お酒を飲み過ぎた翌日、二日酔いになるのはただの飲み過ぎで済ませることができるかもしれません。
しかし、二日酔いだけでなくお腹をくだすとなると、「何か悪いものでも食べたかなぁ」と心配になってしまいます。
お恥ずかしい話、私もお酒を飲み過ぎた後、二日酔いの頭で「あれ?また下痢だ」と思ってしまうことが多々あります。
今回は、お酒を飲みすぎて下痢が起こりやすくなる原因についてご紹介していきますので、ぜひ、お酒を飲む際の参考にしてみてください。
二日酔いと下痢はワンセット?腹痛や吐き気・嘔吐の原因
毎回ではありませんが、私自身、お酒を飲み過ぎてお腹をくだすことがあります。
そして、その原因については「お酒という水分の摂りすぎで腸の調子が悪くなった」と自分なりに解釈していました。
これをよくよく調べてみると、お酒を飲みすぎて起こる下痢にはさまざまな原因があることがわかりました。その原因についてご紹介しましょう。
アルコール分解速度の低下
二日酔いになっていてお腹が痛い、下痢をしているという人は、肝臓のアルコール分解速度が低下している可能性が考えられます。
大量のお酒を飲んだ場合ではアルコールに含まれているエタノールが胃腸を刺激してこれらの活動が活発になると、アルコールが分解されないまま結腸という部分に届き、これがお腹をくだす原因になるようです。
アルコール成分が酵素の働きを阻害
飲んだお酒が小腸に届くと、そこで約80%のアルコール成分が吸収されます。
その際に、小腸の粘膜部分に存在する酵素によって他の成分も一緒に吸収されるのですが、短時間で大量のアルコールが小腸に流れ着くと、他の成分は小腸では吸収されず、大腸に流れ着きます。
これにより、大腸の働きが急激に活発になってお腹をくだすことになります。
水分の過剰摂取
私が考えていたとおり、水分(お酒)の過剰摂取自体もお腹をくだす原因になるそうです。そういえば、お酒を飲んでいるときっていちいち量を確認することってありませんよね?
でも、ビール中ジョッキ1杯では500mlもありますし、ウイスキーのハイボールや水割りも、使用するグラスにもよりますが、1杯200ml程度の水分は摂っていると考えるのが妥当でしょう。
それぞれに1杯程度であれば、水分の過剰摂取というほどの量にはなりません。
しかし、気がつくと何杯もおかわりしているのがお酒ですので、気がついたら1ℓ、どうかすると2ℓと、思いがけない量の水分を摂っている可能性があります。
これだけ大量の水分を短時間で摂れば、お腹をくだす原因になるというのもわかりますね。
内臓の冷え
ホットウイスキーやホットワイン、日本酒の熱癇であれば別ですが、大抵のお酒は冷たく、ただでさえ内臓を冷やす原因になります。内臓が冷えれば、当然のことながら大腸にも冷たい刺激が伝わりますので、お腹をくだす原因になります。
ウイスキークラスタのみなさんはストレートがほとんどなので大丈夫かな?
他に気をつけたいのは、お酒を飲んでいる最中に食べる冷たいおつまみ。冷えた食材ばかり食べていると、下痢を誘発する可能性が高まります。刺身やサラダ、漬物などは美味しいですが、どれも食べ過ぎると内臓を冷やす原因になりますので、食べ過ぎにはくれぐれも注意しましょう。
消化不良
お酒のつまみに消化が悪い食べ物をたくさん食べると、消化機能が追い付けず消化不良が起こり、結果としてお腹をくだすことがあります。唐揚げなどの揚げ物やナッツ類などは定番のおつまみですが、油分の高いものは食べ過ぎると消化不良の原因になることがありますので、ほどほどに食べることを心がける必要がありそうです。
緑色の下痢
下痢が緑色って、初めて見ると本当に驚きますし、「何かヤバイ病気になったのでは?」と心配になってしまいますよね。
下痢が緑色になる原因として真っ先に挙げられるのは、葉物野菜の過剰摂取ですが、内臓が正常に稼働していれば小腸で栄養素が吸収されたあとには正常な便が生成され、緑色の便になることはないはずです。
しかし、ウイスキーやテキーラなどアルコール度数が高いお酒を飲みすぎると腸の働きが急激に活性化され、消化不良が起こりやすくなります。 そしてお腹をくだして下痢になるのですが、このような消化不良が原因で起こる下痢の色は緑色をしていることがあるため、特別な病気を疑う必要はありません。
嘔吐や吐き気
お腹を壊すこととは直接関係はありませんが、アルコールの過剰摂取により胃粘膜が荒れていることが考えられます。
