二日酔い回復論争の常連組、それはコーラやサイダーなどの清涼飲料水。
このような清涼飲料水は水分補給の面から見ても、スッキリとした飲み口であるため、二日酔いでも比較的飲みやすいというメリットがあります。
また、これらには適度なブドウ糖が含まれているため、二日酔い頭痛の改善に効くという話もありますね。
というわけで、諸説あるコーラ最強説、スプライトが効果的説、サイダーが一番説などなど、どれが二日酔い頭痛や吐き気などの症状に効くのか検証していきましょう。
二日酔いにコーラなどが飲みたくなるのはなぜ?
二日酔いになると、なぜかコーラなどの炭酸飲料を飲みたくなるという方は多いはず。
私もその1人なのですが、二日酔いで頭痛や吐き気が起こっているのになぜ炭酸飲料を飲みたくなるのか、本当に不思議です。
そのはっきりとした理由についてはまだわかっていないようですが、「炭酸飲料の酸で口の中がスッキリするような気がする」「水では一気に量を飲めないが、味付きの炭酸飲料ならたくさん飲める」といったところでしょうか。
二日酔い改善に効くのは大量の水を飲むことだといわれています。しかし、水分を摂ればアセトアルルデヒドの体外排出には役立ちますので、水だろうが炭酸飲料だろうが、飲めるなら飲んだほうがいいことは間違いないでしょう。
また、ほとんどの炭酸飲料には糖分が含まれていますので、飲みたくなると感じるのは身体が糖分を欲している可能性も考えられます。
ひどい吐き気が起こっておらず、なおかつ炭酸飲料を飲みたくなるときには、少しずつ様子を見ながら飲んでみると良いでしょう。
炭酸飲料を飲みたくなっても吐き気があるのなら、無炭酸の清涼飲料水を飲んでみるというのもひとつの方法です。
コーラやスプライト、サイダーは吐き気改善にも効くのか
炭酸の刺激で一時的に吐き気が治まる可能性はありますが、強い吐き気が出ているのなら、なるべく胃を刺激しない飲み物がおすすめです。
そうしないと、胃の中に炭酸ガスが溜まり、吐き気がひどくなったり本当に吐いてしまったりするリスクが高まるのです。つまり、吐き気が出ているのなら「炭酸飲料を飲みたい」という欲求が現れてもなるべく我慢して、水や別の飲み物を選ぶべきだということですね。
別の記事でも書いていますが、トマトジュースやりんごジュースなどは胃に優しく、吐き気の原因になりにくいという特徴があります。
また、これらの飲み物には果糖が含まれているため、飲みたくなるかどうかは別として、二日酔いの頭痛や吐き気に効くという話もありますね。
軽い吐き気なら炭酸飲料で対応できるかもしれません。しかし、強い吐き気が出ているのなら、炭酸飲料ではなくトマトジュースやリンゴジュースのほうがおすすめでき、その後の吐き気も出にくいでしょう。
炭酸飲料は二日酔い時に飲んでいいのか
炭酸を飲むと一時的に胃の内部が刺激されるため、吐き気や嘔吐があるときには飲むことを控えたほうがいいかもしれません。げっぷがたくさん出る原因になる場合もあります。
ただ、炭酸飲料を二日酔い時に飲んではいけないという科学的なエビデンスは見つかりませんでしたので、飲みたくなるのなら、ひとまず「飲んでよし」と捉えておいて問題ないでしょう。
二日酔いにブドウ糖が効くといわれる理由
コーラ、サイダー、スプライト、ファンタなどの清涼飲料水には糖質(ブドウ糖)が含まれており、これが二日酔い頭痛の改善に効く可能性があるといわれています。
ではなぜ、ブドウ糖が二日酔い頭痛の改善に効くといわれているのでしょうか?
