂。
第一印象は非常にアメリカライクに感じました。強い木質感と硫黄香の中にジャスミンやジンジャーが混ざり合う、好き嫌いがハッキリ分かれるボトル。
ザ・マッカラン エディション No.4
エディションNo.1~No.3まではボトルのトレーサビリティを明らかにし、何の樽がどんな影響を与えているのか?を検証してきましたが、今回ご紹介するエディションNo.4は、7種類の樽を用いて熟成された原酒を組み合わせ、ウイスキーの構造そのものに迫っていくことをコンセプトに開発されました。
樽種はそれぞれ、ウイスキーの基礎、ウイスキーの形、ウイスキーの構造、ウイスキーの頂点を示しているとのこと。
①2nd fill Refill Butts Eu/Am:ウイスキーの頂点
②2nd fill Refill Hogsheads Eu/Am:ウイスキーの頂点
③1st fill Vasyma Hogsheads Am:ウイスキーの構造
④1st fill Diego Martin Rosado Butts Eu:ウイスキーの形
⑤1st fill Jose Y Miguel Martin Butts Eu:ウイスキーの形
⑥1st fill Tevasa Butts/Puncheons Eu:ウイスキーの基礎
⑦1st fill Tevasa Hogsheads Eu:ウイスキーの基礎
*Jose y Miguel Martin:J&M Martin社。ボデガの1つ。山崎、ジェムソン、グレンファークラスにも樽を提供していると聞きます。
*Diego Martin:Toneleria(樽製造場)のうちの1社。
*Vasyma:Toneleria(樽製造場)のうちの1社。
*Tevasa:テバサ社。スペイン・へレスにあるシェリー樽原酒を提供している醸造場・樽工房(通称ボデガと呼ばれます)。ハイランドパーク蒸溜所も利用している会社。シーズニングに利用されるシーズニング液はゴンサレス・ビアス社から提供と言われています。
香りは、クルミ、プルーン、レモンピール、オレンジ、蜂蜜、リンゴ、革製品、生姜、ベーキングパウダー、コーヒー、ココア、洋梨、ベジタブル。
口に含んだ味わいは、甘いシェリー、オレンジ、黒胡椒、ミルクチョコレート、生姜、コリアンダー、砂糖水、サルタナ、グレープフルーツ。
余韻や鼻抜けに感じる香りは、ドライで、黒胡椒、タンニン、ダークチョコレート、甘夏、シェリーボム、ココア。
スパイシーでドライ。若々しさもあるけれど、柑橘とカルダモンが香るバランスの良いマッカラン。
ザ・マッカラン エディション No.5
デザイナー必見!ともいうべきボトル。
エディションNo.5は、色に関する課題を解決・商品を開発しているパントン・カラー・インスティテュート(Pantone Color Institure:アメリカに本社を置くパントンの企業)とコラボした商品。
ウイスキー作りと色彩の表現・創造には共通点が多くあるとし、100%ナチュラルカラーでそれを表現しています。
パッケージには樽の種類に加え、それがどの色を得たのか(色で表現するとどの色なのか?)が記載されています。
①1st fill Bourbon Barrel Am(色:Pantone 7563 c)
②2nd fill Refill Hogsheads/Butts Am(色:Pantone 7564 c)
③1st fill Tevasa Hogsheads/Butts Am(色:Pantone 7569 c)
④1st fill Vasyma Butts Am(色:Pantone 7565 c)
⑤1st fill Hudosa Hogsheads/Butts Am(色:Pantone 7571 c)
*Hudosa:Toneleria(樽製造場)のうちの1社。
*Vasyma:Toneleria(樽製造場)のうちの1社。
*Tevasa:テバサ社。スペイン・へレスにあるシェリー樽原酒を提供している醸造場・樽工房(通称ボデガと呼ばれます)。ハイランドパーク蒸溜所も利用している会社。シーズニングに利用されるシーズニング液はゴンサレス・ビアス社から提供と言われています。
香りは、塩キャラメル、チョコレート、ドライフルーツ、サルタナレーズン、アプリコット、オレンジ、シナモン、ジャスミン、硬水感、ミネラル、トリュフ、硫黄。
口に含んだ味わいは、蜂蜜、麦、チョコレート、ドライ、オレンジ、生姜、コーヒー、クローブ、キャラメル、サルタナレーズン、塩味、ダークチョコレート、タバコ、炭。
余韻や鼻抜けに感じる香りは、チョコレート、生姜、黒胡椒。
DTPやグラフィッカー、Webデザインをやっている人などにはおなじみのPantoneです。
