二日酔いの朝に飲む味噌汁は、絶妙においしい。。。
二日酔いになると喉が渇くので、とりあえずどのような飲み物や汁物でも美味しく感じますが、とりわけみそ汁は、飲んだ瞬間に「うまい！」と思ってしまいます。
そして、みそ汁などの汁ものを飲みたくなるのにはちゃんと理由があったのです。
今回は、お酒を飲んだ後や二日酔いのときに味噌汁を「うまい！」を感じる理由、そして、おすすめの具についてご紹介していきましょう。
お酒を飲んだ後や二日酔い時に味噌汁を飲みたくなるのはなぜ？
お酒を飲んだ後のシメに味噌汁を飲むと、妙に「うまい！」と感じることがありますよね？また、二日酔い時にも味噌汁を飲みたくなることがあります。
さらに、二日酔いで気持ち悪いと感じているときでも、味噌汁だったら不思議と飲めるという方も多いことでしょう。これはどのような理由によるものなのでしょうか？
味噌汁の効果については以下で詳しく述べますが、お酒を飲んだ後や二日酔い時に味噌汁を飲みたくなるのは、「身体が飲酒によって失われた栄養素を補給しようとしているから」です。
ご存じの通り、二日酔いで気持ち悪い、あるいは吐くなどの症状が現れているときに体内で悪さをしているのは、アセトアルデヒドです。
しかし、気持ち悪いと感じる、あるいは吐くなどのほかに頭痛が起こっている場合では、体内の糖質やミネラル成分などの不足を疑わなくてはなりません。
そして、このような頭痛の改善に役立つのが味噌汁に含まれている栄養成分なのです。味噌汁はインスタントでも効果は変わりませんので、自分で作るのが面倒…という方は、いざというとき用のインスタント味噌汁を何種類か用意しておいてみてはいいかがでしょうか。
お酒のあとor二日酔いにうまい！味噌汁の科学
味噌の原材料となっている大豆には、植物性タンパク質や大豆イソフラボンなどの栄養成分が豊富に含まれています。
そして、それを発酵させて作られたのが味噌です。
味噌は発の段階で数種類のアミノ酸やミネラル、ビタミン、食物繊維といったさまざまな栄養成分を生み出します。
では、これらの成分には二日酔いにどのような効果を期待できるのでしょうか？
脱水症状の改善
お酒を飲んでいる最中はトイレが非常に近くなります。
これは、お酒の利尿作用によって起こる現象で、お酒を飲めばそれだけ体内の水分が尿として排出されてしまいます。
そして翌日になって起こるのが脱水症状で、それと同時に起こりやすいのが頭痛です。
お酒を飲んだ翌日に脱水症状が起こると、喉が渇く、口の中が渇く、目が渇く、頭痛などの症状が現れやすくなりますが、人によっては皮膚の水分量が極端に減少して、ひどい乾燥肌が起こることもあります。
そしてここに吐くが加わると、ますます体内の水分量が低下して乾燥肌になりやすい状況になります。
また、飲酒中には尿とともにミネラル成分も大量に排出されますので、味噌汁から水分とミネラル成分を摂ることが、お酒を飲んだ翌日の二日酔い改善に役立つということです。
私のような乾燥肌の女性には嬉しい効果です。
私はお酒を飲んで吐くということはあまりないのですが、お酒を飲んだ翌日に気持ち悪くなったり、頭痛が起こったりすることはよくあります。
そしてそのようなときには自然と味噌汁を飲みたくなることが多いため、インスタント味噌汁を自宅に常備しています。
最近では、スーパーやコンビニなどでさまざまな種類のインスタント味噌汁が販売されていますので、ご興味がある方はスーパーやコンビニなどを覗いてみると良いでしょう。
肝機能の修復効果
味噌に含まれるタンパク質やミネラル成分は、肝機能の修復に役立つといわれています。
アルコール成分が肝臓で分解・代謝される際にはビタミンB1をはじめとするビタミン成分が大量に失われます。
つまり、お酒を飲んだあとにはビタミン合成を促進させる工夫を行わなくてはらないということで、それに役立つのが味噌に含まれるタンパク質だということです。
また、ビタミンB1を直接摂取したいのなら、この成分を多く含む豚肉の摂取もおすすめです。
「豚ロースの味噌漬け」などの料理は最高の二日酔いメニューになりそうですね。
二日酔いで吐き気がしているときにはなかなか豚肉を食べる気にならない場合は、まずは味噌汁で水分と栄養を補給しておき、体調が整ってきたら豚肉を食べてみると良いでしょう。
ただし、頭痛だけならまだしも、気持ち悪い、吐くかもしれないというときには無理に豚肉を食べようとするのではなく、水やその他の飲み物、味噌汁などを飲んで体調が落ち着くまで待ってくださいね。
塩分補給効果
脱水症状が起こっているときには、それと同時に塩分不足が起こっている可能性も考えられます。
そのようなときに適度な塩分を補給できるのが味噌汁です。
しかし、味噌汁は塩分濃度が高いイメージがあり、「あまり多く飲んでしまうと塩分過多になるのでは？」と心配になる方がいるかもしれません。
しかし、近年の研究では味噌汁1杯当たりに含まれる塩分は約1ｇ程度であることがわかっており、成人男性の平均的な1日の塩分摂取量9ｇには届きません。
もちろん、塩分は他の食品からも摂取しますが、それとあわせたとしても、1～2杯の味噌汁で塩分過多になる心配はほぼないでしょう。
このように二日酔い改善に役立つ味噌汁ですので、それを飲めば「うまい！」と感じるのもうなづけますね。
参考：http://www.minamitohoku.or.jp/kenkokanri/201203/kanzo.html
総合南東北病院 健康倶楽部
しじみにあさり、みそ汁の具はこれがおすすめ！
二日酔い時の味噌汁といってすぐに思い浮かぶのは、やはりシジミの味噌汁でしょう。
