二日酔いをできるだけ短時間で改善するためには、1にも2にも水分を摂取することが大切です。
そして、水分の中でも二日酔い効果が高いといわれているのが白湯(さゆ)。
二日酔い改善と聞くと思い浮かぶのは「シジミ」や「ウコン」、「アミノ酸」などです。
これらの食品やサプリメントにはしっかりと栄養分が含まれているので、効果があるのは当然といえましょう。
ではなぜ、何も栄養成分が含まれていない白湯に二日酔い改善効果を期待できるのでしょうか。
二日酔いの朝に白湯の効果
栄養成分を含まない白湯に二日酔い効果があると聞くと、少し不思議な気持ちになるかもしれません。
ですが、白湯に二日酔い効果を期待できるという話は本当で、その根拠は以下の通りです。
脱水症状を改善する
二日酔いと脱水症状はワンセットで起こることが多く、脱水症状を改善するためにはまず水を摂らなくてはなりません。
もちろん、このときに何かしらの栄養成分を含む飲み物を飲んでも構わないのですが、栄養成分よりも先に水分を身体に吸収させたいのなら、栄養成分を含まない白湯のほうがおすすめできます。
つまり栄養成分がないこともメリットになりうる場合があるんですね。
水分代謝の促進
脱水症状なのに水分代謝を促進させる必要がある?と、疑問に思うかもしれません。
しかし、二日酔いの原因物質を体外に排出させるためには水分代謝を活性化させる必要があります。
二日酔いの原因物質であるアセトアルデヒドが発生すると、その成分はやがて血液に乗って全身を巡ります。
そして、その量が多いほど体外に排出されるまでの時間が長くなり、これが二日酔いの状態を作り出すことになります。
つまり、血中のアセトアルデヒド濃度を薄めて短時間で体外へ排出させるためには、栄養成分を含む飲み物よりも白湯のほうがおすすめできるということです。
二日酔いの朝の吐き気解消にも白湯が効果的
二日酔いの吐き気、本当に辛いですし「またやっちゃった!」と、情けない気持ちになることもありますよね。
でも、二日酔いになってしまったものはしかたがありません。
二日酔いので吐き気が起こるということは、完全に胃の内部が荒れている証拠です。
そのようなときには、無理に冷水やジュース、炭酸などを飲むのではなく、少し冷ました白湯をチビチビ飲んでみましょう。
胃の内部の荒れは短時間では改善されませんが、白湯でいたわってあげれば徐々に快方に向かうはずです。
気持ち悪くて白湯すら飲めない場合
アルコール成分によって胃の内部が荒れに荒れていると、白湯すら吐いてしまうことがあります。
このようなときには、まず白湯にこだわらず飲めそうな飲み物を選んで飲んでみることにしましょう。
味や臭いがない白湯がダメでも、リンゴジュースだったら大丈夫だった、トマトジュースだったらなんとか飲めたということは実際によくある話です。個人的にはソルティライチはとても飲みやすかったです。
しかし、それでもダメな場合もあります。
でも心配せずに、そのようなときにはしばらくなにも飲まず、アルコール成分が体内から排出されるまで待ちましょう。
その間は辛いかもしれませんが、変に行動を起こすと吐き気がひどくなるリスクが高まります。
吐いてしまって体内水分をどんどん失うよりは、なにもせず胃の荒れが落ち着くまで待ちましょう。12時間~24時間くらいで回復するはずです。
冷たい水よりも白湯がいい理由
二日酔いで喉が渇くと冷たい水が欲しくなりますが、冷たいままの水を飲むのなら、少し手間がかかるとしても、お湯を沸かして冷ました白湯のほうがおすすめできます。
では、その理由はどのようなるところにあるのでしょうか?