味わいはシンプルでクリーン。複雑さはあまりありません。ちょっと企画モノ過ぎたという印象があります。
ザ・マッカラン エディション No.6
Macallan edition No.6は、エディションシリーズの6番目であり、最後のリリースとなりました。
マッカランの私有地を流れる今や伝説的な川「スぺイ川」。
マッカランのセールスディレクター、スティーブン・ブレムナー氏は、この川と周囲の蒸溜所のユニークな風景からインスピレーションを得て、樽や原酒を選択し、このボトルを開発しました。
①1st fill Tevasa Butts Am : The River Spey
②1st JMM Hogsheads Eu : The Ghillie
③1st Tevasa Butts & Hogsheads Eu : Hardy
④2nd Refill Butts Eu/Am : The Atlantic Salmon
⑤1st fill Vasyma Butts Am : Whisky Making at The Macallan
*Vasyma:Toneleria(樽製造場)のうちの1社。
*Tevasa:テバサ社。スペイン・へレスにあるシェリー樽原酒を提供している醸造場・樽工房(通称ボデガと呼ばれます)。ハイランドパーク蒸溜所も利用している会社。シーズニングに利用されるシーズニング液はゴンサレス・ビアス社から提供と言われています。
*The River Spey:スぺイ川。スペイサイド地区で有名。
*The Ghillie:マッカラン私有地を流れるスぺイ川にやってくる釣り人を支援したり、スぺイ川の保護を行う役職で、ロバート・ミッチェル氏が5年間継続して努めています。スコットランドで”ギリー”と呼ばれる複数の人々は、スポーツのための釣りを行う人を支援する人ともいわれます。スコットランドの召使が履いていたことで有名な靴で、舌革がなく、ひもを甲部の皮革製の環に通して留めるようにしたも靴という意味も。
*Hardy:英国の釣具ブランド。
*Atlantic Salmon:タイセイヨウサケのこと。スぺイ川は絶滅危惧種タイセイヨウサケの生息地。
香りは、プルーン、ダークチョコレート、生姜湯、シナモン、砂糖菓子、バニラ、リンゴ、柿、オレンジ、やや白ワイン様、ヘーゼルナッツ。
口に含んだ味わいは、プルーン、バニラ、乾いた木、シナモン、オーツ麦、生姜、オレンジ、ダークチョコレート、柿、キャラメル、コーヒー。
余韻や鼻抜けに感じる香りはとても滑らか。ローストナッツと木くず。やや鉄っぽい苦味。焼いたパン、蜂蜜、生姜。
非常に多彩なアロマを持っており、シェリーも過剰でなくバランスがいい。
クリーミーで上質なまろやかな甘みはやや古酒感も感じさせる。
個人的にはNo.1、No.4、No.6が秀逸と思いました。
ザ・マッカラン コンセプトシリーズ
ザ・マッカラン コンセプトナンバー1
マッカランが2018年に発表したコンセプトシリーズの第一弾。
コンセプトシリーズは、マッカラン蒸溜所のウイスキー製造背景にある革新的な芸術、音楽、文化を融合させたコレクションとしてリリースされました。
第一弾のこのボトルはウイスキーの熟成過程において2種類の樽を使うことは、ウイスキーにとってより豊かな香りや味わいを作り出すという事を発見した先駆者を称えて作られたボトルです。
シェリー樽で熟成された後にバーボン樽で熟成され、84000本が限定販売としてリリースされました。
バーボン樽で熟成した原酒をシェリーカスクで後熟(フィニッシュ)したものはよく見られますが、シェリー樽で熟成した原酒をバーボン樽で熟成するというのは、既存のウイスキー造りの常識を破壊するような実験的なウイスキーだと言えます。
香りは砂糖菓子、オレンジ、鉛筆の削りカス、レモン、キャラメル、カシューナッツ、チョーク、チョコレート、バニラ、ゴム、風船、マッチ。
口に含んだ味わいは、レモン、生姜、乾いた木、砂糖菓子、鉛筆の削りカス、オールスパイス、塩味、ナッツ、チョコレート、アルコール。
余韻や鼻抜けに感じる香りは、ドライ、乾いた木、オレンジ、レモン、生姜。ちょっとゴムっぽさ残るかな。
シーズニングシェリー樽からバーボン樽に移して熟成というコンセプトはよかったとは思います。実際、バーボン樽由来の香りや味わいはしっかりと、それにポジティブなニュアンスが感じられました。しかし最初のシェリー樽が残した硫化物は不運なことに取り除けなかったように思えますね~。
海外のレビューに興味深い考察があったので抜粋
この最低熟成年数表記のないボトルは何年だと思いますか?