嘔吐や吐き気が収まらない場合、水を摂っても吐いてしまう場合は胃の粘膜が傷ついています。無理に食べ物をとらず、横になって安静にしましょう。
体調不良の際の下痢は病気も疑って
身体のどこかに不調を感じているときには、とりあえずお酒は控えることがベストです。
それでも、どうしてもお酒を飲まなくてはならない、あるいはどうしても飲みたいときがあるかもしれません。
ですが、体調不良を起こしているときにお酒を飲んで翌日にお腹をくだすようなことがあったら、「いつもの下痢か」で済ませるのではなく、病気も疑ってみましょう。
滲出性(しんしゅつせい)下痢
細菌性腸炎やウイルス性腸炎などで腸内に炎症があると、炎症している部分から細胞内の体液や血液が腸内ににじみ出し、水分量が増えることがあります。これが原因で起こる下痢を「滲出性下痢」といいます。
二日酔いは治ったのに、下痢がいつまでも続くようなら、ウィルスや細菌などによって起こるウィルス性腸炎や細菌性腸炎を疑ってみる必要があるでしょう。
これらの症状は抗生物質の内服薬などで治療して完治させることが可能です。
特にノロウィルスなどによるウィルス性腸炎の場合では感染力が非常に強いため、放置していると2次感染のリスクが高まります。
おかしいと感じたのであれば直ちに内科で検査を受けて、適切な治療を受けておきましょう。
過敏性腸症候群
普段からストレスを抱えているという自覚があり、その上で腹痛や下痢の症状が現れているなら、過敏性腸症候群を疑ってみましょう。
この下痢のはっきりとした原因はまだ究明させていませんが、その原因のひとつではないか?と考えられているのがストレスです。
過敏性腸症候群はお酒を飲まなくても起こる症状ですが、お酒を飲むとさらに強い症状が現れることがあります。
この下痢はウィルス性ではないため2次感染の心配はありません。
しかし、腹痛や下痢がいつまでも続くというのは辛いですし、それがまた、ストレスの原因になります。この場合、心理療法が必要になることがありますので、まずは心療内科に相談して改善策を見つけ出してみてはいかがでしょうか。
下痢になったら飲み物や食べ物に注意しよう
緑色の下痢が異常ではないという情報を得てからというもの、少し安心した私でしたが、それでも可能な限り避けたいのが下痢ですよね? また、下痢だけでなく吐き気や寒気が起こっているのら、これらもできるだけ短期間で治してしまいたいものです。 そのようなときには、飲み物や食べ物に注意を払ってみましょう。
症状が現れている間は冷たいものはNG
二日酔いで喉がカラカラに乾くと冷たい飲み物が欲しくなりますが、下痢、嘔吐や吐き気、寒気などの症状が現れているときにはなるべく冷たい飲み物や食べ物を避け、常温または温かいものだけを口にするようにしましょう。
おすすめは「おかゆ」
消化不良が起こっていて下痢が起こっているのですから、消化が悪い食品は避けなくてはなりません。そこで最もおすすめできるのは、おかゆです。 おかゆならレトルトでも販売されていますので、二日酔いの下痢対策用として用意しておくといいかもしれませんね。
二日酔いと下痢の予防はこの方法で!
「飲んだら下痢」が起こりやすい方は、それが起こらないための予防策を講じることが何よりも大切です。
最後になりますが、二日酔いや下痢を予防する方法についてご紹介しておくことにします。
過剰にお酒を飲み過ぎない
当たり前ですね。
私にとっても耳が痛い話ではありますが、二日酔いや下痢を防ぐには、なんといっても飲みすぎないのがいちばんです。ある程度二日酔いや下痢を繰り返していると、だんだんと自分の適量がわかってくるはずですので、それを超えないように注意するのが最善策だといえるでしょう。
油モノを控え、なるべく温かい食事をとる
お腹を冷やさないことも肝心です。
揚げ物や冷たい食べ物ばかり食べるのは控え、内臓が冷えないようにしましょう。お酒の飲み方もキンキンに冷えたビール、ロックや水割りをガブガブ飲むような飲み方は控えましょう。
サプリを摂っておく
お酒を大量に飲むと、体内でアルデヒドという有害物質が生成され、この物質を分解するためには酵素が必要です。
二日酔い対策サプリなどにはこの酵素を誘導する働きがあるといわれていますので、お酒を飲む前には二日酔い予防サプリや、防止ドリンクなどを飲んでおくことが、二日酔いや下痢の予防に役立つでしょう。
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