胃腸への刺激が少ない
冷たい水をいきなり胃に流し込むと、胃がキュッと萎縮します。
これは、体温よりも冷たい水が急に胃に送り込まれることによって起こる現象で、胃の働きが弱る前兆として起こります。
これは水に限ったことではなくどのような飲み物でも起こることですが、このようにして胃が冷えることで機能が弱ると、消化不良や下痢などの不調が起こりやすくなります。
ただでさえ二日酔いで辛いのに、消化不良や下痢が起こったらたまったものではありません。
そうならないためには、少し手間ではありますが、白湯を作ってゆっくりと飲むことを検討してください。
内臓の冷えは肥満の原因にも
胃から腸へ冷たいままの水が送られると、消化不良や下痢だけでなく、内臓が急激に冷やされ、冷え症になることがあります。
また、内臓が冷えるとその周囲には脂肪が蓄積されやすくなり、メタボの原因になることがあります。
内臓脂肪は皮下脂肪よりも落ちやすいとはいわれていますが、冷たい飲み物を飲み続けると運動をしてもなかなか落ちず、それが蓄積されるとポッコリお腹が目立つことになります。
ポッコリお腹は中高年の代名詞としてたとえられることもありますので、いつまでも若々しくあるためにも、内臓の冷えだけは阻止する必要がありますね。
白湯を飲むなら1回どれくらい?飲みすぎるとどうなる?
白湯が二日酔いに効果的なことはわかりましたが、次に気になるのが1回でどれくらいの白湯を飲めばいいのか?という点。
白湯は内臓への刺激が少なく、また、カロリーもないため、飲みすぎでカロリー過多になる心配はありません。
そこまで心配せずとも大丈夫ではあるのですが、一応注意点を書いておきましょう。
胃液が薄まり消化不良を誘発
胃の冷えとともに消化不良を引き起こす原因になるのが、大量の水分摂取で薄まった胃液です。
ご存じの通り、私たちが普段口にしている食物は胃液によって消化され、小腸へと送られていきます。
そして、胃液が薄まってしまうと入ってきた食物がうまく消化されないままで小腸へ送られることになり、消化不良が起こります。
といっても冷たい水ほどがぶ飲みできないのが白湯ですので、この心配はないでしょう。
胃内停水
大量の水分を摂ったときに吐き気がする、あるいは吐いてしまうようであれば、それは水分の摂りすぎによる胃内停水が起こっている可能性が高いです。
胃内停水とは、胃の内部に胃液が大量にあり、その排出が追い付いていない状態をいいます。
胃内停水が起こると、胃の内部でチャポチャポと水の音が聞こえますので、容易に気付くことができるでしょう。
胃内停水は胃の機能が弱っているときに起こりやすいといわれていますので、特に二日酔いで胃粘膜が荒れているときには要注意です。
水分が原因でむくむことも
水分代謝が滞っている状態で水分を摂りすぎると、水分の体外排出が追い付かずむくみが現れることがあります。
人体の水分代謝促進には水分の摂取が必要ですが、あまり摂りすぎるとむくみの原因になることがあるということは、知識として頭に入れておく必要があるでしょう。
とりあえず、白湯は1回あたり200~300mlを目安として飲むと良いです。
私の若い頃の話になりますが、居酒屋で遅くまでお酒を飲み、先輩のお宅に1泊させていただいたときに、先輩のお母さんが白湯を作って飲ませてくれたことがあり、これが二日酔いの症状を和らげてくれたことを覚えています。
先輩のお母さんが若い頃には、現在のようにウコンやヘパリーゼなどの二日酔い改善サプリがあったわけではないため、二日酔いといえば白湯やみそ汁で改善を試みたのだそうです。
古くから行われている白湯を飲むという方法は、どうやら理に適った二日酔い改善方法のようですね。
お酒を飲んでいる最中から二日酔い予防しよう
二日酔いで弱った胃を休めるためにも、白湯は有効ということがわかりましたが、二日酔いになりたくないのなら、お酒を飲んでいるときからその飲み方に注意を払うことも有効です。
私が最もおすすめできるのは、お酒を飲んでいる間に水も飲むという方法。
私はほぼ毎日お酒を飲んでいますが、この方法を実践し始めてからというもの、二日酔いになりにくくなったことはもちろんのこと、健康診断でも肝臓で引っ掛かったことはありません。
お店でお酒を飲んでいるときにはなかなか白湯を飲めないかもしれませんので、そのようなときにはチェイサーをひとつ用意してもらっておいて、お酒の合間にチビチビと水を飲むといいですよ。
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