それは、飲酒による低血糖症の改善に役立つからです。
ご存じの通り、アルコール成分は肝臓で分解・代謝されますので、この作業に取り掛かっているときの肝臓はフル稼働しています。
しかし、肝臓はアルコール成分以外の成分の分解や代謝、グリコーゲン(糖)の新生も行う臓器であるため、アルコール成分の分解や代謝にかかりきりになると、これらの作業がおろそかになります。
特にこの糖新生が遅れた場合には、低血糖症を引き起こすことがあり、頭痛や眠気、集中力の低下などの症状が現れます。
さらに、強い空腹感を覚える、手足が震える、動悸などのほか、重症化すると意識がもうろうとするといった危険な症状が現れることがあります。
こういった低血糖の緒症状の改善に役立つのがブドウ糖だということです。
飲んだ後の〆のラーメンを欲する理由でもあります。
つまり、吐き気があってもなくても、炭酸か飲料や清涼飲料水炭酸を飲みたくなる、あるいはシメのラーメンを食べたくなるのは、実は理にかなった身体からのサインだったということですね。
結局どれが効くの?各ドリンクのブドウ糖含有量に注目!
二日酔いで炭酸飲料や清涼飲料水を飲みたくなる本当の理由、それはブドウ糖を欲している身体からのサインだということがわかりました。
しかし、どうせこれらを飲むのなら、ブドウ糖の含有量が多く、二日酔い改善に効く可能性が高い種類を飲みたいものです。
それでは、実際に清涼飲料水を飲むとしたらどの種類がおすすめなのでしょうか?
それぞれの清涼飲料水に含まれるブドウ糖の量から、最も二日酔い改善に効く可能性がある種類を探してみることにしましょう。
品目 | 容量 | 糖質量 | カロリー |
コーラ | 500ml | 約56.5g | 229.5kcal |
サイダー(三ツ矢サイダー) | 500ml | 約55g | 210kcal |
スプライト | 470ml | 約47g | 188kcal |
ファンタオレンジ | 500ml | 約57.5g | 230kcal |
ファンタグレープ | 500ml | 約60g | 250kcal |
現在販売されているペットボトルの容量で調査してみると、だいたい上記のようなデータがとれました。
この中で最もブドウ糖の含有量が多いのはファンタグレープ、オレンジ、続いてコーラという順番になりますので、糖質を最も多く摂りたいのなら、ファンタグレープがおすすめということになります。
また、上記ではそれぞれのカロリーについてもご紹介していますが、これは意外と重要です。
ブドウ糖を摂りたいがためにこれらの清涼飲料水を過剰に摂取すると、それに伴って摂取カロリーが跳ね上がるからです。
それぞれに1本程度飲む分には1日の摂取カロリーが極端に増えるわけではありませんが、あまり飲みすぎるとカロリー過多が起こり、肥満の原因をつくり出すことにもなりかねません。
清涼飲料水の飲みすぎによる副作用
いくら二日酔い頭痛の回復に効果があるといってもファンタやコーラ、サイダーやスプライトなどを飲みすぎるのはよくありません。
以下の弊害もありますので、清涼飲料水を飲む際にはこの点についても頭に入れておくべきでしょう。
糖分依存症
でました。糖質依存。欧米人には多いと聞きます。
食品や飲料から糖分を摂取すると血糖値が急上昇しますが、この状態が起こると血糖値を正常値へ戻そうとする働きが強まって膵臓からは大量のインスリンが分泌されます。
すると今度は、一気に血糖値が低下して低血糖の状態になります。
すると、脳からは「血糖値を上げろ!」という指令が出され、糖分が欲しくなります。
適度な糖分の摂取は二日酔いの改善だけでなく、脳内伝達物質のドーパミンやセロトニンなどが分泌されやすくなり、一時的な幸福感を得ることができます。
しかし、「糖分を摂ると幸福感を得られる」と脳が覚え込んでしまうと、常に糖分がないと落ち着かない状態となり、これを糖分依存症と呼びます。
つまり習慣的にずーっと飲み続けることは避けて、「いざ二日酔い!」という時にだけ飲む秘密兵器にしろということです。
