古くから、柿は二日酔いに効くといわれてきました。
その理由として一般的に挙げられるのは、「柿は身体を冷やすからお酒による身体のほてりを鎮める」という民間療法的なものです。
しかし調査してみると、柿が二日酔いに効く本当の理由は別のところにあるようです。
今回の記事では、柿が二日酔いに効くといわれるその根拠を、柿に含まれる栄養素から探ってみることにします。
ぜひ、柿が食べられる時期には二日酔い対策の参考にしてみてください!
二日酔いを予防する柿の栄養素
結論からお話ししますと、柿が二日酔いに役立つという話は本当のようです。
それは、柿に含まれているある成分が二日酔いの改善に役立つといわれているからです。では、柿にはどのような成分が含まれ、私たちの体内でどのような働きをするのでしょうか?
ビタミンA
柿にはβカロテンという成分が含まれており、この成分は体内に取り込まれるとビタミンAへと変換されます。
ビタミンAには免疫力向上作用や抗酸化作用がありますので、飲酒で疲労した体力の回復に役立つでしょう。
ビタミンC
ビタミンCにも強い抗酸化作用があるため、体内の活性酸素の働きを抑える効果を期待できます。
また、ビタミンCにはアルコール成分の分解促進作用や肝機能の向上作用があるとされていますので、二日酔いの際には積極的に摂取すべき栄養素だといえます。
カリウム
体内でアルコールが分解される際には大量の水分が消費されるため、二日酔いになるほど飲酒した翌日には、脱水症状になっています。
すると、体内ではそれを改善する目的で水分を蓄えようとする働きが強まります。
その結果起こるのが「むくみ」と言われる症状ですが、カリウムには利尿作用があるため、血中の余分なナトリウムや老廃物を排出させ、むくみの改善に役立ちます。
カタラーゼ
「カタラーゼ」とは、柿に含まれる食物酵素の一種で、アルコール成分の分解に役立つといわれています。
二日酔い改善に必要なのは、体内で分解・代謝される際に生成されるアセトアルデヒドという成分のスピーディーな体外排出ですので、「カタラーゼ」を含む柿を食べることが二日酔いの改善に役立つというのもうなずけます。
タンニン
柿の渋み成分である「シブオール」というタンニンの仲間の成分には、アルコール成分の分解に役立つといわれています。この成分は、生の柿よりも干し柿に多く含まれていますので、タンニンを多く摂りたいのなら干し柿のほうがおすすめできるでしょう。
食物繊維
柿には食物繊維が豊富に含まれていますので、飲みすぎ・食べ過ぎ後の腸内環境の改善に役立ちます。
ただし、下痢を伴う二日酔いが起こっているときには、この成分によって下痢が悪化する可能性が考えられますので、ひとまず下痢が治まってから柿を食べるようにしましょう。
まだまだある柿の効果効能
柿には多くの二日酔いに効果的な栄養素が含まれているということがわかりましたが、柿の実力はそれに留まらず、以下の効果も期待できます。
疲労回復効果
二日酔いの朝には、いわゆる”飲み疲れ”という臓器の疲労感が残ることがありますが、柿を食べることによってこの疲労感の緩和効果が生まれることがわかりました。
上記では、柿に含まれるビタミンAが疲労回復に役立つという話をしましたが、柿にはビタミンKやビタミンB1、B2などのビタミンも含まれており、これらの相乗効果によって日常的な疲労の回復にも役立ちます。
二日酔いのときだけではなく、「ちょっと疲れたな」と感じたときにも柿を食べてみるといいかもしれませんね。
免疫力の向上効果
柿に含まれる成分には抗酸化作用を持つものがあり、免疫力向上効果を望めると言われています。
年齢とともに体力がなくなってきた、あるいは、ちょっとしたことで風邪をひきやすくなったという方は、普段から柿を食べて免疫力の強化を図ってみてはいかがでしょうか。
整腸効果
柿に含まれている食物繊維には腸内環境を整える働きがありますが、それと同時に腸内の脂質を体外へ排出させる働きもあります。
お酒を飲む際、おつまみで揚げ物を食べるという方は多いと思いますが、油分の多いものは食べ過ぎると腸内環境を悪化させる原因になることがあります。
お酒の席だけではなく、普段から脂肪分が多い食事を摂ることが多い方は、柿を食べて腸内環境を整えてみると良いでしょう。
柿を生で食べるならこの方法がおすすめ
ここでひとつ、私のおすすめの柿の食べ方をご紹介しておきます。