瓶詰本数が84000本。
限定版と銘打ってのリリースではありましたが、この本数は限定と呼ぶことはできないと思いませんか。では販売価格を正当化するものはなんでしょうか?
なぜこのボトルは免税店限定なのでしょうか。
84000本は世界中の店舗に配るには十分ではないのでしょうか。
これがマッカランのコンセプトです。大衆を騙して、あなたの購入価格に見合うウイスキーを手に入れているのだと思いこませないでください。
といったかなりの酷評っぷりです。
ザ・マッカラン コンセプトナンバー2
マッカランが2018年に発売を発表したコンセプトシリーズの第二弾。
第二弾は、パッケージのレコード盤と木樽が示すように、「ウイスキー造り」と「音楽制作」という2つの創造的なアプローチの類似性に触発されたことを表現しています。
シェリーで味付けされたオーク樽、シェリーカスク、バーボン樽で熟成されたものがブレンドされ限定版としてリリースされました。
シーズニングシェリー樽とシェリーカスクとバーボン樽をブレンドするのは確かに珍しい試み。
また、コラボしている音楽はパッケージングデザインを見るとターンテーブルやシンセナイザーなども現代的で面白いですね。
マッカランも原料にゴールデンプロミス種を使っていた時代の伝統的な製法より、現代的な製法に目を向けていると考えられます。
香りは乾いた木、スパイス、シェリー、ドライフルーツ、オレンジ、
口に含んだ味わいは、スパイシー、オレンジピール、塩味、乾いた木、アーモンド、
余韻や鼻抜けに感じる香りはビターさがかなり強く、苦味が支配的。
んー、ナンバー1よりは飲めますが、全体的にシェリーにマスクされてしまっています。マッカランでなくてもいいような。。。。
第三弾を準備中という話です。それに賭けましょう!
ザ・マッカラン エステート
マッカラン蒸溜所の敷地内にある農場「イースター・エルキース・エステート」で収穫されたマッカラン独自の大麦を使って蒸溜されたウイスキー「マッカラン エステート」。マッカラン蒸溜所の故郷であり、遺産としているこの地で育てられた大麦を使用しています。
わずか2平方キロメートルほどの農場から採れる収穫量はごく少量で、年に1度しか蒸溜できません。
ザックリと解説をすると…ウイスキーの原料である二条大麦が収穫できる量は2平方キロメートルあたり54トン程。
大麦1トンから出来るウイスキーは約2万リットル。2万リットルから作れるウイスキーはおよそ3万本。
マッカラン蒸溜所が年に1500万リットルほどの原酒を仕込んでいることを考えると、2万リットルがどれほどわずかということが想像つきやすいかなと思います。
日本ではあまり見かけませんが、個人輸入している方はそこそこいるようです。ちなみに1824シリーズのひとつであるエステートリザーブとは異なる商品です。
ザ・マッカラン マスターデキャンタシリーズ
ザ・マッカラン リフレクション
樽種はスペインとアメリカのオーク樽ーホグスヘッド(マッカラン蒸溜所でリリースされるウイスキーの中で比較的小さな大きさの樽)で構成され、デキャンタボトルに43.0%で瓶詰めされました。
香りは蜂蜜、キャラメル、オレンジ、レモン、青リンゴ、チョコレート、バター、砂糖菓子、シェリー、カビ、アーモンド。
口に含んだ味わいは、革製品、焦げ、マジパン、レモン、サルタナレーズン、青リンゴ、ナツメグ、シナモン、クローブ。
余韻や鼻抜けに感じる香りは、オイリー、乾いた木、コーヒー豆、鉛筆の削りカス。
意外に売れ残っている高級品。
相場がかなり上下しており、扱っている酒屋さんも苦労しているところが多いかなぁといったところ。何かのイベントで飲むようなイメージでしょうか。
ザ・マッカラン M デキャンタ
超長期熟成原酒がブレンドに用いられ、2015年から1年に1度リリースされているマッカラン。
1940年代に蒸溜したとされる73年熟成原酒がクリスタルデキャンタボトルに瓶詰されており、全てがスパニッシュオークシェリー樽原酒100%でブレンドされています。