「飲みたくなる」が「飲まずにいられない」となってしまったらあらゆる弊害が現れる可能性があるということを頭に入れて、糖分の含有量が多い炭酸飲料などは普段から飲みすぎてしまわないよう、十分に注意しましょう。
糖化
大量の糖分を一気に摂ると、分解・代謝しきれなかった糖分がタンパク質と結びつき、糖化という老化現象を引き起こすことがあります。
糖化が起こると皮膚が黄色っぽくなったり薄茶色っぽくなったりして、見た目が不健康な印象になることがあります。
また、肌細胞の老化を早める原因にもなりますので、見た目年齢で損をする可能性も高くなります。
こちらも習慣的に摂らなければ問題はありません。
ビタミンB群やカルシウムの大量消費
糖分が体内で代謝される際には、ビタミンB群やカルシウムが大量に動員されますので、糖分を過剰に摂取するとこれらの成分の体内量が不足することがあります。
これらの状態は、1日によほど糖分を摂らない限り起こることはありませんが、二日酔い改善のために毎日飲み続けていると、起こる可能性が高まります。
ビタミンB群やカルシウムの体内量が不足すると、抑うつ症状や冷え症に見舞われることがあるといわれていますので、十分に注意しましょう。
普段は炭水化物多めの食事よりはタンパク質多めの食事をとることをおすすめします。
特に女性で冷え性という方は、パスタやスナック菓子を好む傾向があります。
もしかしたら糖のとりすぎでタンパク質が不足しているのかもしれませんよ。
私の場合は糖分依存症にはなりませんでしたが、一時期スプライトにはまって飲み続けた結果、短期間で思いのほか体重が増えてしまったことがあります。
二日酔いに効くのなら…と、つい飲みすぎてしまう可能性があるのが糖分たっぷりの炭酸飲料ですが、炭酸飲料にはまると私のような体重増加で「こんなはずじゃなかった!」となるリスクが膨らみます。
二日酔いで頭が痛いとはいえ、頭痛を改善する目的で清涼飲料水を飲むのなら、1日ペットボトル1本程度を目安とし、飲み過ぎには注意する必要があるでしょう。
トマトジュースもおすすめ
涼飲料水で改善できますが、飲みすぎるとカロリーオーバーになる可能性が高まるというデメリットがあります。
そして、カロリーオーバーを避けるためには、とりあえず糖分入りの清涼飲料水は500ml入り1本までに抑え、続いて別の飲料に切り替える必要があります。
個人的には、低カロリーでビタミンCやリコピンなどの栄養素を含むトマトジュースがおすすめです。
トマトジュースであれば500ml飲んだとしても85キロカロリー程度ですので、これが肥満の原因になる心配はありませんし、もちろん糖分依存症になるリスクもありません。
最近では上記のデルモンテのように食塩無添加の健康志向のトマトジュースも多数登場しています。
トマトジュースがお好きな方は、ぜひ常備しておくとよいでしょう。
低血糖の改善にはファンタ。でもまずは水から。
アセトアルデヒドによる低血糖症(頭痛など)は、ファンタグレープで改善するのが手っ取り早いということがわかりました。
しかし、アセトアルデヒドを素早く体外へ排出させたいのなら、まずは清涼飲料水やジュースではなく、水を飲むことをおすすめします。
これによって水分代謝が活性化されれば、より素早くアセトアルデヒドを体外へ排出させることができます。
二日酔いが起こったらまずは水、続いて清涼飲料水やジュースという順番で飲み、身体の回復を待ってみると良いでしょう。
iHerb、Amazon、楽天で買える格安二日酔い対策サプリはこれだ!
BARREL編集部では「健全な身体でおいしくウイスキーを飲もう!」をテーマに、二日酔い関連の記事を100記事以上書いてきました。
科学的根拠に基づいた改善方法から、よくわからない民間療法まで、毎日毎日試しています。
悪酔い防止や二日酔い防止、内臓疲れ、胸やけ対策には、休肝日とサプリメント使用が効果的です。
よくお酒を飲む、朝がツライ、肝臓の数値がちょっと心配、という人のためにサプリを網羅した記事を書いてます。
iHerbをはじめ、Amazonや楽天で買える格安でマジで効果のあるサプリばかり!
きっと求めていたものが見つかるはず!ぜひ見てね↓↓↓
\格安で高品質/