もちろん、しじみの味噌汁も二日酔いが以前に役立つのですが、ほかにも二日酔い改善に役立つ味噌汁の具はたくさんあります。
しじみの味噌汁
しじみにはオルニチンのほか、鉄分の吸収力を高めるビタミンB12、コハク酸、アミノ酸などの栄養成分を豊富に含んでいますので、貧血気味の方にもおすすめできるでしょう。
ちなみに、オルニチンに効果を期待するのであればキノコ類をたくさん摂ったり、オルニチンサプリを飲んだほうがよいです。
わかめの味噌汁
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ナトリウムやヨウ素などのミネラル成分を豊富に含んでいますので、飲酒によるミネラル成分不足改善効果を期待できるでしょう。
なお、生わかめは足が早く日持ちしませんので、二日弱い改善用として用意しておくのなら乾燥わかめがおすすめです。
あさりの味噌汁
亜鉛、鉄、カルシウム、ミネラル、ビタミンB12のほか、タウリンも豊富に含まれており、二日酔い改善効果だけでなく、中性脂肪の減少効果やコレステロール値の正常化にも役立ちます。
しめじの味噌汁
しめじには、カルシウムの吸収を高める作用を持つビタミンDのほか、B1、ビタミンB2、ナイアシン、リジンなどの栄養成分が豊富に含まれており、二日酔い改善効果や疲労回復効果を期待できるといわれています。
なめこの味噌汁
食物繊維を豊富に含む食材であるため、飲酒によって荒れた腸内環境の改善に役立ちます。
また、ナイアシンの含有量も多く、二日酔いの原因物質・アセトアルデヒドの分解にも役立つでしょう。
豆腐の味噌汁
植物性タンパク質やカルシウムを豊富に含む食材です。
また、味噌汁に適した豆腐には木綿と絹ごしがありますが、二日酔い時にもつるんと喉を通りやすいのは絹ごしです。
あおさの味噌汁
あおさには、食物繊維、カルシウム、ビタミンA、ビタミンB12などの栄養素が豊富に含まれています。また、あおさの味噌汁であれば具が喉に引っ掛かることもないため、具が喉に詰まって吐く、気持ち悪くなるなどのトラブルは起こりにくいですね。
インスタント味噌汁で乗り切る二日酔い
味噌汁は、自分で作ればカスタマイズできますし、一度に2～3杯分の量を作ることができます。
しかし、二日酔いで辛いときには自分で作っている場合ではないこともあるでしょう。
そのようなときに役立つのが、熱湯を注ぐだけで作れるカップ味噌汁などのインスタント味噌汁です。
最近では、アサリやしじみを真空パックにしたインスタントみそ汁もありますので、上手に利用してみてください。
私も、このようなインスタント味噌汁をちょくちょく利用しています。
以前ではインスタント味噌汁の種類が限られていましたが、最近では実にさまざまな種類の製品が販売されていますので、これはもう利用しない手はありません。
わかってはいてもつい飲みすぎることは誰にでもありますので、飲み過ぎが気になる方は、何種類かのインスタント味噌汁を常備しておき、二日酔いに備えてみてはいかがでしょうか。
登場し始めた頃のインスタント味噌汁は申し訳程度にしか具が入っていなくて、「ザ・インスタント」というイメージが強かったですよね？しかし最近では、インスタントとは思えない、豪華で具だくさん、しかもとても美味しいインスタント味噌汁が数多く販売されています。
このようなインスタント味噌汁を用意しておけば、二日酔いで気持ち悪い、吐くかもしれないなどの状況でなくても便利に活用することができます。私自身、仕事で疲れてちょっと家事をサボりたい…なんていうときには、インスタント味噌汁乗り切っていますよ。
お酒を飲んだ翌日には梅干しもいい！？
味噌汁でも吐くとしたら、それはかなり重症の二日酔いです。
実は私自身、若かりし日に無茶飲みをして、お酒を飲んだ翌日には気持ち悪いを通り越して、ただ吐くばかりという苦しい思いをしたことがありました。
さすがに今ではそんな無茶飲みはしませんけどね。というか、できない(笑)
そして、そのような状態のときに「助かった！」と思ったのが梅干しの存在です。
梅干しには小梅のような小粒タイプもありますが、私のおすすめは紀州のハチミツ漬梅干しです。
この梅干しは酸っぱすぎず、かといってハチミツの甘さがでしゃばることもなく、ほど良い甘さで食べやすいですよ。
あと、甘いのが苦手な方ならカリカリ梅なんかもおすすめできますね。
そういえば、うちの編集部でもカリカリ梅を見かけたことがあるような…(笑)
カリカリ梅は梅干しとはテイストが異なりますが、梅のクエン酸は含まれていますので、二日酔いで気持ち悪いと感じたときには1粒だけでも食べてみるといいですよ。
梅干しと二日酔いについては以下の記事で詳しく書いています！
吐き気で辛いときにはまず「水」
吐き気がするときには無理に味噌汁を飲もうとせず、水を飲んでしばらく様子を見ましょう。
ひどい二日酔いの場合では回復までに半日以上かかることもありますが、
このような状態で無理に味噌汁や食品を摂ってしまうと、それが引き金となって吐き気がひどくなる可能性が高まるでしょう。
吐き気で辛いときにはまず水、体調が少しずつ戻ってきたタイミングで味噌汁を飲み、二日酔いの改善に努めましょう。
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BARREL編集部では「健全な身体でおいしくウイスキーを飲もう！」をテーマに、二日酔い関連の記事を100記事以上書いてきました。
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