「マッカラン M」はマッカランブランド最高峰のボトルで、英語で匠を意味するマスタリーからネーミングされました。
ザ・マッカラン Mブラック
光沢のある黒色でデザインされたクリスタルデキャンタボトルは、マッカランのスモーキーな個性を祝うために作られました。
1824シリーズとして2017年と2018年の2度リリースされ、それぞれ45.0% , 44.8%で瓶詰めされたこのマッカランは、比較的力強いフレーバーを呈しています。
ザ・マッカラン オスクーロ
オスクーロという名前でリリースされるマッカランは、これで3度目になります。
実は2010年、2015年にもリリースがありましたが、今はもう飲めないので最新版をご紹介させていただきます。
暗いや濃いを意味するオスクーロという名に相応しいように、比較的シーズニングファーストフィルシェリー樽の比率が高く、ウイスキーに豊かで深みのある色と風味を与えるシリーズとして46.5%でボトリングされた「マッカラン オスクーロ」
中身は比較的古く、1987年~1997年の間に蒸溜された原酒がブレンドされているそうです。
香りはダークチョコレート、オレンジ、バニラ、プルーン、エスプレッソ、ナツメグ、シナモン、革製品、マジパン。
口に含んだ味わいは、スパイシー、ドライフルーツ、イチジク、オレンジ、青りんご、エスプレッソ、クローブ、シナモン、マルメロ、マジパン。
余韻や鼻抜けに感じる香りは、タンニン、エスプレッソ、シナモン、サクランボ。
個人的に、かなりおいしいと思っています。
マッカランのオールドボトルをプレ値で買うのもよいですが、このあたりを攻めてみるのも一興です。
Macallan A Night on Earth in Scotland
2021年の新年を祝うマッカランのニューリリース。
アメリカンバーボンバレル、アメリカンシェリーオーク、ヨーロピアンシェリーオークの3種類の樽で造られた原酒をヴァッティングした豪華なマッカランで、マッカラン蒸留所からのリリースではやや高めの度数となる43%で瓶詰めされました。
ザ・マッカラン 1824シリーズ
2013年にリリースされた免税店向けシリーズで、2018年に終売しました。
マッカランの持ち味ともいえるシェリー樽原酒100%が採用されているものの、12年、18年、25年などの年数表記を止め、原酒の色によって分けられたシリーズです。
ラベルにはそれぞれカラーをモチーフにした名前がつけられており、若いものから順に、ゴールド、アンバー、シエナ(黄褐色)、ルビーとなっています。
「天然色」と「樽へのこだわり」に重点を置き造られたボトルで、お手頃な価格で、100%シェリー樽を楽しみたい方におすすめのモデルでした。
ザ・マッカラン ゴールド
日本では正式に発売されなかったゴールドです。
ナチュラル・カラー、100%シェリー・オーク樽熟成で構成されています。
香りはマイルドでライム、オレンジの柑橘、ハチミツとバニラ、うっすらとシェリーのアロマ。
味わいはシトラスにまじりながらややアルコールを感じますが、少しするとキャラメル、甘いバニラ、次にオークとペッパーを感じます。
中くらいの余韻でドライな印象です。
ザ・マッカラン アンバー
こちらはファーストフィル、セカンドフィルの
- スパニッシュオーク シェリー樽
- アメリカンオーク シェリー樽
をヴァッティングして作られた2400本限定ボトル。
いつまでも眺めていたくなる美しい赤みがかった琥珀色が特徴です。
鼻腔をくすぐるシトラス、バニラ、レーズンの香り。
グリーンアップルの爽やかな甘みとシナモンの微妙なスパイシー風味。
シェリー樽からくる柔らかな果実味、ドライな余韻が長く続くボトルです。
ザ・マッカラン ルビー
100%ファーストフィルスパニッシュシェリー樽でつくられた540本の限定品。
美しい深紅のルビーカラーが特徴的です。
香りはプルーンやレーズンなどのダークフルーツ。そしてビターチョコレートと甘いパイプたばこの匂い。ウッドスパイス。