柿はそのまま食べてももちろん美味しいのですが、私はさいの目にダイスカットした柿をヨーグルトに混ぜて食べるのが好きです。
ヨーグルトには乳酸菌が豊富に含まれており、腸内に到達すると善玉菌を増やす働きをします。
つまり、柿とヨーグルトという組み合わせで食べることが、より腸内環境の整備に役立つということですね。
柿とヨーグルトって合うの?と思うかもしれませんが、100ml程度のヨーグルトに1個分の柿を混ぜると、生の柿とはまた違った風味を楽しむことができますよ。
特にヨーグルトがお好きな方は、ぜひ一度、この食べ方を試してみてくださいね。
二日酔い改善に干し柿がお手軽
干し柿は栄養価が高くスーパーフードとしても注目されています。
生の柿に比べてビタミンCは大幅に減るのですが、タンニンやビタミンA、食物繊維、そして必須脂肪酸が大幅に増えます。
もうひとつは手間です。
柿を生で食べるには、剥くというひと手間があります。
しかし、二日酔いになるとこのひと手間が面倒になることも少なからずありますので、そのようなときに干し柿はお手軽です。
干し柿であればお酒を飲む前に用意しておけば、あとはそのまま食べればいいだけですので、剥くというひと手間がなく柿を食べることができます。
柿酢が二日酔いに効く?
柿酢にはタンニンだけでなく、カリウムやポリフェノール、ビタミン類が豊富に含まれているため、高血圧の予防や改善、疲労回復、二日酔いの予防効果を期待できるといわれています。
柿酢の作り方はとても簡単で、生の柿の皮を剥き、酢に漬け込むだけでOKです。
しかし、手作り柿酢の場合では冷蔵庫で保存しなければならない上になるべく早めに消費しなければならないというデメリットがあります。
このような保存や消費期限が気になる方は、手作りではなく市販品を上手に活用することをおすすめします。
ちなみに、柿酢はアマゾンなどのショッピングサイトで取り扱いがありますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
なお、柿酢はそのまま飲むと喉や胃の粘膜に強い刺激を与えて荒らす可能性がありますので、飲む場合には4~5倍程度に薄めましょう。そのままで飲みにくい場合には少量のハチミツを混ぜるという方法がおすすめです。
柿の葉茶と二日酔い
二日酔いの原因はアセトアルデヒドですが、下記の葉茶にはこの成分の分解や代謝を助けるビタミンCが豊富に含まれています。そのため、二日酔い改善効果を期待できるといわれています。
また、お酒を飲む前に柿の葉茶を飲んでおけば二日酔い予防に役立ちますので、お酒を飲む直前に飲んでみるといいかもしれません。
柿の葉茶はアマゾンなどのショッピングサイトやドラッグストアなどで購入できますよ。
柿を食べるタイミングと適量は?
本当は、飲んだ直後に柿を食べるといいらしいですが、酔っぱらってしまうと柿のことなんかすっかり忘れてしまいますよね?
ハイ、私もそうです。
で、案の定二日酔いになってしまうわけですが、とりあえずなってしまったものはしかたがありませんので、まずは水分をたっぷりと補給したあと、少しずつ柿を食べるという方法がおすすめです。
また、柿を食べる際に気になるのが何個食べればいいのか?ということですが、ご紹介してきたとおり、柿には腸内環境を整える成分が含まれています。
なので食べ過ぎれば下痢が起こります。この点を踏まえた上で、柿を食べるなら1日2個までとしておきましょう。
生の柿ではなく、干し柿にはタンニンや食物繊維の含有量が多いという特徴があり、生の柿の約9倍もの食物繊維が含まれているといわれています。
つまり、干し柿を調子に乗って食べ過ぎると消化不良によってお腹をくだす可能性があるということです。(ちなみに干し柿にはカリウムも豊富に入っています)
干し柿は食べやすいため、ついつい食べ過ぎてしまうことがあるかもしれません。
食べ過ぎると下痢が起こるリスクが高まりますので、生の柿と同様、多くても1日2個までを目安とすると良いでしょう。
あと、女性の方はカロリーも気になるところ。
生の柿1個は約120キロカロリー、干し柿では1個140キロカロリーですので、カロリーオーバーにならないためにも、食べ過ぎには注意しましょう。
なお、柿酢なら1日おちょこ1杯程度、下記の葉茶は1日200ml~400mlが飲む目安となっています。
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