味わいはレーズンとジンジャー。かなりナッツ感が強く、クローブやコショウのスパイスも感じます。
余韻は長く熟したフルーツを感じます。
ザ・マッカラン シエナ
こちらは
- ファーストフィルのスパニッシュオーク シェリー樽
- ファーストフィルのアメリカンオークシェリー樽
この2種類をヴァッティングして作られたボトルで420本の限定発売。
輝かしい黄褐色が特徴的です。
香りは甘みがかったバニラやホワイトチョコに加えオレンジやグリーン・アップルの爽やかさ、そしてどっしりとしたエレガントなオークが全体を包み込みます。
味わいはイチジク、レーズン、オレンジピール、リンゴなどのフルーツにクリーミーなバニラ、そしてナツメグ、ショウガのスパイスも効いています。
ザ・マッカラン セレクトオーク
マッカランのマスター・オブ・ウッド (樽の選定氏)Georg Epsieが特別に選んだ
- ヨーロピアンオークのシェリー樽
- アメリカンオークのバーボン樽
- アメリカンオークのシェリー樽
上記3タイプの樽で熟成させた原酒をヴァッティングした。
バーボン樽からくるバニラ、バタースコッチのフレーヴァー、シェリー樽由来のフルーティな甘みが楽しめるボトルです。
原酒は若そうですが、3つの樽を重ねているからか重厚感のある飲みごたえ満点のボトルです。
ザ・マッカラン メーカーズエディション
免税店限定モデル1824シリーズの一つ「マッカラン ウイスキーメーカーズエディション」
マッカランのマネージャー「ボブ・ダルガーノ」氏によってバーボン樽、シェリー樽の原酒がブレンドされ作られました。
香りは、スパイシーかつスウィーティ。マーマレード、ココア、オレンジピール、チョコレート、コーヒー、シナモン、モルト、バニラ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、リンゴ、ライム。
口に含んだ味わいは、ナツメヤシ、革製品、ミルクチョコレート、ココア、レモン、モルト。
余韻や鼻抜けに感じる香りは、スパイシーで、シナモン、ナツメグ、コーヒー。
ザ・マッカラン エステートリザーブ
免税店向けにつくった1824シリーズを構成する一つ(その他に、セレクト・オーク、ウィスキー・メーカーズ・エディション、1824リミテッド・リリース)。
ホグスヘッドのシェリー樽で特別に熟成させた樽の中から、最大限にフレーバーが引き出された樽を厳選し、ノンチルフィルター、オールド・スタイルの80プルーフでボトリング。
マッカランらしいオレンジやバニラ、そしてハチミツ。ほどよい麦感とコク。
ボディの厚みはあまりなく、リッチとは言えませんが嫌みなイメージがまるでない飲みやすいマッカランです。
ザ・マッカラン ファインオークシリーズ
終売してしまったファインオークシリーズ。
2004年に発売して以来、8年、10年、12年、15年、17年、18年、21年、25年、30年と多くのラインナップを刻んできました。
現在は「トリプルカスクマチュア―ド」と名前を変え存続しています。
ザ・マッカラン ファインオーク 10年
ザ・マッカラン特有の華やかな上品さを残しつつもスムーズな口当たり、かつ気軽に楽しめるのがファインオークシリーズです。
厳密に言うと、シングルモルトではなく、ヴァッテドモルトになるんでしょうか。
謳い文句には「ハイボール専用マッカラン」とも。
あのマッカランをハイボールに!?とも思いますが、弾ける炭酸で香りが開くので、ザ・マッカランの完成された旨味を分解して理解できます。
こちらファインオーク10年は、ヨーロピアンオークのシェリー樽、アメリカンオークのシェリー樽、バーボン樽という3つの樽で最低10年以上熟成させた原酒をヴァッティングして作られました。
口に含むと甘みが支配し、シトラスを感じさせる爽やかな味わいですが、後からスモーク感、どっしりとしたウッディ感がやってきて一筋縄ではいかない複雑さを楽しめます。
ザ・マッカラン ファインオーク 12年
上記で紹介した3つの樽で、酒齢12以上の原酒をヴァッティングして作られました。
10年よりも原酒の熟成が進み、色も10年よりやや濃厚な麦色になります。
フルーティかつバニラやシトラスを連想させる香り、味わいは甘みの後にオレンジが濃縮した柑橘系の甘み。
余韻はオーク樽ならではスパイシーさ、そして長めのウッディが特徴的です。
ザ・マッカラン ファインオーク 25年
2004年に誕生したマッカランの新シリーズで、酒齢25年以上のアメリカンオーク・シェリー樽、ヨーロピアンオーク・シェリー樽、バーボン樽をブレンドした商品です。
当然ですが12年(もしくは18年)に比べると全体的に風味がどっしりと力強く、味わいも濃厚になります。
香りはほのかなピーチ、ブラッドオレンジ、ウッドスパイス。
長期熟成したスコッチが放つココナッツミルクのような甘みや先に来ますが、後からレモンなどの柑橘系の風味、そしてピート香も感じられます。
甘みとスパイシー感の同居、そして樽香の長い余韻を楽しめる贅沢なボトルです。
ザ・マッカラン ファインオーク 30年
30年熟成させたファインオークシリーズのプレミアムライン。
金色に光る”極み”を感じさせる風貌。
バニラやオレンジなど、複数のフルーツやスイーツを掛け合わせた複雑かつ心地よいアロマ。
やや淡白なマカダミアナッツのような味わいの後に、バニラアイス、ブラックチェリー、オレンジが追いかける…柔らかですが幾層にも重なり合う味わいは流石の一言。
シェリー樽シリーズの30年と同様に高額ですが、世界的に希少なボトルですので見かけた際には思い切ってお召し上がり頂くことをお勧めします。
ザ・マッカラン レッドコレクション
2020年10月12日突如youtube上に現れたマッカラン新製品の告知アニメーション。
3日間連続で予告が続き、10月15日にこれまたアニメーションで発表されたのがレッド・コレクションです。
1分30秒間の短い中、1824年から続くマッカランの歴史を忠実に再現したアニメーションは、非常に完成度が高く、一見の価値アリ(下に貼っておきます)。スペインの画家兼イラストレーターのハヴィ・アスナレス氏によって作られた映像です。
「ザ・マッカラン レッド・コレクション」はその名の通り、マッカランのメインカラーでもある赤にこだわった作品。
赤は生命、エネルギー、喜びを表します。 大麦畑、倉庫のレンガ、樽、全てのウイスキーまでが赤で表現され、マッカランの歴史が表現されています。
発表されたボトルは、40年、50年、60年の熟成ボトル。限定品として71年、74年、78年がリリースされました。
この78年は現在までに発表・リリースされたマッカランの中でも、最長期熟成品にあたります。
レッドコレクションはドバイ国際空港内のショップ「ル・クロ」にて発売中です。 また、今回発表されたアニメーションでコラボしたハヴィ・アスナレス氏によるイラストとサインが施された限定ラベルボトルのレッドコレクション全種を含むセットが限定で2セット作られ、1セットはアーカイブとして、もう1セットはサザビーズのオークションに出品され、食品慈善団体へ困っている人々に提供される250万食分の資金が寄付されました。
動画の内容:アニメーションでは赤色が多く用いられ、マッカランの歴史を表現しています。
地方の農家であったアレキサンダー・リード氏がおよそ2世紀前、約200年前の1824年にマッカラン蒸溜所を建設しました。
1年前の1823年は初の政府公認蒸溜所「ザ・グレンリベット蒸溜所」が建設されたことで有名ですが、その翌年、第2号として認められ免許を取得したのがマッカラン蒸溜所でした。
他の蒸溜所が生産量を増産するために大きな蒸溜機を使いはじめたのに対し、アレキサンダー・リード氏は小さな蒸溜機、小さなバッチで蒸溜を続けてきました。 今のマッカランの礎を気づき上げた歴史についても描かれています。
1892年にマッカラン蒸溜所を購入したロデリック・ケンプ氏は、スペイン、へレス産のシェリーでシーズニングされたオーク樽の長い熟成が洗練された甘いウイスキーを生み出すと信じ、赤いラベルをつけて出荷し始めました。
そして、マッカランの歴史的なリリース「レッドリボン」についても描かれました。 マッカランの祖と呼ばれたロデリック・ケンプ氏が亡くなった後も、ケンプの財団によりマッカラン蒸溜所は操業されていました。
ロデリック・ケンプ氏のひ孫にあたるアラン・シャッチ氏が当時最長期熟成品である「マッカラン レッドリボン」をリリースしています。その熟成年数は40年以上。レッドリボンという名の通り、ボトルの周りに赤いリボンを結ばれていました。
マッカランのおすすめの飲み方
日本でも愛好家の多く、その気品溢れるマホガニー色は見る者を虜にします。
濃厚でリッチなシェリー風味、ドライフルーツやプルーン、杏子の香り。そしてスムーズでスイートなバニラチョコレートの味わい。オーキーでスパイシーな余韻も特徴的で、これぞまさしくフルボディ!といったスペイサイドモルトを代表するシングルモルトです。
昨今は人気が上がり生産量が爆発的に増加。マッカランブランドから様々なシリーズがリリースされています。
一概にマッカランといえど、飲み比べてみるとそれぞれ風味が全く異なります。
各ラインナップのラベルには使用した樽や年数が明記されている場合も多いので、幾つかセットで飲んでみて違いを確かめてみるのも面白いです。
まずはシェリーオーク、ダブルカスク、トリプルカスクのそれぞれ12年ものを飲んでみましょう。
飲み方ですが無難にストレート、そしてトワイスアップが良いと思います。
シェリー樽100%のマッカランは、あまり冷やすと喉に張り付くような渋みを感じる場合もあると思うので氷を使う際はお気をつけて。
近年ではマッカランのオールドボトルの評価が非常に高まっていることも覚えておきましょう。
90年代以前のマッカランは酒質が非常に重く、こっくりとした麦の甘みに厚みのある芳醇なシェリー感が乗ります。ビッグシェリーと謳われ、その味わいと希少性からか価格も青天井です。
古参の方が「現行品とオールド品はまるで別物、昔はよかった、、、!」を語る代表的なウイスキー銘柄でもありますが、時代の変遷も含めて味わっていただき、今も昔も上手に嗜むのがよいでしょう。
マッカランに強いこだわりのモルトバーでは過去のシリーズや各年代で揃えているところもありますので、じっくりと向き合ってみてください。
ボトラーズでは「シークレットスペイサイド」表記で登場することが多くなっていて、「今回出たシークレットはどうやらマッカランらしいよ、、、」というささやきがSNSでしばしば聞こえます(笑)
話題に事欠かないマッカラン。いつの日もウイスキーラヴァー達の心を揺さぶって(振り回して)くれます。
2018年6月には210億円の総工費をかけ新蒸溜所をオープン。カフェやバーも併設されていて、まるで美術館のよう。
圧倒的な生産体制を確保し、ますます勢いに乗るロールスロイス。この先どんな走りを魅せてくれるのでしょうか。
ざっくり覚える!
ザ・マッカランはスコットランドのスペイサイド地方を代表するシングルモルトウイスキーで、日本におけるシングルモルトスコッチの代表格でもあります。グレンフィディックやグレンリベットも有名ですが、マッカランでウイスキーを知ったという方も数知れません。
過去、ロンドンの有名百貨店「ハロッズ」がまとめた書籍の中で、「シングルモルトのロールスロイス」と評されるほどエレガントな個性を放っていました。ただ、昨今のスタンダードボトルにはそこまでエレガントなイメージはなく、モルトマニアからは辛辣な意見が聞こえます。
問題なのは価格です。完全に高騰しすぎで、ボトルによっては高級車や不動産レベルにまで達しているものもあります。
12年、18年のスタンダード品を飲んだ後はBarに行って愉しむべきブランドかと思います。きっとおいしいオールドボトルを出してくれます。まだ手に入る限定品では、クラシックカットあたりが基準点になるかと思います。